第51話:太陽の塔⑭
7階へ上がって来た聖矢達。
聖矢「7階の河辺の模様は、5階と似ているな。」
シルフィー「ドラゴンゾンビみたいなのが、居るのでしょうか…。」
聖矢「できるなら遭いたくないな…。」
シンシア「聖矢さん、袋が…。」
聖矢「袋?」
聖矢が確認すると、袋の口から光が出ていた。
聖矢「え、どう言う事!?」
聖矢は袋から光っている白紙の地図を取り出した。
聖矢「地図が光ってる。」
地図の光が徐々に弱まると、7階の地図が描かれていた。
聖矢「7階の地図だ。」
ナターシャ「この赤い三角は何?」
聖矢「さあ?」
シンシア「私も見せてください。」
聖矢「良いよ。」
聖矢はシンシアに地図を渡す。
シンシア「16部屋に分かれてるんですね。」
聖矢「そうだね、ただ魔法陣を飛んだら何処に行くんだろう…。」
シンシア「あの、赤い三角はどれですか?」
聖矢「えっ、階段のすく横に。」
シンシア「いえ、紫の三角ならありますが…。」
ナターシャ「紫なんて…、あれ紫だわ。」
聖矢も覗き込む。
聖矢「ホントだ、どうしてだろう?」
シルフィー「あの、私も持ってみて良いですか?」
シンシアはシルフィーに渡す。
シルフィー「あの、持つ人によって色が変わりますよ。」
3人「えっ!?」
ナターシャが、覗き込む。
ナターシャ「青色だわ。」
シルフィー「ナターシャ持ってみて。」
シルフィーは地図をナターシャに渡す。
ナターシャ「私は黄色みたい。」
ナターシャはフィオナに渡す。
フィオナ「緑だよ。」
聖矢「カロン、持ってみる?」
カロン「ボク、妖精だよ?」
シルフィー「手伝いますよ。」
地図をフィオナから受け取ると、カロンの前に立つ。
カロン「出るのかな…。」
カロンは恐る恐る持ってみた。
シルフィー「カロンは黒色ですね。」
カロンは少しホッとした。
聖矢「でも、こんな地図あったなら、地図を書いた意味が…。」
シンシア「地図をくれたのは、エミリア様では?」
聖矢「エミリア様が?」
シンシア「はい、初めから持っていたら、塔に入った時点で袋が光るはずなので…。」
聖矢「確かに、エミリア様言ってほしかった…。」
シルフィー「エミリア様のサプライズですかね。」
聖矢「まあ、地図を書かなくて済むから楽だけど。」
シンシア「いえ、普通の地図に書き写すべきだと思います。」
聖矢「どうして?」
ナターシャ「そりゃ、他の人にも見せるためでしょ。」
シンシア「それもそうですが、8階に上がれば、8階の地図に変わると思うので、記録はしておくべきだと。」
聖矢「手間じゃない?」
シンシア「引き続き、私が記録します。」
シルフィー「シンシアにばかりは。」
シンシア「シルフィーさん、大丈夫ですよ。」
聖矢「じゃあ、引き続きお願いするよ。」
シンシア「はい!」
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10分程で地図を書き写した。
シンシア「これで、魔法陣を踏んで、転移しても記録を残せるので安心ですよ。」
聖矢「そっか、転移した先のモンスターが強くなければ、もっと安心なんだけど。」
ナターシャ「それは無理な話ね。」
聖矢「じゃあ、出発!」
全員「おー!」
聖矢達は、2つの魔法陣のうち、稼働している左側を踏んだ。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
聖矢達は、広い部屋に転移した。
シンシア「右側の広い部屋に来たみたいです。」
ナターシャ「ここには、魔法陣は?」
シンシア「3つですね、転移してきた魔法陣は、停止しましたね。」
聖矢「先に進むしか無いのか。」
シルフィー「私の転移を使えば…。」
シンシア「使えますか?」
シルフィー「転移8階!」
しかし、何も起こらなかった。
シンシア「多分、この階は魔法陣を使う以外の転移は無効なのです。」
聖矢「先に進むしかないなら、次に行こう。」
ナターシャ「その前にモンスターだけどね。」
部屋の中央にスライムが居る。
聖矢「スライムだね。」
ナターシャ「だね。」
聖矢「誰が倒す?」
ナターシャ「誰でも。」
シンシア「スライム、怪しくないですか?」
聖矢「怪しい?」
ナターシャ「雑魚モンスターよ?」
シンシア「だからです。」
スライムはその場で跳ね始めた。
ピョコン…、ピョコン。
聖矢「跳ね始めたけど?」
シルフィー「ですね。」
ピョコン…、ピョコン。
シンシア「私の目がおかしいのでしょうか、増えてませんか?」
聖矢「そんなはずは…。」
ピョココン…、ピョココン。
シルフィー「2体になってます。」
ピョココン…、ピョココン。
ナターシャ「元々、重なってたんじゃ?」
ピョコココン…、ピョコココン。
フィオナ「3体になった!」
スライムの増殖に唖然としている間に12体になってしまった。
聖矢「これって、まさか!?」
シンシア「どうされたんですか?」
ナターシャ「しちゃうのか…。」
シンシア「どう言う事ですか!?」
フィオナ「見てたらわかるよ。」
スライム達は積み重なっていき、合体した。
聖矢「やっぱり…。」
シンシア「合体するんですか!?」
ナターシャ「スライムは何になったの?」
聖矢「ビッグスライムみたい。」
ナターシャ「へー、まあさっさと倒そう。」
聖矢「そうだね。」
‡ バトルスタート ‡
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ビッグスライム:4000/4000
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:980/980
シルフィー:980/980
ナターシャ:1540/1540
フィオナ:930/930
シンシア:1610/1610
カロン:780/780
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カロンはマジックコートをかける。
全員の魔法防御力があかった。
シンシアはホーリープロテクションをかける。
全員の防御力があがった。
聖矢はファイヤーアローをかける。
ビッグスライムに500のダメージ。
ナターシャはアイシクルジャベリンをかける。
ビッグスライムに800のダメージ。
シルフィーはファイヤージャベリンをかける。
ビッグスライムに600のダメージ。
フィオナはウインドジャベリンをかける。
ビッグスライムに600のダメージ。
ビッグスライムはハイヒールをかける。
ビッグスライムの体力が1000回復した。
