第31話:マナード雪原と雪ダルマ
王都ガイアスを出発して3日、マナード帝国との国境に着いた。
ガイアス国境兵「王様より話は聞いております。」
聖矢「渡航許可証です。」
ガイアス国境兵「確認しました。」
ギギギギ!
ガイアス国境の扉が開き、少ししてマナード国境の扉も開いた。
ナターシャ「向こうがいよいよマナードね。」
聖矢「帝都マナードに着く頃には、寒そうだね。」
ナターシャ「フレアコート使っとく?」
聖矢「まだ早いと思うよ。」
4人は、マナード側の扉に着いた。
マナード国境兵「ようこそマナード帝国へ。」
聖矢「渡航許可証です。」
…。
マナード国境兵「確認しました。」
聖矢「ありがとうございます。」
マナード国境兵「2日程歩くと、雪原になりますので、フレアコートもしくは、防寒具を着てくださいね。」
聖矢「わかりました。」
マナード国境兵「でわ、良い旅を。」
4人は、帝都マナードヘ向け歩き出した。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
国境を抜け、歩いていると、フレアクラウドが現れた。
聖矢「あれが、フレアクラウドか。」
ナターシャ「確かに、物理攻撃は効きそうにないわね。」
聖矢「じやあ、バトル開始だ!」
‡ バトルスタート ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
フレアクラウドA:760/760
フレアクラウドB:760/760
フレアクラウドC:760/760
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:600/600
シルフィー:600/600
ナターシャ:980/980
フィオナ:600/600
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聖矢はウォーターボールをかける。
フレアクラウドAに350のダメージ。
ナターシャはアイシクルアローをかける。
フレアクラウドBに430のダメージ。
シルフィーはウォーターボールをかける。
フレアクラウドAに400のダメージ。
フィオナはアイシクルストームをかける。
フレアクラウド達に450のダメージ。
フレアクラウドCはファイヤーストームをかける。
全員に0のダメージ。
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フレアクラウドA:0/760
フレアクラウドB:0/760
フレアクラウドC:310/760
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:600/600
シルフィー:600/600
ナターシャ:980/980
フィオナ:600/600
ーーーーーーーーーーーーーーー
聖矢「さすがドラゴン装備、火属性は効かないな。」
3人「うん。」
聖矢はアイシクルジャベリンをかける。
フレアクラウドCに450のダメージ。
‡ バトルエンド ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
フレアクラウドA:0/760
フレアクラウドB:0/760
フレアクラウドC:0/760
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聖矢「強いかと思ったけど、そうでもなかったね。」
ナターシャ「フレアクラウドだからかもね。」
シルフィー「初級のウォーターボールでも、かなり効いてましたね。」
聖矢「たね。」
ナターシャ「他のクラウド系だとどうなんだろうね。」
シルフィー「気になりますね。」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
夕方になり、空が暗くなってくると、肌寒くなってきた。
聖矢「ガイアスと違って、夜になってくると寒くなってきたな。」
ナターシャ「ガイアスは南だからね。」
シルフィー「フレアコート使いますか?」
聖矢「そうだね、誰が使う?」
ナターシャ「聖矢かな、魔法より物理攻撃が主だからね。」
聖矢「わかった。」
聖矢はフレアコートをかける。
全員の耐寒が上がる。
聖矢「おお、寒くなくなった。」
ナターシャ「これは便利だね。」
フィオナ「ねえ、あそこにワンちゃん。」
3人「ワンちゃん?」
フィオナの指差した方を見る。
聖矢「ワンちゃんだね…。」
シルフィー「でも、剣持ってますね…。」
ナターシャ「うん、コボルトだね…。」
聖矢「フィオナ、あれはモンスターだよ。」
ワオーン!
