第116話:ナダレの町(信用手形編)⑥
それぞれ分かれた、聖矢とナターシャ・シルフィーとフィオナ・シンシア達。
◆ナターシャ・シルフィー編 ◆
沖にやって来た4人は。
漁師長「さあ、着いたぞ。」
ナターシャ「私、釣りした事ないんだけど…。」
シルフィー「私もです…。」
漁師長「全員の釣り竿は準備してあるから、釣るだけだぞ。」
ヘレン「おじさんエサは?」
漁師長「エサはここだ。」
漁師長は、マジックバッグから取り出す。
ヘレン「切り身で釣るんだね。」
漁師長「ああ、サバを用意しといたぞ。」
ヘレン「じゃあ、私は釣り始めますね。」
漁師長「ああ、わかった。」
ナターシャ「竿はこれなの?」
漁師長「海釣り用だから、少し重いけどな。」
ナターシャは、軽々と持ち上げる。
漁師長「さすが冒険者だな。」
ナターシャ「まあ、普段から槍を使ってるから。」
漁師長「ヘレンは放っておいても大丈夫だし…。」
ヘレン「えー、私法っておかれるの?」
漁師長「全て一人で出来るだろ。」
ヘレン「出来るけど…。」
漁師長「大物がかかったら手伝ってやるよ。」
ヘレン「はーい…。」
ヘレンは、船の右側に行ってしまった。
漁師長「釣り方を教えるぞ。」
2人「はい。」
漁師長は、竿を置き。
漁師長「まずは、針に切り身を付けて。」
2人も漁師長の言う通りにエサを付ける。
漁師長「じゃあ竿を持って、リールの説明をするな。」
2人は頷く。
漁師長「このリールは、魔力で糸を巻き上げるんだが、魔力が強過ぎると、糸が切れるから気を付けてな。」
漁師長は、エサを海に落とすと。
漁師長「リールのボタンを押すと、糸がどんどん出ていくから、糸がたるんだら、魔力を注ぎ、少し糸を巻くんだ。」
2人は、漁師長と同じ様にエサを海に落とす。
ポチャン!
ナターシャ「このボタンね。」
2人は、ボタンを押す。
そして、糸がたゆみ、2人は糸を巻く。
漁師長「上手いじゃないか。」
ナターシャ「そう?」
漁師長「ああ、後は引きの見極めを覚えるだけだな。」
ビクビク!ビクビク!
シルフィー「竿がビクビクしてます。」
漁師長「ああ、それはエサを突いてるだけだな。」
ナターシャ「漁師長さんの、すごくビクビクしてますよ。」
漁師長「まだだな。」
ビクビク!グググッ!
漁師長「ここだ!」
漁師長は、グイッと竿を上げる。
漁師長「暫くは、糸をどんどん出すんだ。」
スルスルスル!
漁師長「元気な魚だな。」
暫くすると、糸がたるむ。
漁師長「糸がたるんだら、糸を巻くんだ。」
糸が少しずつ巻かれていく。
漁師長「ゆっくり、やっくり巻いていくんだ。」
暫くすると、シルフィーの竿が…。
ビクビク!グググッ!
シルフィーの竿が大きく撓る。
漁師長「シルフィーさん、竿を上げて。」
シルフィーは竿を上げると、更に撓る。
シルフィー「更に曲がりましたよ!?」
漁師長「ボタンを押して、糸を出すんだ。」
ナターシャがシルフィーのボタンを押す。
スルスルスル!
撓りがマシになる。
シルフィー「ナターシャ、ありがとう。」
漁師長「ゆっくひ巻いていけば、大丈夫だぞ。」
スルスルスル!
漁師長は、糸をどんどん巻いていくと、前方で魚が跳ねた。
ザバーン!
漁師長「おお、ハマチか。」
スルスルスル!
どんどん魚が近づいてくる。
漁師長「自分の手前まで近づけたら、足元のアミで引き上げるんだ。」
ピチピチ!ピチピチ!
漁師長「活きの良いハマチだ。」
ナターシャ「大きいわね。」
漁師長「後で刺身にして食べるか。」
スルスルスル!
