第113話:ナダレの町(信用手形編)③
それぞれ分かれた、聖矢とナターシャ・シルフィーとフィオナ・シンシア達。
◆ナターシャ・シルフィー編 ◆
ヘレンの店『フラワーガーデン』に入る2人。
ヘレン「いらっしゃいませ、あらナターシャさんとシルフィーさん。」
ナターシャ「盛況そうね。」
ヘレン「お陰様で、お客様が沢山です。」
ナターシャ「店員雇わないとかもね。」
ヘレン「実は、仮の店員は居るんですよ。」
ナターシャ「いつの間に纏ったの?」
ヘレン「チル君!」
チル「はーい!」
すると、上から子供が降りてきた。
ナターシャ「君、ヘレンが初めてグラスの町に来たときの。」
チル「はい、お姉さんは領主さんの所の人ですよね。」
ナターシャ「そうだよ。」
ヘレン「良く覗きに来てくれて、お小遣い程度でお手伝いしてもらってるんです。」
ナターシャ「チルは、花が好きなの?」
チル「好きだよ、色々な色や形があるから。」
シルフィー「ライムさん達は?」
ヘレン「ライムさんは畑ですよ。」
チル「メリラさんは配達ですよ。」
ナターシャ「配達もしてるの?」
ヘレン「今日は、シルビア・フォン・サクロンさんですね。」
ナターシャ「マリアのお母さんか。」
ヘレン「そ、そうなのですか!?」
シルフィー「はい、お世話になってますよ。」
ナターシャ「マリアが宣伝してくれたんだね。」
ヘレン「今度、お礼しないと!」
ナターシャ「気にしないと思うよ…。」
ヘレン「そ、それでは失礼に!」
ナターシャ「ならないよ。」
チル「ところで、お姉さん達はお客さんなの?」
ナターシャ「お客さんと言えばお客さんかな?」
チル「聞かれても…。」
シルフィー「ヘレンに用事で来たんです。」
ヘレン「私にですか?」
ナターシャ「今から明日まで付き合ってほしいんだけど。」
ヘレン「今からですか!?」
ナターシャ「内容は言えないけどお願い。」
ヘレンは暫く考え。
ヘレン「わかりました、でもライムさんには知らせておきたいです。」
ナターシャ「それはそうだね。」
ヘレン「チル君、私はお出かけするから、今日はもうおしまいね。」
チル「わかった、明後日は大丈夫?」
チルはナターシャを見る。
ナターシャ「明日には帰るから大丈夫だよ。」
ヘレンは、チルにお小遣いを渡し。
ヘレン「少し少ないけど。」
チル「店長、いってらっしゃい。」
ヘレン「いってきます。」
チルは家に帰っていった。
ナターシャ「じゃあ、畑に行こう。」
3人が外に出ると、ヘレンは店の鍵をかけた。
シルフィー「転移、畑!」
3人は畑に転移した。
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畑に3人が転移してくる。
ライム「お主等か。」
ヘレン「ライムさん、今からお出掛けしてきます。」
ライム「そうかそうか、チルには話したかの?」
ヘレン「はい、明日までお休みと伝えています。」
ライム「わかった、メリラには伝えておくよ。」
ヘレン「お願いします。」
ヘレンは、ライムに鍵をわたした。
マリア「皆さーん!」
屋敷からマリアが呼んでいる。
シルフィー「私が行くね。」
シルフィーはマリアの元へ。
マリア「シルフィーさん、お出掛けですか?」
シルフィー「ヘレンの里帰りで、明日まで行ってきます。」
マリア「わかりました、気を付けて行って来てくださいね。」
シルフィー「はい、行ってきます。」
シルフィーはマリアに手を振り3人の方へ戻った。
シルフィー「マリアに伝えたよ。」
ナターシャ「じゃあ、出発!」
ライム「行ってらっしゃい。」
3人「行ってきます!」
シルフィー「転移、タコの村!(小声)」
ヘレン「えっ!?」、
ヘレンはシルフィーの声が小さくて聞き取れなかった。
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タコの村へ転移してくると。
漁師長「おぉ、お前達か…、ってヘレンじゃないか!」
ヘレン「お、おじさん!?」
2人「ぉじさん!?」
漁師長「なんだ、帰ってきたのか。」
ヘレン「おじさんこそ、どうしてこの町に?」
漁師長「どうしてって、俺はずっとここだぞ…。」
ヘレン「??」
漁師長「もしかして、内緒で来たのか?」
ナターシャ「実はそうなの。」
漁師長「だからか。」
ヘレン「どういう事??」
シルフィー「実はね、タコの村なの。」
ヘレン「えっ、タコの村ですか!?」
