第112話:ナダレの町(信用手形編)②
それぞれ分かれた、聖矢とナターシャ・シルフィーとフィオナ・シンシア達。
◆ 聖矢編 ◆
聖矢と白ちゃんは、ケイン先生と共に、謁見の間に来ていた。
王様「聖矢にケインよ、久しいな。」
聖矢「はい、マナード皇帝来訪以来ですね。」
ケイン先生「陛下、お久しぶりです。」
王様「それで、何用だ?」
ケイン先生「私は、学院の件で。」
聖矢「僕は、お願いしたい事がありして。」
王様「うむ、ケインの話を先に聞こう。」
ケイン先生「えー、来月の魔導祭に、陛下と王女様に参加をお願いしたくて。」
王様「もうそんな季節か。」
ケイン先生「はい。」
聖矢「魔導祭?王女様?」
ケイン先生「はい、1年に1度行われている、学院のお祭りです。」
王様「去年は忙しくて参加しておらんかった。」
ケイン先生「王女様は参加されておりましたね。」
王様「あちらも、中期休暇中だからな。」
聖矢「あの、王女って?」
王様「そうか、聖矢はまだ会っとらんな。」
ケイン先生「ガイアス王国ヒルダ王女様です。」
王様「今はエルネス精国の学院に留学中でな。」
ケイン先生「後、4年は向こうですね。」
王様「だから、滅多に居なくてな。」
聖矢「そうなのですか。」
ケイン先生「聖矢さんも参加されては?」
聖矢「生徒じゃないですよ!?」
ケイン先生「貴族も平民も来るので問題ないですよ。」
王様「聖矢も貴族なのだから。」
聖矢「では、他の者とも相談してみます。」
ケイン先生「参加される事を、楽しみにしていますね。」
ケイン先生は、聖矢の後ろに下がる。
王様「次は聖矢だな、お願いとは何だ?」
聖矢「実は、カクカクシカジカで…。」
聖矢は、ハッカーズとスニッカーズで起こった事を話した。
王様「うむ、店同士のトラブルに巻き込まれたのか。」
聖矢「まあ、ミリス皇女のお陰で解決はしたのですが。」
王様「ミリス皇女と言えば、マナードの姫か。」
聖矢「はい、その通りです。」
王様「でもそれはマナードのトラブルなんだろう?」
聖矢「はい。」
王様「わしに話して意味があるのか?」
聖矢「その、ハッカーズの店長さんを、店ごとグラスの町へ移したくて。」
王様「うむ、しかし国を移るには…。」
聖矢「はい、店を移すので仕入れが輸入になるんです…。」
大臣「今の関税は、銀貨15枚ですな。」
王様「工場がマナードなのか。」
聖矢「はい、引き下げてもらえませんか?」
大臣「それは難しいかと…。」
王様「うむ、何とかしてはやりたいが…。」
ケイン先生「王様、1年分を纏めて徴収しては?」
王様「その理由は?」
ケイン先生「1年分の額が固定すれば、受注が多ければ割安に、受注が少なければ割高になります。」
大臣「それならば、数年毎に額を更新すれば。」
王様「それでどうだ?」
聖矢「はい、それで相談してみます。」
王様「うむ、ではまた魔導祭てな。」
2人「失礼いたします。」
聖矢とケイン先生は、頭を下げ城を後にした。
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城を出ると。
ケイン先生「聖矢さん、魔導祭の参加を心待ちにしてますね。」
ケイン先生は学院へ帰って行った。
白ちゃん「聖矢様、屋敷へ帰られますか?」
聖矢「いや、次はマナード城へ転移してくれ。」
白ちゃん「何だか大変ですね。」
聖矢「まあ、段取りが必要な要件だからな。」
白ちゃん「転移、マナード城!」
聖矢と白ちゃんは、マナード城へ転移した。
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聖矢と白ちゃんは、早速謁見の間に行く。
聖矢「皇帝陛下、デリア様、サビア様、お久しぶりです。」
皇帝「おお、久しいな。」
デリア女王「聖矢さん、お元気そうですね。」
サビア皇子「聖矢さん、お久しぶりです。」
皇帝「ただ、挨拶をしに来た訳ではなかろう。」
矢「実は、カクカクシカジカで…。」
聖矢は、ハッカーズとスニッカーズで起こった事を話した。
皇帝「おお、ザネルの町でそんな事が。」
デリア女王「まあ、ミリスが!」
サビア皇子「父様、これは何か処分を。」
聖矢「いえサビア皇子、ハッカーズの店長には、スニッカーズから慰謝料だを払ってもらっているので。」
王様「まあ、解決はしておるのだな。」
聖矢「はい。」
サビア皇子「わかりました。」
王様「他にもあるのか?」
聖矢「はい、ハッカーズの店長さんが、店を畳むと言っていたので、僕の町に出店はどうかと思いまして。」
王様「ガイアスに出店か。」
聖矢「はい、それで工場と店の行き来の許可を頂きたくて。」
王様「工場はこの国だったな。」
聖矢「はい、ガイアス王に輸入関税の件は、交渉済みなので。」
デリア女王「私は、良いと思いますわ。」
サビア皇子「僕も販路が広がるので良いかと。」
王様「デリアやサビアが言うなら良いだろう。」
聖矢「デリア様、サビア様、ありがとうございます。」
王様「ミリスが元気そうで良かったわ。」
聖矢「はい、マリアとも仲良くしているようです。」
王様「クラーケン騒動で離れていたんだったな。」
聖矢「はい、無事に退治はできたので、町に暫く居る予定です。」
王様「そうか、ミリスを頼むぞ。」
聖矢「はい。」
王様「おお、忘れる所だった。」
聖矢「???」
王様「監獄に居る元大臣の処刑が決まった。」
聖矢「そうなのですか?」
王様「立ち合うなら席を用意するが?」
聖矢「いや、処刑は少し抵抗が…。」
王様「そうか、まああまり良いものではないからな。」
聖矢「情報だけでも良かったです。」
王様「ああ、話はそれだけかな?」
聖矢「はい。」
王様「これから先も大変だろうが頑張ってな。」
聖矢「はい、ありがとうございます。」
聖矢と白ちゃんは、私6人を後にした。
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城の外に出ると。
白ちゃん「聖矢島、屋敷に戻られますか?」
聖矢「ああ、頼む。」
白ちゃんは頷くと。
白ちゃん「転移、グラスの町の屋敷!」
聖矢と白ちゃんは、屋敷に転移した。
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◆ナターシャ・シルフィー編 ◆
2人は、ヘレンの店にやって来ていた。
ナターシャ「ヘレン居るかな?」
シルフィー「店は開いてるから、居ると思うけど。」
2人は、店に入っていった。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
国王や皇帝との謁見で、後は店長との話し合いだけとなった。
ナターシャ達の、ヘレンの里帰りは…。
感想や評価を頂けると幸いです。