‡ バトルスタート ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
ソードコボルトA:870/870
ソードコボルトB:870/870
アーチャーコボルト:740/740
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:600/600
シルフィー:600/600
ナターシャ:980/980
フィオナ:600/600
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聖矢はソードコボルトを物理攻撃。
ソードコボルトAに380のダメージ。
ナターシャはソードコボルトBを物理攻撃。
ソードコボルトBに420のダメージ。
シルフィーはファイヤーメテオをかける。
アーチャーコボルトに580のダメージ。
フィオナはウインドカッターをかける。
全体に390のダメージ。
ソードコボルトAは聖矢を物理攻撃。
聖矢に120のダメージ。
ソードコボルトBは聖矢を物理攻撃。
聖矢に120のダメージ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ソードコボルトA:100/870
ソードコボルトB:60/870
アーチャーコボルト:0/740
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:360/600
シルフィー:600/600
ナターシャ:980/980
フィオナ:600/600
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聖矢「剣を持ってるだけあるな。」
ナターシャ「ドラゴンの防具だから、これだけで済んだのかもね。」
シルフィー「普通の防具だったら、きついですね。」
聖矢「もっと強くならないと…。」
聖矢はソードコボルトAを物理攻撃。
ソードコボルトAに380のダメージ。
ナターシャはファイヤーボールをかける。
ソードコボルトBに400のダメージ。
シルフィーはヒールをかける。
聖矢の体力が全回した。
‡ バトルエンド ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
ソードコボルトA:0/870
ソードコボルトB:0/870
アーチャーコボルト:0/740
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聖矢「マナードでも、戦えそうだね。」
ナターシャ「過信は禁物だけどね。」
聖矢「わかってる…。」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
2日が過ぎ、帝都マナードまで、半分の所まで来た時だった。
フィオナ「雪!」
ナターシャ「もうすぐ雪原が近いからね。」
聖矢「フレアコートのお蔭で、寒くないからか、もうそんな辺りまで来てたのか。」
シルフィー「雪って、こんなのなんですね。」
ナターシャ「シルフィー、雪初めてなの?」
シルフィー「うん、キリルの町を出た事が無かったから。」
ナターシャ「キリルの町じゃ、雪降らないもんね。」
聖矢「じゃあ、雪ダルマでも作るか。」
フィオナ「雪ダルマ?」
ナターシャ「何それ、モンスター?」
聖矢「いやいや、雪で作る人形…?」
ナターシャ「何で聖矢が聞くのよ。」
シルフィー「雪の人形作れるですか?」
聖矢「雪原で見せるよ。」
3人は頷く。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
4人が歩き続けていると、マナード雪原に着いた。
ナターシャ「マナード雪原を2日程歩くと、帝都マナードに着くよ。」
聖矢「ここまでの雪とは驚いた。」
シルフィー「もうすぐ日も落ちるから、野宿ですね。」
ナターシャ「そうだね。」
聖矢「一面雪なのに、どうして迷わないんだろう…。」
ナターシャ「それは、道に埋め込まれた魔石のお陰だね。」
聖矢「魔石?」
ナターシャ「うん、等間隔に火の魔石が埋め込まれててね、道に積もった雪を溶かすのよ。」
聖矢「なるほど、だとすると。」
ナターシャ「?」
聖矢は、地面に積もった雪を、道に載せた。
ナターシャ「え!?」
道に載せた雪は、たちまち溶け、何も無かったかのように、元の道に戻った。
聖矢「おお!」
ナターシャ「何をするのかと思えば…。」
聖矢「でも、迷わない理由は解った。」
4人は、道の外れでテントを貼り、夜を過ごした。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
翌朝、テントを開けると、雪が積もって焚火が埋もれていた。
聖矢「夜中に一段と降ったんだな…。」
ナターシャ「焚火…。」
