第10話:盗賊団再び
聖矢とナターシャは、脱獄した時を探すため、自警団と合流した。
聖矢「盗賊団は見つかりましたか?」
自警団員「まだ、どちらに逃亡したかも判っていません。」
ナターシャ「聖矢、アジトに、向かってみたら?」
聖矢「アジトか…。」
ナターシャ「馬で走れば、ダメかな?」
聖矢「馬を借りれますか?」
自警団員「はい、こちらです。」
2人は、馬を借り、アジトへ向かった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
名前:光野聖矢
Lv:18
(経験値:10645 )
体力:320
攻撃:45
防御:30
魔力:40
速度:40
幸運:25
―――――――――――――――
体攻防魔速運
✕✕✕✕✕○✕
火水風光闇補回
○✕✕○✕✕✕
特殊
調剤
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
2人は、岩場からアジトへ向かい走る。
聖矢「アジトに居れば良いんだけど…。」
ナターシャ「犯人は現場に戻るって言うし…。」
聖矢「そうなのか…。」
2人は、途中で馬を降り、アジトに近付。
ナターシャ「待って!(小声)」
聖矢「居たの?」
ナターシャが頷き指を差す。
ナターシャ「あそこに。」
アジトの入口を、手下の2人が守っている。
聖矢「ナターシャ、どうする?」
ナターシャ「2人を入口から離して、氷で入口に蓋をしよう。」
聖矢「解った。」
2人は棒を構え、一気に飛び出した。
聖矢「もう、逃さないぞ!」
‡ バトルスタート ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
手下A:50/50
手下B:50/50
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:320/320
ナターシャ:850/850
ーーーーーーーーーーーーーーー
手下A「わっ!」
手下B「何で此処が!」
聖矢は、手下Aを素早く殴る。
手下Aに40のダメージ。
手下Aは気を失った。
手下B「おっ、おい!」
手下Bは尻餅をつく。
ナターシャ「氷の壁、アイスウォール!」
ナターシャは、アジトの入口を氷で塞いだ。
聖矢は、手下Bを殴り、気絶させる。
手下Bに40のダメージ。
手下Bは気を失った。
‡ バトルエンド ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
手下A:10/50
手下B:10/50
ーーーーーーーーーーーーーーー
ナターシャ「これで中に居れば逃げれないはず。」
聖矢は手下2人を縄で縛る。
聖矢「ナターシャ、自警団を呼んで来てくれないか?」
ナターシャ「良いよ、自警団を連れて来るよ。」
ナターシャは急いで自警団を呼びに向かった。
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
暫くすると、手下Aが目を覚ました。
聖矢「もう逃さないからな。」
手下A「何で此処が判った!?」
聖矢「前に来たからな。」
手下A「俺達を捕まえても意味ないからな!」
聖矢「親分は、この中じゃなおのか?」
…………。
手下Aは黙ったまま時は過ぎた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガラガラガラ。
ナターシャが自警団を連れて戻って来た。
ナターシャ「檻ごと来たから、時間掛かっちゃった。」
聖矢「大丈夫、見張ってたから。」
自警団員「さあ、乗れ!」
手下A「………。」
手下Bは、気を失ったまま乗せられた。
自警団員「二度もありがとうございます。」
聖矢「まだ、この中に居るかもしれません。」
自警団員「そうなんですか?」
聖矢「2人で探して来るので、待っててもらえますか?」
自警団員は頷く。
2人は、洞窟の中へ入ると、氷で入口に格子を作り、奥へ進んで行った。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
洞窟を二手に分かれ探していく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆ 聖矢編 ◆
聖矢「こっちは、以前檻があったはず。」
暫く進むと、鍵の壊れた檻があった。
聖矢「やっぱり…。」
聖矢は、更に奥に続く道を見つけ、警戒しつつ進んで行く。
聖矢「奥も檻のようだな。」
奥に3つの檻があり、最後の檻の中に、6つの宝箱を見つけた。
聖矢「アイツ等の財宝か?」
聖矢が宝箱に近付こうと檻を開けた時だった。
ブルルル!ブルルル!
電話が震える。
ガチャ。
聖矢「もしもし。」
セシリア「聖矢さん、宝箱は危険ですよ!」
聖矢「盗賊団の宝箱でしょ?」
セシリア「宝箱には、罠が仕掛けられていたり、モンスターだったりもするのです。」
聖矢「そうなのですか!?」
セシリア「はい…、ですので特殊加護を与えましょう。」
聖矢「本当ですか!?」
セシリア「検査の加護を与えましょう。」
聖矢「ありがとうございます!」
聖矢が光り出し、加護が付与された。
セシリア「検査の加護は、宝箱以外にも使えるので、色々試してみてね。」
聖矢「はい!」
ピッ!
