第16話:埋め合わせ
魔王が居ると、フィオナから聞かされ、気になった聖矢は。
聖矢「(女神様、女神様、女神様。)」
心の中で念じる。
セシリア「聖矢さん、呼びましたか?」
聖矢「セシリア様!」
セシリア「ど、どうされたのですか!?」
聖矢「魔王が居るんですか!?」
セシリア「え、えぇ、居ますよ。」
聖矢「魔王は封印されてると…。」
アリシア「エミリアが、封印を解いてしまったから…。」
エミリア「えへへ…。」
セシリア「私達は、復活した魔王には手を出せなくて。」
エミリア「困ってた時に、聖矢さんが偶々ね。」
聖矢「僕は偶々だったのか…。」
セシリア「はい…。」
聖矢「魔王は、何処に?」
エミリア「場所なら分かるよ。」
エミリアは、地図を出す。
エミリア「今の位置は、ここ。」
セシリア「ずっと行った、西側のここが、『魔都バガルグ』。」
エミリア「多分、魔都には居ないよ。」
アリシア「魔王は、更に西の『ゼストの町』に居るかと。」
聖矢「まだまだ暑い遠いですね…。」
セシリア「頑張ってくださいね。」
聖矢は、夢から覚めた。
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目が覚めると、朝になっていた。
聖矢「皆、朝だよ。」
3人は、聖矢の声で目覚めた。
ナターシャ「もう、朝なの…。」
シルフィー「聖矢さん、おはようございます。」
フィオナ「おはよう…。」
聖矢「タコの村、最終日なんだから、出掛けるよ。」
3人「は~い。」
4人は着替えると、メイド達に挨拶を済ませ、外に繰り出した。
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ナターシャ「それで、何処行くの?」
聖矢「ナターシャ、まだ怒ってる?」
ナターシャ「まだ、許した訳じゃないからね。」
聖矢「ははは…。」
小物屋にやって来た4人。
おばさん「いらっしゃい。」
4人は、商品を眺める。
フィオナ「かわいいお花。」
おばさん「髪留めだよ、付けてみるかい?」
シルフィー「売り物なのに良いんですか?」
おばさん「付けてみないと、似合うか分からないからね。」
おばさんは、フィオナに髪留めを付ける。
おばさん「お嬢ちゃん、似合ってるよ。」
シルフィー「とっても可愛くなったよ。」
フィオナは、とても喜んだ。
聖矢「おいくらですか?」
おばさん「銀貨3枚だよ。」
聖矢は、お金を払った。
おばさん「まいどあり。」
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再び散策を続ける4人は、細工屋にやって来た。
カランカラン
店員達「いらっしゃいませ。」
4人は、店内に散らばり、物色する。
◆ 聖矢 ◆
聖矢「店員さん、制作依頼したら、どれくらいの時間かかります?」
店員A「物にもよりますね。」
聖矢「制作体験はできますか?」
店員A「体験は、出来ないです…。」
聖矢「ルビーのネックレス、同じ物3本ありますか?」
店員A「それなら、この商品はどうでしょうか?」
店員が、ルビーのネックレスを、2種類出してきた。
店員A「1点目が、中心に1カラットルビーと、ルビーの周りに0.3カラットのピンクダイヤが飾られたネックレスです。」
聖矢「もう1点目は?」
店員A「2点目は、中心に先程と同じⅰカラットルビーと、ルビーの周りに、0.2カラットのアクアマリンと、0.1カラットのピンクダイヤで飾られた物があります。」
聖矢「値段は違います?」
店員A「はい、ルビーとピンクダイヤは、金の鎖で、金貨100枚、ルビーとアクアマリンとピンクダイヤは、金の鎖で、金貨130枚です。」
聖矢「さすが宝石は高いな…。」
店員A「どうなさいますか?」
聖矢「んー…、高い方で、3本お願いします。」
店員A「かしこまりました。」
店員Aが奥に下がっている間に、3人を見に行く事にした。
◆ フィオナ ◆
フィオナ「ルンルンルン♪」
フィオナは、ティアラの商品棚を見ている。
聖矢「欲しいのあったか?」
フィオナ「無いかなー、綺麗だから見てるだけ。」
聖矢「そうか?、これなんか似合うと思うぞ?」
聖矢は、大粒のサファイアと真珠が装飾されたプラチナのティアラを指差す。
フィオナ「ホント?」
聖矢「あぁ、店員さん、このティアラ、試着良いですか?」
店員D「はい、どうぞ。」
店員Dは、ティアラを棚から取り出すと、フィオナに付けてくれた。
