第66話:魔法修練
200人程を作った所で、力尽きた聖矢は、起きると朝になっていた。
マリア「おはようございます、聖矢様。」
聖矢「聖矢様…。」
マリア「領主で子爵様ですし。」
聖矢「なんか、むず痒いから、様はやめて。」
マリア「では、聖矢さんで。」
聖矢「うん、それで。」
シルフィー「お2人とも、おはようございます。」
聖矢「おはよう、シルフィー。」
マリア「シルフィーさん、おはようございます。」
3人は、朝ご飯を食べ終わる頃に、ナターシャとフィオナとシンシアが起きてきた。
ナターシャ「ふぁー、おはよう。」
3人「おはよう。」
フィオナ「眠いよ。」
シンシア「おはようございます。」
3人「おはよう。」
ナターシャ達も、ご飯を食べた後、聖矢とシルフィーは出発の準備をした。
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聖矢「じゃあ、行ってくるよ。」
ナターシャ「手紙は任せといてよ。」
シルフィー「はい、お願いね。」
マリア「ケイン先生に、よろしくお願いします。」
聖矢「うん、元気だって、伝えておくよ。」
シルフィー「転移、ガイアス王立学院前!」
聖矢とシルフィーは転移した。
ナターシャ「さあ、聖矢とシルフィーが、帰るまでに終わらせよう!」
マリア「はい!」
フィオナ「頑張る!」
シンシア「はい!」
マリア達は、兵士達と家の中に入って行った。
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学院前に、転移して来ると。
受付「キャッ!」
聖矢「あっ、ごめんなさい。」
受付「聖矢さんとシルフィーさんでしたか。」
シルフィー「朝から驚かせてしまい、ごめんなさい。」
受付「いえ、話は伺っているので、中へどうぞ。」
2人は、学院長室へ向かった。
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学院長室へ、向かう中。
聖矢「皆んな、朝早くから来てるんだな。」
シルフィー「そうですね。」
生徒「おはようございます。」
聖矢「おはよう。」
2人は、学院長室へやって来た。
コンコン!
聖矢「ケイン先生、聖矢です。」
ケイン先生「ああ、中へどうぞ。」
2人「失礼します。」
2人は、中へ入る。
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ケイン先生「いらっしゃい、今日は2人なんだね。」
聖矢「はい、国家機密の魔法なので、少ない人数の2人で来ました。」
ケイン先生「そうか、でわ、2人に魔法を覚えてもらおう。」
2人「はい!」
ケイン先生「転移、魔法修練場!」
3人は、転移した。
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学院の中央部に、円形の大きな施設がある。
今は、誰1人居ないが、授業やイベント等で使われている施設だ。
聖矢「広いですね。」
ケイン先生「ええ、魔法の授業や、研究に実験、式典等の催しも行う施設だからね。」
聖矢「以前、教室で魔法使わされた気がしますが…。」
ケイン先生「あの時は、私が居ましたから。」
聖矢「なるほど。」
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ケイン先生「でわ、姿を消す魔法が、2種類ある事は話しましたよね?」
2人「はい。」
聖矢「姿を消すのと、周りに同化し消える魔法があると。」
ケイン先生「はい、姿を消す魔法『ハイド』、周りに同化する魔法『ミラージュ』です。」
シルフィー「ダストの村では、どっちが役に立ちますか?」
ケイン先生「夜に暗い所ならミラージュですね。」
聖矢「メリットとデメリットを教えてください。」
ケイン先生「メリットは、暗い洞窟や地下室等の侵入や捜索に向いてますね。」
聖矢「デメリットは。」
ケイン先生「デメリットは、明るいと効果が無い事と、虫の魔物には気付かれる事ですね。」
聖矢「そうなんですか!?」
ケイン先生「はい、虫には、何故かバレます。」
シルフィー「では、ハイドは?」
ケイン先生「ハイドのメリットは、明るくても使えるので、潜入に使えますよ。」
聖矢「デメリットは?」
ケイン先生「ミラージュと同じで、虫の魔物には効果が無い事と、声を出すと、効果が無くなります。」