電話を切ると、早速、宝箱を調べてみる。
聖矢「検査!」
1個目:罠・モンスター無し。
2個目:罠有り。
3個目:罠・モンスター無し。
4個目:罠有り。
5個目:罠有り。
6個目:モンスター有り。
聖矢「これは、ナターシャと相談した方が良さそうだ。」
聖矢は、ナターシャの方へと向かった。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
名前:光野聖矢
Lv:18
(経験値:10645 )
体力:540
攻撃:45
防御:30
魔力:40
速度:40
幸運:25
―――――――――――――――
体攻防魔速運
✕✕✕✕✕○✕
火水風光闇補回
○✕✕○✕✕✕
特殊
調剤・検査
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
◆ ナターシャ編 ◆
ナターシャは、警戒をしながら、進んで行く。
ナターシャ「聖矢の話だと、こっちが親分が居るかもと、言ってたわね。」
ナターシャは、良い事を思い付いた。
ナターシャ「寒くなったら、外に出ようとする筈。」
ナターシャは、氷で格子を作り。
ナターシャ「爽やかな風、スローウインド!」
本来は、煙等を払うための魔法だ。
ナターシャの魔法で、奥に冷気を送り込む。
ナターシャ「どんどん冷えてる筈。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
風を送り込んでいると、聖矢がやって来た。
聖矢「ナターシャ、何やってるの?」
ナターシャ「聖矢、誘い出してる所だよ。」
聖矢「誘い出し?」
ナターシャ「もし、薄い服しか着てなくて、寒くなったら、聖矢ならどうする?」
聖矢「暖かい所に行く。」
ナターシャ「暖かいのは、外だから、こっちに来る筈。」
聖矢「なるほど。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
暫くすると、奥から足音が近付いてくる。
親分「何でこんなに寒いんだよ…!」
手下C「此処、出口は1つだけっす、寒いのはおかしいですぜ。」
親分「凍えちまう、早く外へ出るぞ。」
手下C「親分、氷が塞いでるっす!」
親分「何でこんな所に氷が!?」
聖矢「それは、お前達を誘き出すためだ!」
ナターシャ「中に居るとは、思わなかったけどね…。」
親分「こんな事をして、ただで済むと思うなよ!」
ナターシャ「この状況で言われても…。」
手下C「親分、そのセリフ、意味ないっす…。」
バシッ!
親分「お前もだろ!」
親分が手下Cにツッコむ。
聖矢「ボケ・ツッコミはそれぐらいでいいから…。」
親分・手下C「誰がや!」
聖矢「ナターシャ、氷を分厚く出来る?」
ナターシャ「出来るよ、何で?」
聖矢「あっちの檻に宝箱があってさ。」
ナターシャ「もってこなかったの?」
聖矢「1つだけモンスターみたいで…。」
ナターシャ「解った、手伝うよ。」
ナターシャは、分厚い氷を張り、聖矢と宝箱へ向かった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
宝箱へ戻って来た聖矢とナターシャ。
ナターシャ「モンスターは、どの宝箱?」
聖矢「右奥の宝箱。」
ナターシャは頷くと、宝箱に石を投げた。
ガブッ!
宝箱は、人食い箱だった。
‡ バトルスタート ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
人食い箱:150/150
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:320/320
ナターシャ:850/850
ーーーーーーーーーーーーーーー
ナターシャ「光の護り、ホーリープロテクション!」
2人は光に包まれる。
ナターシャ「聖矢、槍で突き刺して!」
聖矢「光の聖槍、ホーリージャベリン!」
光の槍が人食い箱を突き刺す。
人食い箱に70のダメージ。
人食い箱は、聖矢に噛み付く。
ガブッ!
聖矢に120のダメージ。
聖矢「痛っ!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
人食い箱:80/150
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:200/320
ナターシャ:850/850
ーーーーーーーーーーーーーーー
ナターシャ「聖矢、大丈夫!」
聖矢「プロテクションのお陰で何とか…。」
ナターシャ「光の洗礼、ヒール!」
聖矢の体力回復した。
聖矢「ナターシャ、ありがとう。」
ナターシャ「聖矢、決めちゃって!」
聖矢「光の聖槍、ホーリージャベリン!」
光の槍が人食い箱を貫いた!
