第20話:王との謁見
王都の中へ入った5人は、マリアの屋敷へ到着した。
衛兵A「マ、マリア様!」
衛兵B「マリア様を誘拐してどうするつもりだ!」
4人「!!」
聖矢「まっ、待って下さい!」
衛兵A・Bは、槍を突き付ける。
衛兵A「馬から降りろ!」
5人は馬から降りる。
衛兵B「マリア様、こちらへ。」
マリアは、4人の前に立つ。
衛兵A・B「
!」
マリア「この方達は恩人です、槍を引きなさい!」
衛兵A「しっ、しかし!」
マリア「早く!」
衛兵B「わっ、わかりました…。」
???「何事だ!」
衛兵B「怪しい者が…。」
マリア「お父様!」
お父様「マリア!」
マリアを抱きしめる。
お父様「この者は?」
マリア「お父様、こちらの方達は恩人です。」
お父様「うむ、マリアがそう言うのであれば…。」
マリア「皆さん、中へお入りになってください。」
4人は外に出ると顔を見合わせる。
お父様「中で、お話を聞かせて頂いても良いかな?」
聖矢「はい…。」
4人は、マリアに連れられ屋敷の中に入って行った。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
???「マリア!」
マリア「お母様!」
お母様「無事に帰って来てくれて良かったわ。」
お父様「コホン!」
お母様「よくおいでくださいました。」
4人は、頭を下げると。
お父様「こちらで、話を聞かせてくれ。」
4人は、応接室に案内される。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
4人の向かいに、お母様・アーデンマリア・お父様と座る。
お父様「私は、ダルク・フォン・サクロンだ。」
お母様「私は、シルビア・フォン・サクロンです。」
ダルク「マリアは、1週間前に、何者かに誘拐されておって…。」
シルビア「話を聞いた時、生きた心地がしませんでしたわ。」
聖矢「マリア様を見つけた時は、怪しい人は居ませんでしたよ。」
マリア「でも、私誘拐された事、分かりませんでした…。」
聖矢「1週間、ずっと寝てたんですかね…。」
ダルク「魔法かもしれんな…。」
ナターシャ「犯人は見つかったんですか?」
ダルク「いや、目撃者も居なくて…。」
聖矢「早く捕まるといいですね。」
ダルク「ところで、あなた方は何をしに王都へ?」
聖矢は、王様に謁見をし、隣国への通行許可を貰うためと、ダルクに説明をした。
ダルク「隣国へか…、難しいかもな…。」
聖矢「はい、手紙を書いて頂いた、バザルの町長にも言われました…。」
ダルク「だろうな…。」
4人は肩を落とす。
ダルク「取り敢えずは、この屋敷でヘンジを待てば良い。」
聖矢「宜しいのですか?」
ダルク「娘の恩人なのだ、遠慮せんでくれ。」
4人「ありがとうございます!」
シルビア「じゃあ、今夜は食事を沢山用意しなきゃね。」
その日の夜は、マリアの無事を祝って、パーティーが催され、夜もふけていった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
次の日、門番が聖矢を訪ねてきた。
衛兵「ダルク様、王都の門番が、聖矢どのを訪ねて参りました。」
ダルク「わかった、通せ。」
衛兵「はい!」
門番が部屋に案内されてくる。
門番「失礼致します。」
ダルク「うむ、さて聖矢どのに何用だ?」
門番「はい、聖矢どのから預かった、手紙の返事が届きました。」
ダルク「それで、手紙の返事はどうであった?」
門番「それが、今は状況が状況だけに、無理との事です…。」
聖矢「やはり、戦争の兆しの為でしょうか?」
門番「いえ、魔王復活の為でして…。」
聖矢「魔王は現れたのですか?」
門番「封印が解けていたらしく、一大事との事で、無理だそうです。」
4人は肩を落とす。
ダルク「それじゃあ、私が同行して謁見させよう。」
門番「ええー!」
聖矢「良いんですか?」
ダルク「良い良い、明日城に向かおう。」
聖矢「はい。」
門番は、屋敷を出て行った。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
