第121話:ナダレの町(信用手形編)⑪
出港から2日、サハギンと戦って以降、平和に航行していた。
船員D「漁師長、遠くに黒い雲が!」
漁師長「方角は?」
船員D「北東の方角です!」
漁師長「わかった、航海士!航海士!」
航海士「漁師長、聞こえてますよ。」
漁師長「そうか、どうする?」
航海士「そうですね、避けられるか難しいですが、北西の方角へ向かいましょう。」
漁師長「わかった、操舵士聞いたか?」
操舵士「はい、取舵ですね。」
操舵士は、舵を左へ回した。
カラカラカラカラ!ギギギギッ!
操舵士「方角変わりやしたぜ。」
漁師長「よし!」
船は北西へ進路が変わった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ギギギギッ!
聖矢「何の音!?」
ナタリー「進路が変わったみたいですね。」
ナターシャ「もうザネルの町の辺りまで来たのね。」
ナタリー「いえ、まだのはずですよ。」
聖矢「何かあったのでしょうか?」
ナタリー「異常があれば、鐘が鳴るはずなので…。」
シルフィーは外を見る。
シルフィー「遠くに黒い雲が見えますよ。」
ナタリー「あれは、嵐ですね。」
ナターシャ「じょあ、あれを避けたのね。」
ナタリー「かもしれませんね。」
聖矢「でも、今はどの辺りにいるんですかね。」
ナタリー「航海士じゃないので、正確にはわかりませんが、順調なら国境を過ぎた辺りですね。」
ナターシャ「意外とゆっくりなのね。」
ナタリー「ザネルの町の太陽の塔が見えるのは、5日後くらいですね。」
聖矢「気晴らしに甲板に行こうかな。」
フィオナ「私も行く!」
聖矢「他は?」
4人は首を振る。
聖矢「ならフィオナ行こうか?」
フィオナ「うん!」
2人は甲板に向かった。
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甲板に出ると、爽やかな風が吹いていた。
聖矢「良い風だ。」
フィオナ「うん…。」
フィオナの髪がバサバサしている。
聖矢「バサバサだ…。」
フィオナ「う〜…。」
聖矢「おっ、そうだ!」
聖矢はマジックバッグからリボンを取り出すと。
聖矢「フィオナ、こっちこっち。」
フィオナ「な〜に、髪がバザバサするよ…。」
聖矢は、フィオナの後ろに回ると、リボンで髪を纏める。
聖矢「これで良し。」
フィオナ「ありがとう。」
漁師長「フィオナ、可愛くしてもらったな。」
フィオナ「うん!」
漁師長「気分転換か?」
聖矢「はい、皆様中ですが。」
漁師長「そうか、今は平穏だぞ。」
聖矢「先程、進路を変えられたようですが?」
漁師長「ああ、北東に黒い雲があってな。」
聖矢「避けられそうですか?」
漁師長「まだわからんな…。」
聖矢「嵐でも大丈夫ですか?」
料理長「大丈夫だ、船はかなり揺れるだろうがな。」
フィオナ「聖矢、あっち行きたい。」
フィオナが裾を引っ張る。
聖矢「あ、ああ。」
漁師長「船旅を楽しんでくれ。」
聖矢「はい!」
フィオナに引かれ船首に向かった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
船首に来ると、船員Cが船首に座っていた。
聖矢「何をされているんですか?」
船員C「あ、聖矢さん海を眺めているんですよ。」
聖矢「魚とか見えました?」
船員C「ええ、カモメが沢山居る所には魚が居ますから。」
聖矢は船員Cから望遠鏡を受け取る。
船員C「船首の先を見てください。」
聖矢は望遠鏡で遠くを見ると、10羽程のカモメの群れがいる。
船員C「イワシとか、小魚が居るかもしれませんね。」
聖矢「釣れますかね。」
船員C「どうですかね。」
フィオナ「タコツボツボが居る。」
船員C「本当だ!」
聖矢「倒しますか?」
船員C「そうしてください。」
‡ バトルスタート ‡
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タコツボツボ:320/320
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:2020/3220:防マホ
フィオナ:1210/1610:防マホ
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聖矢「フィオナ、倒して良いって。」
フィオナ「うん。」
フィオナはウインドカッターをかける。
タコツボツボに500のダメージ。
‡ バトルエンド ‡
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タコツボツボ:0/320
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船員C「ザルを持ってくるよ。」
船員Cはザルを取りに行った。
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ザルを持ってきた船員は、器用にタコの足をすくい取る。
船員C「調理場に持っていくよ。」
聖矢「はい。」
船員Cはタコの足を持って離れて行った。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
2時間後…。
ゴロゴロ…。
黒い雲が近づき、雷が鳴り始める。
ナタリー「嵐が来ましたね。」
グググッ、グググッ!