聖矢「埋もれてるけど、多分ここだよ。」
聖矢が、雪をどかすと、焚火の跡が出てきた。
ナターシャ「魔石魔石。」
聖矢「ああ、火は魔石で起こしたからね。」
ナターシャ「そうだよ、魔石は貴重なんだから。」
聖矢「さあ、雪ダルマ作るか。」
ナターシャ「何すればいいの?」
聖矢「取り敢えず、掌位の雪玉を作って。」
聖矢は、雪をすくい、手で塊を作る。
ペタペタ、ペタペタ。
聖矢「これくらいね。」
ナターシャ「もしかして、こんなに小さいの?」
聖矢「いやいや、腰位の高さのをかける。作るよ。」
ペタペタ、ペタペタ。
フィオナ「これでいい?」
聖矢「うん、いいよ。」
聖矢はフィオナを撫でる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
数分後、ナターシャもシルフィーも、雪玉を作った。
ナターシャ「次はどうするの?」
聖矢「次は、この雪玉を転がして、大きな雪玉にしていくよ。」
コロコロ、コロコロ。
聖矢は、雪玉を転がし始める。
聖矢「転がしていくと、雪玉の周りに雪が付いて、少しずつ大きくなるよ。」
コロコロ、コロコロ。
聖矢は、何度も転がしていくうちに、膝下位まで大きくなった。
聖矢「取り敢えず、この大きさまで転がそう。」
3人は頷く。
コロコロ、コロコロ。
3人共、ゆっくりと転がしていく。
コロコロ、コロコロ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
5分程で、膝下位の高さの雪玉が出来上がる。
聖矢「次は、雪玉を叩いて、固くして。」
ペタペタ、ペタペタ。
聖矢「固くしたら、また転がして、太腿位まで大きくする。」
ナターシャ「毎回叩いた方がいいの?」
聖矢「叩きすぎると、重たくなるからな…。」
ナターシャ「適度で良いのね?」
聖矢「そうだね。」
コロコロ、コロコロ。
ペタペタ、ペタペタ。
暫くすると。
フィオナ「重たくて動かないよ。」
フィオナは、自らの腰の高さまで大きくなっていた。
聖矢「フィオナ、もう大丈夫だよ、頑張ったね。」
4人共、同じ位の高さまで出来上がった。
聖矢「じゃあ、フィオナのを乗せるか。」
聖矢は、フィオナの雪玉を聖矢の雪玉に乗せた。
聖矢「よっこいしょ!」
ナターシャ「これが雪ダルマ?」
聖矢「半分そうだけど、まだ未完成だよ。」
聖矢は、シルフィーの雪玉をナターシャの雪玉の上に乗せる。
聖矢「それから。」
聖矢は、ニンジンを2本、銅貨を10枚、短い薪をヨンホン、枝を8本取出す。
ナターシャ「これ、どうするの?」
聖矢「まあ、見てて。」
聖矢は、ニンジンを植えの雪玉の中央に刺す。
聖矢「次は、銅貨。」
聖矢は、銅貨をニンジンの斜め上左右に張り付ける。
聖矢「あと3枚を。」
聖矢は、下の雪玉に、縦に3枚並べて張り付ける。
聖矢「短い薪を。」
聖矢は薪を、上の雪玉の、銅貨の上に減り込ませる。
聖矢「後は、くの字の枝を、ニンジンの下に。」
聖矢は、残りの枝分かれしたのを、下の雪玉の左右に刺す。
聖矢「これで完成だ、3人共、真似してやってみて。」
3人は頷く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
10分程して3人の方も完成した。
4人「完成!」
ナターシャ「これが雪ダルマなんだ。」
聖矢「そうだよ。」
シルフィー「持ち運べないですね…。」
聖矢「まあ、雪だから、溶けちゃうからね。」
ナターシャ「なんだか儚い人形だね。」
聖矢「まあ、冬限定の楽しみ方だから。」
シルフィー「銅貨、外すの?」
聖矢「うん、可哀想な気はするけどね。」
4人は、銅貨とニンジンを外すと、帝都へ向け歩き出した。
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その後、とおりすぎる人々は、雪ダルマを見ては不思議がった。
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今回の報酬
火の魔石×2
鉄の剣
鉄の弓
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名前:光野聖矢
Lv:27
(経験値:206745 )
体力:600
攻撃:100
防御:90
魔力:95
速度:85
幸運:60
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.27
シルフィー:lv.27
ナターシャlv.38
フィオナ:lv.27
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読んでいただきありがとうございます。
マナード雪原、雪を見たら、雪ダルマや雪ウサギ作ってみたくなる。
次回は帝都マナードに着けるのか…。
感想や評価を頂けると幸いです。