第154話:ナダレの町(信用手形編)㊹
◆ ナターシャ・シンシア編 ◆
翌朝、ナターシャとシンシアが宿から出てきた。
ナターシャ「今日は、どうしよデカ?」
シンシア「そうですね…、あのローブの男が気になりますね…。」
ナターシャ「Aランクの盗賊団の一味って言ってたもんね。」
シンシア「はい、昨日の兵士さんに聞いてみませんか?」
ナターシャ「そうね、Aランクの盗賊団は、さすがに2人では無理だし…。」
2人は、東門へ向かった。
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東門には、昨日の兵士が立っていた。
ナターシャ「兵士さん、おはようございます。」
シンシア「おはようございます。」
兵士A「おぉ、昨日のお2人さんか。」
ナターシャ「はい、昨日のローブの男がどうなったのか気になって。」
兵士A「あぁ、アイツなら取り調べられてるはぜだよ。」
ナターシャ「そうですか。」
兵士A「アジトが分かるまでは、処刑されないから。」
ナターシャ「アジトが分かったら教えてくれませんか?」
兵士A「ん〜、それは無理な相談かな…。」
兵士B「どうした?」
兵士A「えっと…。」
兵士Aは、昨日の出来事と今の話をする。
兵士B「依頼の事は分かるが、やはり守秘義務があるからな…。」
ナターシャ「そうですか…。」
2人が、去ろうとした時。
兵士B「だか、偶々見つけて、加勢したなら、べつまがな…。」
兵士Aは、グッドサインを送る。
2人「ありがとうございます。」
2人は、笑顔になり、頭を下げてその場を離れた。
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ナターシャ「盗賊団を倒す方法が見つかったわね。」
シンシア「そうですね。」
ナターシャ「今日は街の散策をしまひよ!」
シンシア「はい!」
ゴス王女「買い物ね!?」
ナターシャ「そうよ、買い物よ!」
ゴス王子「えっ、僕もなの?」
ゴス王女「そうよ、あんたは荷物持ちね!」
ゴス王子「え〜、やだよ!」
ゴス王女「つべこべ言わずに行くわよ!」
ズズズッ!
ゴス王女は、ゴス王子に縄をかけられる。
シンシア「買い物嫌い?」
ゴス王子「嫌じゃないけど、いつも姉さんの荷物持ちさせられるから…。」
シンシア「あらら…、まあ、私のマジックバッグに入れるから、荷物持ちはしないく良いわよ。」
ゴス王子「ホントに!?」
シンシアは頷く。
ナターシャ「じゃあ、王子のは私のマジックバッグに入れるわ。」
ゴス王子「ありがとう。」
2人は、商店街に向かった。∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
商店街に来ると、沢山の屋台が並んでいた。
ナターシャ「美味しそうな香りが充満してるわね。」
シンシア「この辺りは、飲食の屋台が並んでいるみたいですよ。」
店主「そこのお2人さん、スノーム綿菓子はいらんか?」
声をかけられた屋台には、色とりどりの綿菓子が並んでいる。
ナターシャ「スノーム綿菓子?」
店主「おう、魔法で作る綿菓子だ。」
シンシア「スノームならでわな感じですね。」
ナターシャ「綿菓子って、砂糖の糸をまとめたあれよね?」
店主「それを魔法で作るのがスノーム綿菓子だ。」
ナターシャ「ガイアスとどう違うのか興味あるわね。」
店主「異国の者達だったのか、なら綿菓子作りを見るかい?」
2人「是非!」
店主「なら、何色にする?」
店主は、5色のビンを置く。
ナターシャ「それぞれ味が違うの?」
店主「いや、ただの砂糖水だ。」
シンシア「私は、緑にしようかしら。」
ナターシャ「なら、私は赤ね。」
シンシア「王女と王子はどうする?」
ゴス王女「私は黄にしようかしら。」
ゴス王子「僕は、緑かな。」
ナターシャ「じゃあ、赤・黄が一つずつで、緑を二つで。」
店主「あいよ!」
店主は、火属性・風属性の魔石を取り出し、赤・黄・緑の砂糖水を四つの小皿に入れる。。
店主「じゃあ、見てないよ。」
店主は右手に風属性、左手に火属性の魔石を握る。
ボワッ!グツグツ!
小さな火で赤い砂糖水が泡立つ。
店主「ここからが見ものだぞ!」
すると、風で砂糖水が浮き上がり、渦巻くように細い糸になっていく。
ナターシャ「おぉ!」
細くなった砂糖水が、棒に巻かれていく。
スルスルスル!
店主「これで、完成だ!」
パチパチパチ!
2人は拍手する。
ナターシャ「見事な技ですね。」
店主「まあ、長年やっているからな。」
そして、残りの三つも作り上げた。
店主「4本で銅貨20枚だ。」
ナターシャ「ガイアスより安い!?」
店主「まあ、魔法で作ってるから、機械を使うよりもね。」
ナターシャ「もう少し高くても買うわ!」
店主「そうかい、嬉しいね。」
ナターシャは、お金を払うと、他の店を散策し、スライム焼き・鶏の串焼き・鹿肉まん等を買って食べた。
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夕方になり、宿に戻ると、聖矢達が来ていた。
ナターシャ「聖矢!」
シンシア「皆さん、帰って来たのですね。」
聖矢「薬草の方は、解決したよ。」
ナターシャ「ミリス、来たんだ?」
ミリス「はい、父上や聖矢さんに、認めてもらいました!」
ナターシャ「よく陛下が許してくれたわね。」
ミリス「始めは反対してましたが、お兄様のおかげで許してもらいました。」
シンシア「良かったですね。」
ミリス「はい!」
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宿屋に入ると。
聖矢「盗賊はどうだった?」
ナターシャは、昨日の盗賊団の事を話した。
聖矢「なら、ローブの男は、Aランクの盗賊団の仲間なんだね。」
ナターシャは、兵士の話を伝えた。
聖矢「なら、張り込むかな。」
ナターシャ「それ、良い考えね!」
聖矢「組分けだが…。」
ナターシャ「私は1人で良いわ、飛べるもの!」
シルフィー「私も転移できますので。」
マリア「私はシルフィーさんと行きます。」
聖矢「じゃあ、シンシアは、ゴス王女とミリスで。」
シンシア・ミリス・ゴス王女「はい!」
聖矢「スーラとゴス王子は、僕とね。」
スーラ・ゴス王子「はい!」
聖矢「じゃあ、宿屋を出たらハイドをかけるね。」
5人「はい!」
宿屋を出た6人は、それぞれ散っていった。
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今回の報酬
特になし
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名前:光野聖矢
Lv:52
(経験値:2126745 )
体力:4520
攻撃:540
防御:500
魔力:490
速度:450
幸運:400
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体攻防魔速運
◯〇○〇〇○
火水風光闇補回
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特殊
多弾・調剤・検査・召喚・変身・分身・錬金・安定
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.52
シルフィー:lv.52
ナターシャlv.53
フィオナ:lv.52
シンシア:lv.53
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.36
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読んでいただきありがとうございます。
聖矢達と合流したナターシャとシンシア、Aランク盗賊団を倒すために動き出す。
感想や評価を頂けると幸いです。