次の日、ダルクと共に、4人は馬車で城に向かう。
聖矢「服をお貸し頂きありがとうございます。
」
ダルク「良い良い、城に行くのに、冒険者の格好だと、入れてもらえんからな。」
ナターシャ「ですね…。」
ダルク「王の前に来たら、私の後ろに居てくれ。」
聖矢「わかりました。」
話をしているうちに、城に到着した。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
門の前に到着すると、騎士団長が待っていた。
騎士団長「ダルク様、王がお待ちです。」
ダルク「わかった。」
ダルクと4人は、騎士団長に連れられ、王の間の前に到着する。
騎士団長「ダルク男爵と冒険者4人が入場します。」
ガチャリ。
扉が現れ開き、ダルクと4人は、王の前で片膝をつく。
ダルク「王よ、時間を頂き、ありがとうございます。」
国王「うむ、ダルクよこの者達は?」
ダルク「はい、こちらの4人は、右から、光野聖矢、シルフィー・クレール、ナターシャ・アーデン、フィオナ・リドリーの冒険者です。」
国王「うむ、4人よ表を上げ。」
4人は、顔を上げる。
国王「ダルクよ、その者達を何用で連れてきた。」
ダルク「はい、こちらの4人は、隣国マナード帝国への渡航許可証を頂く為に連れて参りました。」
国王「マナード帝国へか…。」
大臣「王よ、一昨日のバザルの町長の手紙に書かれた者達かと。」
国王「確か、断ったはずだか…。」
大臣「はい、断った要件です。」
ダルク「王よ、断られた事は、知っております。」
国王「では、何故連れて参った。」
ダルク「実は…。」
ダルクは、マリアの事を話した。
国王「娘の恩返しの為か。」
ダルク「はい、何卒、寛大な返事をお願い申し上げます。」
国王「うむ、聖矢と言ったか?」
聖矢「はい。」
国王「渡航許可証を出すにあたり、条件をのむのであれば出そう。」
聖矢「わかりました、お受け致します…。」
国王「良い心がけだ。」
国王は、大臣に言付けをすると、大臣はそそくさと出ていく。
国王「しばし待て。」
大臣は、5分ほどして戻ってきた。
大臣「取って参りました。」
国王「聖矢、許可証の条件はこれだ。」
大臣から、1枚の紙を渡される。
聖矢「グラスの町での捕縛依頼ですか?」
国王「ああ、キリルの町とナコルの町の間に居た盗賊団の親分を捕縛してほしいのだ。」
聖矢「まだ逃げていたのですね。」
国王「何だ知っているのか?」
聖矢「はい、その盗賊団を自警団へ引き渡したのは、僕達ですので…。」
国王「そうか、それなら適任なのかも知れんな。」
聖矢「ですが、グラスの町長と繋がっていると噂を聞きましたが…。」
国王「うむ、そのような噂があるのか?」
大臣「確かにバザルの町長から、以前に聞いた覚えがあります。」
国王「そうか、では聖矢達の出発の後、騎士団を向かわせよう。」
大臣「騎士団長、準備を整えておけ。」
騎士団長「はっ!」
国王「聖矢よ、頼んだぞ。」
聖矢「はい!」
聖矢達は、ダルクの屋敷に戻ると、グラスの町へ向かう準備を始めらのだった。
***************
今回の報酬
特になし。
***************
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
名前:光野聖矢
Lv:23
(経験値:56745 )
体力:470
攻撃:70
防御:55
魔力:65
速度:60
幸運:45
―――――――――――――――
体攻防魔速運
✕✕○✕✕○✕
火水風光闇補回
○○✕○✕✕✕
特殊
調剤・検査
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.23
シルフィー:lv.23
ナターシャlv.35
フィオナ:lv.22
\/\/\/\_/\/\/\/
読んでいただきありがとうございます。
国王との謁見をした4人は、許可証を貰うべく、グラスの町へ。
感想や評価を頂けると幸いです。