シルフィー「どちらも虫系はダメなのですね。」
ケイン先生「はい、では練習をしましょう。」
2人「はい!」
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ケイン先生「聖矢さん、スライムとグリーンキャタピラーを召喚してもらえますか?」
聖矢「どうするんですか?」
ケイン先生「魔法が成功が失敗かを魔物に見てもらいます。」
シルフィー「なるほど。」
聖矢「召喚、スライム、グリーンキャタピラー!」
魔法陣の中から、スライムとグリーンキャタピラーが現れた。
ケイン先生「聖矢さん、ありがとうございます。」
ケイン先生は、スライムとグリーンキャタピラーを抱える。
ケイン先生「聖矢さん、ハイドを唱えて。」
聖矢は頷いた。
聖矢「ハイド!」
徐々に姿が薄くなり見えなくなる。
シルフィー「見えなくなりました!」
ケイン先生「聖矢さん、ゆっくり移動してみてください。」
聖矢は、ゆっくりとケイン先生とシルフィーの間に移動する。
ケイン先生「では、魔物を放ちます。」
ケイン先生は、聖矢の最初の位置に魔物を放ち、元の位置へ戻る。
ピョコン、ピョコン、クネクネ、クネクネ。
スライムとグリーンキャタピラーは、聖矢の元へ行き、攻撃をする。
ケイン先生「失敗ですね。」
ケイン先生は、2匹を再び抱える。
ケイン先生「もう少し魔力を込めてください。」
聖矢は頷く。
聖矢「ハイド!」
徐々に姿が薄くなり見えなくなる。
ケイン先生「また、ゆっくり移動してください。」
聖矢は、ゆっくりと少し離れる。
ケイン先生は、聖矢の最初の位置に魔物を放ち、元の位置へ戻る。
ピョコン、ピョコン、クネクネ、クネクネ。
グリーンキャタピラーは、聖矢の元へ行き、攻撃をする。
スライムは、シルフィーの方へ向かい攻撃する。
ケイン先生「聖矢さん、そこに居ますか?」
聖矢「はい。」
返事をした途端に、ハイドが解け、姿を現す。
ケイン先生「成功ですね。」
2人「やったー!」
2人は、ハイタッチをする。
ケイン先生「次は、シルフィーさんですね。」
シルフィー「はい。」
シルフィーは、魔力が杖で強化されているお陰で、一発で成功した。
聖矢「シルフィー、すごいね。」
シルフィー「いえ、たまたまですよ。」
ケイン先生「シルフィーさんは、魔力が高いからかもしれませんね。」
シルフィー「ありがとうございます。」
2人は、何度かハイドを修練し、確実に使えるようになった。
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ケイン先生「ミラージュも、できると思いますよ。」
聖矢「本当ですか!?」
ケイン先生「はい、夜にしか試せないので、皆んなで試してみてください。」
2人「はい。」
ケイン先生「転移、学院長室!」
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学院長室に戻ると、ケイン先生から何かを受け取る。
聖矢「何ですか?」
ケイン先生「これは変化の指輪と言って、体の一部を変化させる、アイテムです。」
聖矢「体の一部?」
ケイン先生「はい、スノーム王国はエルフを差別している国なので、フィオナさんを守る為の物です。」
シルフィー「耳を変えられるのですか?」
ケイン先生「はい、全員分をどうぞ。」
2人「ありがとうございます!」
ケイン先生「持続時間は一日なので、気を付けてくださいね。」
2人は頷く。
ケイン先生「これからも頑張ってくださいね。」
2人はお辞儀をして、学院長室を出て行った。
聖矢「さあ、帰ろう。」
シルフィー「はい。」
2人は、学院を出ると。
シルフィー「転移、グラスの町!」
2人は、グラスの町へ転移した。
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今回の報酬
変化の指輪×5
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:1610
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
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読んでいただきありがとうございます。
ハイドとミラージュ、を教わった2人。
ダストの村で、皇帝を見つけられるのか。
感想や評価を頂けると幸いです。