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ビッグスライム:2500/4000
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:980/980
シルフィー:980/980
ナターシャ:1540/1540
フィオナ:930/930
シンシア:1610/1610
カロン:780/780
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カロンとシンシアは防御態勢をとる。
聖矢はダークジャベリンをかける。
ビッグスライムに600のダメージ。
ナターシャはウインドジャベリンをかける。
ビッグスライムに800のダメージ。
シルフィーはファイヤージャベリンをかける。
ビッグスライムに700のダメージ。
フィオナはウインドジャベリンをかける。
ビッグスライムに600のダメージ。
‡ バトルエンド ‡
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ビッグスライム:0/4000
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ナターシャ「合体してもスライムだったね。」
聖矢「体力高かったけどな。」
ビッグスライムが消えると、1体のスライムが残った。
聖矢「スライム倒して次に行こう。」
聖矢は手に火を纏う。
スライム「ボクを仲間に入れてスラ。」
全員「!?」
スライム「ボクを仲間にスラ…。」
全員「えー、スライムが喋った!?」
スライム「喋るスライムだって居るよ、侵害だスラ…。」
聖矢「いやいや、スライムは喋らないでしょ!?」
ナターシャ「でも、喋ってるよ?」
スライム「ダメスラ?」
聖矢「スライムって、最弱のMONSTERだよね?」
スライム「それは、生まれたてのスライムだからスラ。」
シルフィー「スライムさんは?」
スライム「ボクはレベル40のスライムだスラ。」
全員「えっ!?」
スライム「脱皮を20000回してるからスラ。」
聖矢「脱皮!?」
スライム「そうだよ、こんな皮見たことないスラ?」
スライムは口から皮を吐き出した。
ナターシャ「これ、皮だったの!?」
スライム「うん、皮だスラ。」
ナターシャ「ベトベトの液体だと思ってた…。」
シルフィー「私も…。」
スーラ「人間は捨てちゃうスラ。」
聖矢「でも、同じスライムを倒したりするんだぞ?」
スライム「うん、覚悟はできてるスラ。」
聖矢「皆はどうする?」
シルフィー「魔法は使えるの?」
スライム「火属性と光属性なら使えるスラ。」
ナターシャ「なら良いんじゃない?」
シンシア「はい、聖矢さんが決めてください。」
聖矢「良いのか?」
5人「はい。」
聖矢「じゃあ、来るか?」
スライム「はいスラ!」
スライムが仲間になった。
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シルフィー「名前付けませんか?」
聖矢「スライムだと、味気ないか。」
フィオナ「スーラ。」
聖矢「フィオナが付けたいのか?」
フィオナ「うん、スーラが良い。」
聖矢「わかった、お前の名前はスーラだ。」
スーラ「はい、よろしくスラ。」
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聖矢「スーラはこの部屋にずっと居るの?」
スーラ「ここ2年は、7階に居るスラ。」
聖矢「じゃあ、魔法陣の先が何処に繋がってるか分かる?」
スーラ「わかるスラ。」
シンシア「じゃあ、ここから転移する部屋は何処?」
スーラ「左上の魔法陣は、隣の部屋に通じてるよ。」
シンシア「そうなんですね。」
スーラ「左下は、8階への階段の部屋の右の宝箱の部屋に通じてるスラ。」
ナターシャ「宝箱だって、先に行くべきよ。」
聖矢「そうだな。」
スーラ「それが良いスラ。」
聖矢「わかった、スーラが言うなら。」
スーラを仲間に加え、聖矢達は左下の魔法陣へと向かった。
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転移して来たセ達は、宝箱のある小さな部屋だった。
スーラ「この部屋は、宝箱だけスラ。」
聖矢「検査!」
宝箱は青く光っている。
聖矢「中は何かな。」
宝箱を開けると、指輪が6つ入っていた。
聖矢「検査!」
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守りの指輪
装備すると、ホーリープロテクションが常にかかる。
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聖矢「皆、装備して。」
ナターシャ「聖矢は?」
聖矢「僕はドラゴンメイルだから大丈夫。」
スーラ「ボクには物理攻撃効かないから装備しなくて大丈夫スラ。」
聖矢「そうか、じゃあ。」
装備し終えると、再び前の部屋に戻った。
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聖矢「じゃあ、左上の魔法陣へ。」
聖矢達は、魔法陣に乗り転移して行った。
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今回の報酬
守りの指輪×6
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名前:光野聖矢
Lv:38
(経験値:626745 )
体力:980
攻撃:220
防御:174
魔力:196
速度:128
幸運:114
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
○○✕○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.38
シルフィー:lv.38.
ナターシャlv.47
フィオナ:lv.37
シンシア:lv.48
カロン:lv.33
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読んでいただきありがとうございます。
スライムのスーラを仲間に加え、7階を探索を開始した。
宝箱は後5つ、モンスターの入った宝箱は…。
感想や評価を頂けると幸いです。
昨年の7月8日に投稿してから、1年を迎えました。
沢山の方々に読んで頂き、感謝してます。
これからも、毎週の投稿を頑張りますので、宜しくお願い致します。