店員D「お嬢様、お似合いですよ。」
フィオナは、ゆっくり一回りする。
聖矢「これ、お値段は?」
店員D「そちらのお値段は、金貨80枚です。」
聖矢「それ、買います。」
店員D「かしこまりました。」
店員Dは、奥に下がって行った。
聖矢「フィオナ、シルフィーを見に行こうか?」
フィオナ「うん。」
2人は
◆ シルフィー ◆
シルフィーは、イヤリングの商品棚を見ながら、店員Cと話している。
シルフィー「穴開けてないですが、付けれますか?」
店員C「はい、試着出来ますよ。」
聖矢「シルフィーは、イヤリングなんだね。」
シルフィー「わわわ、聖矢さん!?」
フィオナ「フィオナも居るよ。」
店員C「どうぞ。」
店員Cは、ダイヤのイヤリングを渡した。
シルフィー「どえかな…。」
フィオナ「キラキラしてて綺麗!」
聖矢「とても良いよ。」
シルフィー「じゃあ、これにしようかな。」
聖矢「このイヤリングは、お幾らですか?」
店員C「金貨50枚です。」
聖矢「買います。」
シルフィー「えっ、聖矢さん!?」
聖矢「良いから、良いから。」
シルフィー「ありがとう。」
店員C「かしこまりました。」
店員Cは、奥に下がって行った。
聖矢「じゃあ、ナターシャの所に行こうか?」
シルフィー「はい。」
フィオナ「うん。」
店員A「聖矢様、聖矢様。」
聖矢「呼ばれちゃった、2人は先に行ってて。」
2人は頷くと、ナタの方へ向かった。
◆ 聖矢 ◆
店員A「お待たせしました。」
聖矢は、ネックレスが入った袋を受け取る。
店員A「複数本割引で、金貨350枚になります。」
聖矢「はい。」
聖矢は、金貨払う。
店員A「ありがとうございました。」
聖矢は、ナターシャの方を見た時だった。
店員D「聖矢様、聖矢様。」
聖矢「次は、こっちか。」
店員C「聖矢様、聖矢様。」
聖矢「こっちも。」
聖矢は、まずティアラの方へ向かった。
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店員D「お待たせしました、金貨80枚になります。」
聖矢は、ティアラの袋を受け取り、金貨80枚を払った。
店員D「ありがとうございました。」
聖矢は、急いでイヤリングの方へ向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
聖矢「すみません。」
店員C「いえ、大丈夫ですよ。」
店員Cから、イヤリングの袋を受け取り、金貨50枚を払った。
店員C「ありがとうございました。」
聖矢は、ナターシャの元へ向かったを。
◆ ナターシャ ◆
ナターシャ達は、ブローチの商品棚を見ていた。
ナターシャ「羽のブローチには、何種類の宝石が使われてるんですか?」
店員B「そちらの商品には、プラチナの台座に4種のダイヤが使われています。」
聖矢「やっと来れた…、ナターシャは、ブローチが欲しいの?」
ナターシャ「欲しいと言うか、プレゼントしてほしいかな。」
シルフィー「そうですね♪」
フィオナも頷く。
聖矢「しょうが無い、このブローチ、4つ買います。」
ナターシャ「4つ!?」
聖矢「4人で付けたら、パーティらしくない?」
ナターシャ「そうだけど…。(そうじゃないのに…。)」
店員B「かしこまりました。」
店員Bは、奥に下がって行った。
聖矢「ナターシャ、これ。」
聖矢は、箱を取り出し、ナターシャに渡す。
ナターシャ「何?」
ナターシャは箱を開けると、中に髪留めが入っていた。
聖矢「ブローチは、店に入った時から目を付けてたんだ、だから、代わりと言ったらなんだけど…。」
ナターシャ「そうだったの!、ありがとう。」
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店員B「お待たせしました、4点割引込で、金貨400枚です。」
聖矢「はい。」
聖矢は、金貨を払い、商品を受け取った。
聖矢「付けるのは帰ってからにしようよ?」
3人は頷いた。
店員達「お買い上げありがとうございました。」
4人は、店を後にして、宿屋に帰った。
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4人は、宿屋に帰ると、そそくさと部屋に戻った。
聖矢「早速、渡していくね。」
まず、ティアラの箱を、フィオナの前に。
聖矢「フィオナ、開けていいよ。」
フィオナが箱を開けると、キラキラ輝くプラチナのティアラが入っていた。
