第136話:ナダレの町(信用手形編)㉖
翌日、ギルドに来た聖矢達。
受付「いらっしゃいませ、貴方が達は。」
聖矢「信用手形依頼を終わらせてきました。」
受付「えっ!?」
聖矢達は、信用手形依頼書と全員のギルドカードを出す。
受付「ま、まだ、半分近く期日が残ってますよ!?」
聖矢「はい、月の塔に行って来たので、早く終わりました。」
受付「え〜、ちょっ、ちょっとギルマス〜!」
ザワザワ!ザワザワ!
受付は、慌ててギルマスを呼びに行った。
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カッカッカッ!
2人が降りてくる。
ギルマス信用手形依頼をもう終わらせただと!?」
受付「はい、確認はまだですが、こんなに早く終われるんですか?」
ギルマス「ツインホーリードラゴンに出会う事が難しいはずなんだがな…。」
受付「でも、月の塔に行ったと…。」
ギルマス「月の塔は、ガイアス王国だそ、移動したとしても、片道10日以上かかるはずだか…。」
受付「もしかして、嘘の可能性も!?」
ギルマス「まあ、ギルドカードを見ればわか?。」
2人がカウンターに来ると。
ギルマス「本当に討伐出来たのか?」
聖矢「二手に分かれたりしながら、討伐して来ました。」
ギルマス「わかった、確認をしよう、ただし、嘘だったら、強制的に依頼失敗扱いだ。」
聖矢「はい、良いですよ。」
ナターシャ「疑う前に、早く確認しなさいよ。」
シルフィー「ナターシャ…。」
ギルマスは、全員のギルドカードを確認するさ。
………。
ギルマス「ウソだろ…。」
受付「どうされたのですか?」
スルッ!
ギルマス「これも…。」
スルッ!
ギルマス「これも…。」
スルッ!
ギルマス「これも…。」
受付「ギ、ギルマス!?」
スルッ!
ギルマス「全員のギルドカードに『ツインホーリードラゴン』が書かれている…。」
受付「そ、そんな…。」
ギルマス「しかも、討伐依頼のモンスター以外にも、沢山倒してる…。」
聖矢「ま、まぁ、遭遇したので…。」
ナターシャ「わかったでしょ?」
ガシッ!
ギルマスが聖矢の肩を掴む。
ギルマス「月の塔に行ったのか!?」
聖矢「は、はい…。」
ギルマス「どうやでて行った…、行けるはずないんだ!」
ザワザワ!ザワザワ!
聖矢「と、飛んで…。」
聖矢は指を上に向ける。
ギルマス「と、飛んだ…!?」
聖矢「はい、ビュ〜ンっと。」
ギルマス「ウソだ、飛ぶ魔法なんてない!」
ナターシャは、聖矢とギルマスの間に割り込む。
ナターシャ「本当よ、飛んだったら飛んだのよ!」
聖矢「ナターシャ!?」
ナターシャ「それに、聖矢は、ガイアス王国とマナード帝国の伯爵なのよ!」
ギルマス「は、伯爵!?」
受付「え〜〜!」
周囲「え〜〜〜!」
ナターシャ「そうよ!」
聖矢「まあ、月の塔の町の領主です。」
ギルマス「わ、わかった、依頼達成だ…。」
周囲「おぉ〜!」
ギルマスから、ギルドカードを返される。
ギルマス「どうやって、月の塔へ行ったか、教えてくれないか?」
聖矢「そ、それは…。」
………。
ギルマス「まあいい、これが『信用手形(エイセツの町)』だ、受け取れ。」
聖矢達は、黄色のカードを受け取った。
ギルマス「この信用手形(エイセツの町)があれば、王都スノームの下層地区になら入れる。」
聖矢「下層地区?」
ギルマス「王都スノームは、星の塔なのだ。」
聖矢「町が塔の中にあるんですか!?」
ギルマスは頷く。
ギルマス「星の塔は、全部で15階、1〜2階が下層地区、3〜6階が中層地区、7〜10階が上層地区だ。」
ナターシャ「まだ上があるじゃない?」
ギルマス「それより上はわからん。」
聖矢「そうですか…。」
ギルマス「まあ、お前達は、上層地区に行きたいのだろう?」
聖矢「はい。」
ギルマス「それなら、信用手形(ナダレの町)を手に入れるしかない。」
聖矢「信用手形(ナダレの町)があれば、上層地区へ行けるのですか?」
ギルマス「ああ、信用手形(エイセツの町)があれば下層地区、信用手形(ナダレの町)があれば中層地区、両方あれば上層地区へ行けるのだ。」
ナターシャ「信用手形(ナダレの町)の依頼は大変そうね。」
ギルマス「こっちのも大変だったと思うのだか…。」
聖矢「まあ、あはは…。」
ギルマス「ナダレの町へ行くなら、王都を経由するしかない、気を付けて行けよ。」
聖矢「王都に何かあるのですか?」
ギルマス「いやいや、王都からナダレの町の間には、盗賊がうじゃうじゃ居るんだ。」
全員「………。」
ギルマス「まあ、お前達なら、心配する事なさそうだがな。」
全員「………。」
ギルマス「まあ、姿が消せたら、安全なのにな。」
受付「そんな魔法あるんですか?」
ギルマス「さあな、あればなって願望だよ。」
聖矢「あはは…。」
聖矢は苦笑いをした。
聖矢「ありがとうござおました。」
ギルマス「ああ、良い旅を!」
受付「良い旅を。」
聖矢達は、ギルドを後にした。
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宿に帰ると。
ナタリー「おかえりなさお、無事に貰えましたか?」
聖矢「はい。」
5人は、信用手形をナタリーに見せる。
ナタリー「黄色なんですね。」
ナターシャ「ナダレの町のは違うの?」
ナタリー「ええ、ナダレの町は、黒色なんです。」
ナタリーは『信用手形(ナダレの町)』を出す。
ナターシャ「何か高価そうね。」
聖矢「じゃあ、ナタリーさんは王都の中層地区に入れるんですね。」
ナタリー「はい、入れますが、入った事はないですが。」
聖矢「そうなのですか?」
ナタリー「はい、用がないので。」
聖矢「なるほど。」
ナターシャ「ナダレの町へ向かう道に盗賊が出るって聞いたけど?」
ナタリー「そうですね、私も何度か遭遇しました。」
聖矢「だ、大丈夫なのですか!?」
ナタリー「信用手形(ナダレの町)があれば、通してくれますよ。」
5人「???」
ナタリー「盗賊と追っても、ナダレの町の住人なので。」
聖矢「ナダレの町は、盗賊の町なのですか?」
ナタリー「いえ、盗賊をしているのは、貧民街の人達なので。」
ナターシャ「どうして捕まえないの?」
ナタリー「沢山過ぎて、きりがないからですかね…。」
5人「………。」
ナタリー「私が居るので、だいじょうぶですよ。」
聖矢「ま、まあ、取り敢えず明日出発しよう。」
全員が頷いた。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
◯〇○〇〇○
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
多弾・調剤・検査・召喚・変身・分身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
信用手形(エイセツの町)を手に入れた聖矢達。
そして、王都スノーム全体が星の塔だと聞かされる。
感想や評価を頂けると幸いです。