第155話:ナダレの町(信用手形編)㊺
◆ フィオナ・カロン編 ◆
スライムの牧場に来たナタリーとフィオナ。
ナタリー「やっぱり居たわね。」
カリンが、牧場の端でうずくまっていた。
ナタリー「カリン、貴方は相変わらずね。」
カリンは、ナタリーの声に振り返り。
カリン「何しに来たのよ、負けた私を笑いに来たの!?」
フィオナは首を振る。
ナタリー「貴方が心配で探しに来てくれたのよ。」
カリン「何でよ、私が惨めじゃない!」
カリンは、そっぽを向く。
フィオナ「一緒に練習しよ…。(小声)」
カリンは、無視をする。
ナタリー「カリン、貴方は…。」
ナタリーはため息をつく。
………。
少し沈黙が流れ。
ナタリー「明日は、フィオナさんとアスレチック場にいるからね。」
ナタリーは、フィオナの手を引く。
フィオナ「……。」
フィオナは、カリンを見つつ、牧場を離れた。
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翌朝…。
ナタリー「フィオナさん、おはようございます。」
フィオナ「うん、おはよう…。」
ナタリー「疲れはどうですか?」
フィオナ「大丈夫。」
ナタリー「じゃあ、希望通り、早く攻撃出来る修行をするわよ。」
フィオナ「はい!」
朝ご飯を食べ、ナタリーと共にアスレチック場へ向かった。
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アスレチック場、沢山の丸太や、砂が盛られた場所など、バランスが必要そうな所である。
ナタリー「ここで、鍛えましょう。」
フィオナ「はい!」
ナタリー「まずは、丸太跳びね。」
ナタリーは、お手本にスタート地点に立つ。
ナタリー「ここから、100m先のゴールまで、早く行く練習ね。」
スタッ、スタッ、すタタタッ!
ナタリーは、一つ飛ばしで走り切った。
パチパチパチ!
フィオナは、拍手をして目を輝かせる。
ナタリー「さあ、フィオナさんもやってみて、始めはゆっくりね。」
フィオナは頷き、スタート地点に立つ。
パンッ!
ナタリー「スタート!」
トン…、トン…、トン…。
フィオナ「わっ!?」
ドサッ!
フィオナはバランスを崩し落ちる。
ナタリー「大丈夫!?」
フィオナ「うん。」
フィオナは、再びスタート地点に立つ。
ナタリー「手を広げてバランスをとってごらん。」
フィオナは頷く。
トン…(ユラユラ)、トン…(ユラユラ)、トン…(ユラ)、トン(ユラ)、トン、トン、トン…。
フィオナ「おっと!」
ドサッ!
半分まで来て落ちる。
ナタリー「後、半分よ!」
フィオナは、再びスタート地点に立つ。
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3回目:40mに到達。
4回目:70mに到達。
5回目:50mに到達。
6回目:100mに到達。
7回目:100mに到達。
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フィオナ「やった!」
ナタリー「やったわね!」
カリン「私の方が出来るもんね!」
2人「!?」
カリンがスタート地点に居た。
トントントントントン、〜、トントントントントン。
カリンが、スムーズにゴールに到達する。
ナタリー「貴方も、始めは同じだったでしょ。」
フィオナは、少し考え、スタート地点に立つ。
パサッ!
フィオナは、羽を広げる。
2人「!!?」
トントン、トントン、トントン、〜、トントン、トントン。
フィオナ「行けた!」
ナタリー「フィ、フィオナさん!?」
フィオナ「ん?」
ナタリー「貴方、飛べるの!?」
フィオナは頷くが…。
フィオナ「今は広げただけだよ。」
ナタリー「そ、そうなの?」
フィオナ「うん、バランスとりやすかった。」
ナタリー「あはは…。」
フィオナ「もう一回やる。」
カリン「私だって!」
2人は、スタート地点に並ぶ。
カリン「どきなさいよ、私が先にするの!」
フィオナ「…、私が先…。」
2人が肩をぶつけ合う。
トトン、トトン、トトン、トトン、…、トトン、トトン、トトン、トトン。
2人は、肩をぶつけ合いながらゴールした。
ナタリー「2人共、次に行けわよ。」
ナタリーはため息をつきつつ、次へ向かった。
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次に来たのは、川の飛び石場だでた。
ナタリー「次は、飛び石場よ、カリンお手本を見せてあげて。」
カリンは、ニヤリとし。
カリン「仕方ないわね、お姉様の頼みだから見せてあげる。」
カリンはスタート地点に立つ。
ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ、…、ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ。
カリンはドヤ顔でゴールした。
ナタリー「そんな、ドヤ顔せるほど早くないわよ。」
カリンは、褒められると思っていたからか、目が点になる。
ナタリー「あまり、この練習してないでひよ?」
カリン「だって…、服濡れるし…。」
ナタリー「フレアコートとウインドコートを使えば直ぐに乾くでしょ?」
カリン「魔法使うと、早く疲れるもん…。」
ナタリー「はぁ、魔力を上げる練習も兼ねてるのよ。」
フィオナ「やって良い?」
フィオナはスタート地点に立っていた。
ナタリー「一度、羽無しでやってみて。」
フィオナ「うん。」
フィオナは、羽を直し、フレアコートとウインドコートをかける。
ピチャ、ピチャ、ピチャ、ツルッ、バシャーン!
フィオナは足を滑らせ川に落ちる。
ナタリー「上がってこれる?」
フィオナは頷くと、飛んで川から上がる。
ナタリー「羽無しで飛べるの?」
フィオナ「うん、羽は女神様のオマケだから。」
ナタリー「そ、そうなのね…。」
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2回目:7歩で落下。
3回目:13歩で落下。
4回目:8歩で落下。
5回目:10歩で落下。
6回目:16歩で落下。
7回目:19歩で落下。
8回目:ゴール到着。
9回目:15歩で落下。
10回目:ゴール到着。
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ナタリー「まだ危なげないですが、終わりにしましょうか?」
ナタリーの言葉通り、いつの間にか日が暮れようとしておた。
フィオナ「もう夕方…。」
ナタリー「集中されてましたから。」
フィオナ「カリンは?」
カリンは、お昼過ぎには、飽きて居なくなっていた…。
ナタリー「カリンなら、飽きて早くに何処かへ行きましたよ…。」
フィオナ「しうなんだ…。」
ナタリー「カリンは、昔から集中力なくて…。」
ナタリーはため息をつく。
こうして、修練を切り上げ、屋敷に戻った。
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今回の報酬
特になし
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名前:光野聖矢
Lv:52
(経験値:2126745 )
体力:4520
攻撃:540
防御:500
魔力:490
速度:450
幸運:400
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体攻防魔速運
◯〇○〇〇○
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
多弾・調剤・検査・召喚・変身・分身・錬金・安定
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.52
シルフィー:lv.52
ナターシャlv.53
フィオナ:lv.52
シンシア:lv.53
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.36
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読んでいただきありがとうございます。
ナターシャ達と合流した聖矢たちか。
盗賊団を倒し、信用手形依頼を達成できるのか!?
感想や評価を頂けると幸いです。