聖矢「シルフィー、付けてあげてくれない?」
シルフィー「はい。」
シルフィーは、ティアラをフィオナの頭に付けた。
聖矢「フィオナ、お姫様みたいだぞ。」
フィオナ「えへへ。」
聖矢は、次にイヤリングの箱を、シルフィーに渡した。
シルフィー「開けていい?」
聖矢「どうぞ。」
シルフィーが箱を開けると、2つのイヤリングが入っていた。
聖矢「ナターシャ、付けてあげて。」
ナターシャ「うん。」
ナターシャは、シルフィーの左右の耳に、イヤリングをつけてあげた。
フィオナ「キラキラしてる。」
ナターシャ「シルフィーが動くと、ダイヤが揺れるんだね。」
シルフィー「似合ってるかな?」
3人「似合ってるよ。」
シルフィー「良かった。」
聖矢は、次に髪留めの箱を、ナターシャに渡した。
ナターシャ「開けるね。」
聖矢「うん。」
ナターシャが箱を開けると、0.25カラットのルビー・サファイア・エメラルド・ダイヤ・アメジスト・トパーズ・ピンクダイヤが並べられた、髪留めが入っていた。
聖矢「シルフィー、付けてあげて。」
シルフィー「わかった。」
シルフィーは、髪留めをナターシャに、付けてあげた。
ナターシャ「どうかな?」
シルフィー「ナターシャの金髪の髪に、プラチナの髪留めがアクセントで良い感じ。」
ナターシャ「そう?」
聖矢「選んで良かった…。」
ナターシャ「なんでドヤ顔…。」
聖矢は、ブローチの箱を、それぞれ渡す。
ナターシャ「羽のブローチだったよね?」
聖矢「そうだよ。」
シルフィー「パーティ名何にしましょう?」
聖矢「んー、そこまではかんがえてなかった…。」
ナターシャ「ブローチの形は、鳥の左羽なのよね。」
フィオナ「シルフィー、鏡ある?」
シルフィー「鏡、手鏡で良い?」
フィオナ「うん。」
シルフィーから、手鏡を受け取ると、ブローチを添えて、パタパタと動かす。
フィオナ「キラキラしてる。」
聖矢「鳥の羽、白金、白…。」
ナターシャ「どえしたの?」
シルフィー「聖矢さん?」
聖矢「白い羽…、あっ、そうだ!」
ナターシャ「な、何!?」
聖矢「パーティ名、『天使の輝き』が、良くないかな?」
ナターシャ「天使の輝き?」
聖矢「うん、フィオナがブログを、動かしてるのを見てたら、なんとなく、天使の羽に見えた。」
ナターシャ「聖矢が、リーダーなんだし、良いんじゃない?」
シルフィー「私も良いですよ。」
フィオナ「フィオナも良いよ。」
聖矢「じゃあ、パーティ名『天使の輝き』で決まり!」
聖矢は、最後に3つの箱を取り出し、3人に渡した。
ナターシャ「これは?」
聖矢「まあ、開けてみて。」
3人が箱を開けると、中にはネックレスが入っていた。
シルフィー「ネックレス…。」
ナターシャ「これ、どうしたの?」
フィオナ「赤い石。」
聖矢「3人へのプレゼントだよ。」
ナターシャ「私が怒ってたお詫び?」
聖矢「まあ、それも一つの理由の内だけど、女神との約束を信じてくれたお礼かな…。」
ナターシャ「信じたと言うか、魔王が居るなら信じるしかないし…。」
シルフィー「聖矢さん、ありがとう。」
フィオナ「付けて。」
ナターシャ「私も!」
シルフィー「わ、私も…。」
聖矢「わかった。」
聖矢は、3人にネックレスを、付けて周る。
3人「ありがとう。」
3人から、お礼を言われ、照れる聖矢だった。
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名前:光野聖矢
Lv:23
(経験値:51385 )
体力:470
攻撃:70
防御:55
魔力:65
速度:60
幸運:45
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体攻防魔速運
✕✕○✕✕○✕
火水風光闇補回
○○✕○✕✕✕
特殊
調剤・検査
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今回の報酬
特になし。
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.23
シルフィー:lv.23
ナターシャlv.35
フィオナ:lv.22
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読んでいただきありがとうございます。
埋め合わせで、ナターシャの機嫌も治り、バザルの町へ戻る日がやってきた。
感想や評価をいると幸いです。