シルフィーは糸を巻いていくと、赤い何かが上がってきた。
漁師長「こっ、これは魔物か!?」
シルフィー「えっ、魔物!?」
シルフィーは、タコツボツボをつりあげたあ。
‡ バトルスタート ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
タコツボツボ:320/320
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
シルフィー:1610/1610:防
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シルフィーはウインドカッターをかける。
タコツボツボは600のダメージ。
‡ バトルエンド ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
タコツボツボ:0/320
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漁師長「タコの足を集めといてくれ。」
シルフィー「食べるんですか!?」
漁師長「美味しいぞ。」
ナターシャ「魔物食べて大丈夫なの!?」
漁師長「まあ、変な魔物でなければ、クラーケンでも食えるぞ。」
ナターシャ「あれ食べれるの!?」
漁師長「あそこまで大きいと食えないが、子どもなら『シロイカ』だから食えるぞ。」
突然で、ヘレンが呼ぶ。
ヘレン「おじさん、手伝って!」
漁師長「大きいのがかかっったか?」
漁師長がヘレンの方へ行く。
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漁師長「おお、ブリじゃないか!」
ヘレン「早くすくって。」
漁師長は、アミでブリを揚げる。
ピチピチ!ピチピチ!
漁師長「80cmはあるな。」
ヘレン「すごいでそょ?」
漁師長「さすが漁師の娘だ。」
漁師長は、ヘレンの頭を撫でる。
ヘレン「えへへ。」
今度は、ナターシャが呼ぶ。
ナターシャ「漁師長さん、魚が見えてきました!」
漁師長「わかった。」
ヘレン「後はするよ。」
漁師長「ああ、いけすにいれとけば良いよ。」
ヘレン「うん。」
漁師長は、ナターシャの元へ。
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漁師長「どれどれ。」
漁師長は海面を覗き込む。
漁師長「ああ、タイだな。」
ナターシャ「タイは食べれるわね。」
漁師長「ああ、白身の魚だ。」
スルスルスル!
タイが船の近くへ引き寄せられる。
ピチピチ!ピチピチ!
漁師長が、タイをアミですくい上げた。
漁師長「こりゃめでタイ!」
3人が凍りつく。
ナターシャ「ギャグですか…。」
漁師長「笑う所なんだけどな…。」
シルフィーは苦笑い。
ヘレン「おじさんは相変わらずなのね。」
漁師長「さあ、どんどん釣ってくれ。」
4人は日が偏るまで釣りを続けたのだった。
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釣りを終え、港へ帰ってくると、空は真っ赤にそまっていた。
母「ヘレン、おかえひ。」
ヘレン「母さん!」
ヘレンが船を飛び降りる。
ヘレン「迎えに来たの?」
母は首をふる。
母「見送りに来たのよ。」
漁師長「姉貴、来てたのか。」
母「ええ、ヘレンの見送りにね。」
ナターシャ「おばさん。」
母「ナターシャさん、シルフィーさん、どうもありがとう。」
母は、ナターシャに大皿を渡す。
母「これに刺身を盛り付けて、皆さんで食べてください。」
ナターシャ「皿ごと良いんですか!?」
母「ええ、どうぞお持ちください。」
漁師長は、ナターシャから大皿を受け取ると、刺身盛りをつくっっ。
漁師長「今日釣っっのをふんだんに盛り付けてあるからな。」
シルフィー「ありがとうございます。」
母「ヘレン、元気でね。」
ヘレン「うん、母さんも。」
母「皆さんも、旅の無事を祈ってます。」
2人「はい!」
漁師長「エイセツの町へ向かう時は任せてくれよな。」
2人「はい!」
漁師長とおばさんはその場を離れる。
シルフィー「転移、グラスの町の屋敷!」
3人はグラスの町へ転移した。
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◆ フィオナ・シンシア編 ◆
月の塔の最上階に来た2人は、ドラゴン達との戦いが始まる。
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今回の報酬
シロイカの足×
ブリのひれ×1
ハマチのひれ×1
タコツボツボの足×8
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
◯✕○✕✕○✕
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
いよいよドラゴン達との戦い。
フィオナ・シンシア・カロン・スライム達の頑張りはいかに。
感想や評価を頂けると幸いです。