第143話:ナダレの町(信用手形編)㉝
聖矢とシルフィーは、王都の入り口へ転移してきた。
門番「わっ!?」
聖矢「驚かせてせみません…。」
門番「君達が…。」
聖矢「街道で盗賊に襲われて…。」
門番「そうか…、怪我はないのか?」
聖矢「返り討ちにしました。」
門番「それで、後ろに居るのが、盗賊か?」
聖矢「はい、引き取ってもらえると良いのですが…。」
門番「ああ、それは引き取らせてもらうが…。」
2人「??」
門番「手続きに時間がかかるが良いか?」
聖矢「夕方までに戻れれば。」
門番「そこまではかからんよ。」
聖矢「それなら良いですよ。」
門番「なら、付いてきてくれ。」
盗賊達は、他の門番によって、連れて行かれた。
頭(盗賊)「覚えてろよ!」
門番B「さっさと行け。」
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2人は、門番に連れられ、大樹の根元へやって来た。
門番「盗賊捕縛の功労者だ、通してくれ。」
門番(中央)「そうか、わかった。」
聖矢「ここでて、下層地区への入り口ですよね?」
門番「いや、上層地区への入り口だ。」
シルフィー「それって、信用手形が無いといけないのでは、ないのですか?」
門番「まあ、普通ならな、今回は功労者として特別に入れるんだ。」
聖矢「たいした事はしてませんよ?」
門番「あの盗賊は、Bランクの盗賊なんだ。」
聖矢「そうなんですか?」
門番「夜襲の爪はSランクの盗賊だ。」
聖矢「今回のは、そこまでだったのですね。」
門番「凶暴には違いないけどな。」
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下層地区の中央にやって来ると。
門番「この魔法陣に乗ってくれ。」
目の前に、魔法陣が描かれた、大きな部屋に連れてこられる。
門番「ここから上層地区へ上がります。」
シルフィー「こんな、普通にあるんですか?」
門番「まあ、上層地区にも検問があるのめ。」
聖矢「なるほど。」
2人は、魔法陣に乗ると、上層地区へ転移した。
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王都スノーム:上層地区は、中央に白亜の城がそびえる、周りには、大きなお屋敷が並んでいた。
聖矢「大きな城です)。」
シルフィー「大樹の中なのに、すごいですね。」
門番「そうだろ、ただあまり来られないけどな。」
聖矢「そうでしょうね…。」
ガラガラガラ。
検問出口に、馬車がやって来て、中から若い女性が出て来た。
若い女性「聖矢様、シルフィー様、ようこそいらっひゃいました。」
聖矢「え、えっと…。」
若い女性「名乗ってませんね、私はスノーム王国第2王女のセイリーン・スノームです。」
2人「!?」
聖矢「お、王女様ですか!?」
2人は、片膝をつく。
セイリーン王女「そんな、かしこまらんでよいぞ。」
2人は立ち上がる。
セイリーン王女「城へ招きたいのだが、上層地区だから、中には入れられんのじゃ。」
聖矢「はぁ…。」
セイリーン王女「そこで父の代わりに、私が褒美を届けに来たのじゃ。」
セイリーン王女は、検問の外に出てきた。
セイリーン王女「盗賊の捕縛の褒美が金貨2000枚です。」
王女の後ろの兵士から、金貨を受け取る。
2人「ありがとうございます。」
セイリーン王女「聖矢様、シルフィー様、他に欲しい物はあるか?」
聖矢「い、いえ、捕まえたのは偶々なので…。」
セイリーン王女「そうなのか…、私でも良いのだぞ?」
2人「!?」
兵士達「何を言ってるんですか、セイリーン様!?」
セイリーン王女「冗談じゃ、冗談、もう少し欲を出しても良いガの。」
聖矢「では…。」
セイリーン王女「おっ、何があるのか?」
聖矢「信用手形(ナダレの町)を手に入れたら、星の塔に入らせてください。」
セイリーン王女「何じゃ、塔に登りたいのか?」
聖矢「はい、月の塔・太陽の塔を攻略したので、星の塔にも入りたくて。」
セイリーン王女「わかった、信用手形(ナダレの町)を手に入れたら、言うが良い、父に話してやろう。」
聖矢「お願いします。」
セイリーン王女「では、また会おうぞ。」
セイリーン王女は、馬車に乗って城に帰って行った。
門番「何だか、面白い事を言ってましたね…。」
聖矢「あはは…、驚きました…。」
シルフィー「ミリス皇女よりも、大胆でしたね…。」
聖矢「皇女も王女も、皆んな大胆なのか…。」
門番「他にもご経験が?」
聖矢「ええ、まあ…。」
門番「モテモテで、羨ましいですね。」
聖矢「あははは…。」
2人は、門番と共に、下層地区へ降りた。
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門番「私は、また仕事に戻ります。」
聖矢「はい、ありがとうございました。」
門番「いえ、お気を付けてください。」
2人は頷く。
門番「でわ。」
門番は、門へ向かって行った。
聖矢「じゃあ、僕達も冒険に戻ろうか?」
シルフィー「はい、ナターシャ達が、心配してそうなので。」
聖矢「そうだね。」
シルフィー「転移、ナダレの街道。」
2人は、皆の所へ転移した。
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数分前…。
ナターシャ「遅いわね…。」
シンシア「何があったのかしら…。」
ナタリー「手続きが、長いのでしょうね。」
ナターシャ「そうなの?」
ナタリー「はい、あの盗賊はBランク以上でしょうから。」
シンシア「ランクがあるのです)。」
ナタリー「はい、S〜Dランクに分かれています。」
ナターシャ「Bランクは危険なの?」
ナタリー「まあ、危険な方ですね。」
シンシア「大丈夫かしら…。」
ナターシャ「聖矢がなんとかせるよ、きっと。」
ナタリー「上層地区に行ってるのかもしれませんね。」
ナターシャ「上層地区って、私達行けないわよね?」
ナタリー「特別に行ってるのかもしれません。」
ナターシャ「何があるの?」
ナタリー「私は、話を聞いただけですが、盗賊を捕まえると、褒美がもらえるらしいです。」
ナターシャ「それなら仕方ないわね。」
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聖矢達が、戻ってきた。
ナターシャ「おかえり。」
2人「ただいま。」
ナターシャ「遅かったわね。」
シルフィー「門番さんに上層地区に連れてかれててね。」
ナタリー「お城に行ったんですね。」
聖矢「いえ、検問で褒美をもらってました。」
ナターシャ「な、何を貰ったの!?」
聖矢「金貨2000枚だよ。」
ナターシャ「太っ腹ね。」
ナタリー「Bランクの盗賊だったのですね。」
聖矢「はい、よくわかりましたね。」
ナタリー「Sランクが、金貨10000枚らしいので。」
聖矢「そうなんですね。」
ナタリー「そろそろ出発しませんか?」
ナターシャ「長居は禁物ね。」
ナタリー「はい、その通りです。」
聖矢達は、ナダレの町へ向け、歩き出しました。
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今回の報酬
金貨×2000枚
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名前:光野聖矢
Lv:52
(経験値:2126745 )
体力:4520
攻撃:540
防御:500
魔力:490
速度:450
幸運:400
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体攻防魔速運
◯〇○〇〇○
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
多弾・調剤・検査・召喚・変身・分身・錬金・安定
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.52
シルフィー:lv.52
ナターシャlv.53
フィオナ:lv.52
シンシア:lv.53
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
セイリーン王女から、褒美を貰った聖矢達。
ナダレの町は、どんな所なのか!?
感想や評価を頂けると幸いです。