ナターシャ「以前に、ヘレンのお母さんに会っててね。」
ヘレン「母さんに?」
シルフィー「はい。」
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以前、露店街へ来た時だった。
おばさん「あら、あんた達。」
シルフィー「おばさん、お久しぶりです。」
おばさん「また来たんだね。」
ナターシャ「船に乗るためにね。」
おばさん「そうかいそうかい、私は久々に娘から手紙が届いてね。」
シルフィー「良かったですね。」
おばさん「マナードに出稼ぎに行ってんだよ。」
ナターシャ「外国に、大変ですね。」
おばさん「そうかいそうかい、私は久々に娘から手紙が届いてね。」
シルフィー「良かったですね。」
おばさん「マナードに出稼ぎに行ってんだよ。」
ナターシャ「外国に、大変ですね。」
おばさん「でもね、久々に来た手紙にね、グラスの町に引越したって書いてたのよ。」
ナターシャ「??」
シルフィー「最近引越…?」
フィオナ「ヘレン…?」
おばさん「まあ、あんた達、ヘレンを知ってるのかい!?」
シルフィー「ええ、ヘレンさんのお引越をお手伝いしたので。」
おばさん「そうかいそうかい、ありがとうね。」
ナターシャ「いえ、もうお友達なので。」
おばさん「これからも仲良くしてやってね。」
ナターシャ「はい。」
おばさん「でも、ガイアスに居るなら、顔くらい見せにくれば良いのに。」
シルフィー「今度、会ったら伝えておきますね。」
おばさん「そえしてくれるかい、ありがとつ。」
おばさんは、ニコニコして何処かへ行ってしまった。
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ナターシャ「そんな感じの話をしててね。」
ヘレン「そうだったのですね、母さん全然教えてくれませんでした…。」
漁師長「ヘレンの母らしいな。」
その時…。
???「ヘ、ヘレン…。」
後ろから、ヘレンの母が現れた。
ヘレン「母さん、ただいま…。」
母「おかえりヘレン。」
2人は驚きと懐かしさで抱き合う。
シルフィー「良かった。」
ナターシャ「そうだね。」
母「お2人さん、ヘレンに会わせてくれてありがとう。」
ナターシャ「ヘレン、家族水入らずで話しておいで。」
シルフィー「私達は宿屋で泊まるので。」
漁師長「じゃあ、今回は俺が宿代を払っておこう。」
シルフィー「よいのですか!?」
漁師長「姪っ子に会わせてくれたんだ。」
ナターシャ「そう言えば、おじさんって。」
漁師長「ヘレンの母は、俺の妹なんだ。」
母「はい。」
ナターシャ「似てないね。」
シルフィー「ちょ、ナターシャ!?」
漁師長「悪かったな、俺は父親似なんだよ。」
母「本当なんですよ。(クスクス…。)」
漁師長「一晩で良いんだよな。」
シルフィー「はい、ありがとうございます。」
漁師長は「じゃあ、先に払っておくぞ。 」
シルフィー「はお!」
漁師長は、宿屋へ向かって行った。
母「私達も。」
ナターシャ「ヘレン、1日しか過ごせないけど、親孝行しておいで。」
ヘレン「はい!」
ヘレン達も家に帰って行った。
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翌日、朝から漁師長が宿屋に来ていた。
シルフィー「漁師長さん、どうされたのですか?」
漁師長「良かったら、釣りに行かないかと思ってな。」
ナターシャ「良いわね。」
シルフィー「釣り竿、持ってませんよ?」
漁師長「それは漁師なんだから用意してあるさ。」
シルフィー「それなら、お願いします。」
3人は港へ向かった。
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港に着くと、ヘレンが待っていた。
ヘレン「ナターシャさん、シルフィーさん、おはようございます。」
ナターシャ「ヘレン、おはよう。」
シルフィー「おはようございます。」
ヘレン「おじさん、母さんは来ないって。」
漁師長「まあそうだろうな…。」
ヘレン「何を釣りに行くの?」
漁師長「サバかな。」
4人は船に乗り込み、港を出発した。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
ヘレンの里帰りを果たし、無事に母親に会わせる事が出来た。
釣りに出掛けた3人は何を釣るのか。
感想や評価を頂けると幸いです。