嵐が近くなり、船が揺れる。
6人「おおっ!?」
フィオナが、聖矢の膝に倒れ込む。
聖矢「フィオナ、大丈夫か?」
フィオナ「うん。」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
その頃、甲板では…。
ゴロゴロッ、ピカッ!
近くに雷が落ちる。
ギャオー!
バサッ、バサッ、バサッ!
雲の中から、大きなドラゴンが現れた!
???「我はライトニングドラゴン、我と戦え。」
漁師長「ライトニングドラゴンだと!?」
操舵士「ライトニングドラゴンなんて空想のドラゴンじゃないのか!?」
ライトニングドラゴン「何だ、我に挑む者はいないのか?」
漁師長がライトニングドラゴンの前に立つ。
船員達「漁師長!?」
ライトニングドラゴン「お主が我と戦うのか?」
漁師長は首を振り。
漁師長「ライトニングドラゴン様、少しお待ち下さい!」
ライトニングドラゴン「お主が戦うのではないのか…、まあ良いだろう。」
漁師長「誰か、聖矢さん達を!」
船員F「わかりました!」
船員Fは聖矢達を呼びに行った。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ドタバタドタバタッ!
バタンッ!
船員F「皆さん、甲板に来てください!」
聖矢「何かあったのですか!?」
船員F「ライトニングドラゴンが現れたんです!」
ナタリー「ライトニングドラゴンですって!?」
聖矢「どうしたんですか、そんなに驚いて?」
ナターシャ「伝説の5竜の一匹だよ。」
聖矢「そんなの居るの!?」
ナターシャ「居るって信じてる人なんて居ないのよ。」
シルフィー「空港の中の話なので。」
聖矢「でも、居たんだよね?」
ナターシャ「だから、驚くのよ!」
船員F「あ、あの、来てもらえますか?」
聖矢「僕は行きたいけど…。」
ナターシャ「本気なの!?」
聖矢「ダメ?」
ナタリー「勝てっこないですよ!?」
聖矢「興味はあるんだよね…。」
シルフィー「私は行きます!」
ナターシャ「シルフィー!?」
シルフィー「聖矢さんが行くなら。」
ナターシャ「私も行くわよ!」
フィオナ「私も行く。」
シンシア「私は、残ろうかと。」
聖矢「わかった。」
カロン「僕も行くよ。」
スーラ「僕達は残るよ。」
4人とカロンは、船員Fと甲板へ向かった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
甲板に出ると、目の前に巨大なドラゴンが飛んでいた。
聖矢「これがライトニングドラゴン…。」
漁師長「聖矢さん。」
ライトニングドラゴン「お主が挑戦するのか?」
聖矢「ああ、だが助っ人を呼ばせてくれ。」
ライトニングドラゴン「わかった。」
聖矢「召喚、ツインドラゴン!」
黒い煙からツインドラゴンが現れた。
ツインドラゴン「聖矢よ、どうした?」
聖矢「ライトニングドラゴンを倒したいんですが、手伝ってくれませんか?」
ツインドラゴンは振り返り驚く。
ツインドラゴン「ラ、ライトニングドラゴン様!?」
ライトニングドラゴン「ツインドラゴンではないか。」
ツインドラゴン「お久しぶりでございます!」
ライトニングドラゴン「700年ぶりだな。」
ツインドラゴン「はい、お元気そうでなによりです。」
ライトニングドラゴン「我に挑むのか?」
ツインドラゴン「えっ…。」
聖矢「ツインドラゴンさん、知り合いとは戦い辛いですか?」
ツインドラゴン「え、えっと…。」
ライトニングドラゴン「我は気にせんぞ。」
聖矢「無理ならいいよ。」
ツインドラゴン「す、ずまないが、後ろで見させてもらう。」
聖矢「わかった。」
ライトニングドラゴン「なら、我に挑むが良い。」
聖矢達は、武器を取った。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
◯✕○✕✕○✕
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
船旅の途中、嵐に遭遇!
ライトニングドラゴンが現れバトルに突入する。
感想や評価を頂けると幸いです。