人食い箱に100のダメージ。
人食い箱は倒された。
‡ バトルエンド ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
人食い箱:0/150
ーーーーーーーーーーーーーーー
人食い箱が何かを落とした。
聖矢「何だろう…。」
聖矢は、検査を使った。
錆びついた杖:魔力+90
ナターシャ「何だった?」
聖矢「これ、錆びてるけど、凄い杖かも。」
ナターシャ「シルフィーに、錆を落としてからあげたら?」
聖矢「そうだね。」
残りの宝箱はマジックバッグにしまった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
2人は、閉じ込めた親分の所へ戻る。
聖矢「観念したか?」
親分「早くここから出せ!」
聖矢「出してはあげるけど…。」
ナターシャ「光の縛り、ホーリーバインド!」
聖矢は、後から縄で縛り付ける。
聖矢「奥を調べてくるよ。」
ナターシャ「ここは見張ってるから。」
聖矢が奥へ入っていく。
親分「誰も居やしないさ。」
ナターシャ「聖矢戻ってきてから聞くよ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
10分程で聖矢が戻ってきた。
聖矢「誰も居なかったよ…。」
ナターシャ「そっか…、取り敢えず、2人を引き渡そう。」
2人は、盗賊を連れ洞窟を引き渡そう出た。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
2人は、盗賊を連れ、洞窟から出てきた。
自警団員「無事でしたか。」
聖矢「はい、盗賊2人を捕まえてきました。」
ナターシャ「後1人は居ませんでした。」
自警団員「わかりました、4人を取り敢えず連行します。」
聖矢「はい!」
聖矢は、後ろにナターシャを乗せると、馬を走らせ町へ戻った。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
自警団へ戻ると、シルフィーとフィオナが待っていた。
シルフィー・フィオナ「おかえり!」
聖矢・ナターシャ「ただいま!」
聖矢「シルフィー、フィオナどうしてここに?」
シルフィー「夕方になっても戻らないから、心配で。」
聖矢「4人は捕まえたから、一先ず安心だよ。」
自警団長「あの、少し良いですか?」
聖矢「はい?」
自警団長「盗賊団を捕らえていただき、ありがとうございました。」
聖矢「いえ、お役に立てて良かったです。」
自警団長「あなた方に、お礼を送りたいのですが…。」
聖矢「みんな、どうしようか?」
ナターシャ「聖矢が決めたらいいよ。」
シルフィー「聖矢さんとナターシャの頑張りですし…。」
フィオナ「私もいいよ。」
聖矢「そっか、では、受け取らせて戴きます。」
聖矢は、自警団長から、経験値3500と金貨150枚を受け取った。
自警団一同「ご協力ありがとうございました!」
≪ 魔物退治の結果 ≫
人食い箱×1
―――――――――――――――
経験値:400
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
宿屋に戻った4人は、部屋に入ると、マジックバッグから宝箱を出した。
シルフィー「宝箱、どうしたんですか?」
聖矢「アジトの奥にあった。」
ナターシャ「開けてみようよ。」
フィオナ「何が入ってるの?」
聖矢「良い物が入ってるかもしれないよ。」
ナターシャは、宝箱の罠と鍵を外す。
ナターシャ「さあ、開けるわよ。」
1つ目
金貨×2500枚
2つ目
・ポーション×40本
・上ポーション×40本
・聖水100本
3つ目
・銀貨×1500枚
・銅貨×1000枚
4つ目
・ミスリル装備(剣・杖・槍・ナイフ・鎧・ローブ×2・兜・ティアラ・盾・指輪×3)
5つ目
・くんせい肉×50個
・胡椒×5袋
・砂糖×10袋
・塩×10袋
聖矢「旅でもするつもりだったのか?」
ナターシャ「まあ、戦利品として貰っておこう。」
フィオナ「お金持ち?」
聖矢「そうだね(多すぎだけど…。)。」
シルフィー「良いのかな…。」
4人は、宝を直すと、寝てしまった。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
名前:光野聖矢
Lv:18
(経験値:11045 )
体力:320
攻撃:45
防御:30
魔力:40
速度:40
幸運:25
―――――――――――――――
体攻防魔速運
✕✕✕✕✕○✕
火水風光闇補回
○✕✕○✕✕✕
特殊
調剤・検査
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
***************
今回の報酬
錆びついた杖
金貨×2650枚
銀貨×1500枚
銅貨×1000枚
ポーション×40本
上ポーション×40本
聖水100本
ミスリル装備(剣・杖・槍・ナイフ・鎧・ローブ×2・兜・ティアラ・盾・指輪×3)
くんせい肉×50個
胡椒×5袋
砂糖×10袋
塩×10袋
経験値:3900
***************
/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.18
シルフィー:lv.19
ナターシャlv.35
フィオナ:lv.6
\/\/\/\_/\/\/\/
読んでいただきありがとうございます。
盗賊団、再び捕まえ引き渡した、聖矢とナターシャ。
手に入れた宝箱には、沢山のお宝が、4人は新しい旅へ…。
感想や評いただけると幸いです。