第108話:タコの村(クラーケン編)⑭
カランカラン!
スニッカーズ店長「いらっしゃい、お前達は…。」
ナターシャは、真っ直ぐスニッカーズ店長に詰め寄る。
ナターシャ「ねえ、どうして石を投げたのよ!」
スニッカーズ店長「石、何の事だ?」
ナターシャ「しらを切るの?」
スニッカーズ店長「しらを切るも何も、石なんて投げた覚えもない。」
ナターシャ「ハッカーズのガラスを割ったでしょ!?」
スニッカーズ店長は少し驚くが…。
スニッカーズ店長「そんなの知らん。」
ナターシャ「証拠があるんだから!」
スニッカーズ店長「とこに証拠があるんだよ!」
聖矢は時の水晶玉を見せる。
スニッカーズ店長「何だそれは!?」
聖矢「時の水晶玉と言って、過去が見れるんですよ。」
聖矢は水晶玉をのぞかせる。
スニッカーズ店長「な、何だこれは!?」
スニッカーズ店長は、自分が石を投げる所が映って驚く。
ナターシャ「ほら、投げてるじゃない!」
スニッカーズ店長「私は知らん、そんな時間は店じまいしとる。」
聖矢は水晶玉を操作し、スニッカーズを映すと、確かに店は閉まっていた。
ナターシャ「でも、閉店したばかりで、帰りに投げていったかもしれないじゃない。」
スニッカーズ店長「絶対私じゃない!」
聖矢は再び水晶玉を操作し、投げた犯人を拡大する。
ナターシャ「どうみてもあなたじゃない!」
スニッカーズ店長「ん、この帽子は…。」
ナターシャ「白状しなさいよ!」
スニッカーズ店長「だから私じゃない!」
聖矢「でわ、ご兄弟ですか?」
スニッカーズ店長「私には弟がおるが…。」
聖矢「呼んでいただいても?」
スニッカーズ店長「わかった…。」
スニッカーズ店長は奥に入っていく。
聖矢「ナターシャ、攻め過ぎだよ…。」
ナターシャ「だって…。」
ハッカーズ店長「私のためにすみません…。」
ナターシャ「良いのよ、私も以前ムカついたから。」
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10分程してスニッカーズ店長と男を1人引っ張ってきた。
スニッカーズ店長「おまたせした。」
6人「!?」
フィオナ「そっくり!」
スニッカーズ店長「皆さん…、すみませんでした!」
6人「!?」
聖矢「ど、どうされたんですか!?」
聖矢は少し慌てる。
スニッカーズ店長「ガラスの件は、弟の仕業でした…。」
ナターシャ「どう言う事なの?」
スニッカーズ店長「私がハッカーズの事を言ってたのを聞いて…。」
ナターシャ「ガラスを割ったの?」
スニッカーズ店長弟「はい、店が無くなれば良いと思って…。」
ハッカーズ店長「そんな事で…。」
スニッカーズ店長弟「ごめんなさい…。」
スニッカーズ店長「ガラスを弁償します。」
ナターシャ「弁償だけじゃダメでしょ!」
スニッカーズ店長「なぜだ、ガラスを割っただけだろ。」
ナターシャ「慰謝料もよ。」
ハッカーズ店長「ナターシャさん、そこまでは…。」
ナターシャ「弱気じゃダメよ。」
スニッカーズ店長「わ、わかった…。」
8人は店の奥で話し合う事にした。
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7人が席に座り、後からスニッカーズ店長弟がやってきた。
スニッカーズ店長弟「兄さん、店を閉めたよ。」
スニッカーズ店長「ああ。」
聖矢「まずは、ガラスの修繕費だな。」
スニッカーズ店長「銀貨30枚くらいだろう。」
ナターシャ「金貨2枚はもらわないと。」
スニッカーズ店「何、それは高いだろ!」
ナターシャ「原因は、そっちなんだから誠意をしめしなさいよ!」
スニッカーズ店長「なら銀貨70枚。」
ナターシャ「金貨2枚!」
スニッカーズ店長「うぬぬ、金貨1枚…。」
ナターシャ「金貨2枚。」
スニッカーズ店長「銀貨150枚、これ以上は出せん。」
ナターシャ「まあ良いわ。」
聖矢「店長さん、それで良いですか?」
ハッカーズ店長「はい。」
聖矢「次は、慰謝料ですね。」
ナターシャ「店長さんは、どれくらいほしい?」
ハッカーズ店長「私は貰えれば…。」
スニッカーズ店長「なら、金貨20枚だな。」
ナターシャ「何で、先に金額を言ってるのよ!」
スニッカーズ店長「貰えれば良いと言ってるじゃないか。」
ナターシャ「ねえシルフィー、マリアとミリスを呼んできて。」
シルフィー「ミリスも呼ぶの?」
ナターシャ「そうよ、この国の事が一番わかるはずだから。」
聖矢「ナターシャの言う通りにして。」
シルフィー「うん…。」
シルフィーは席を立ち。
シルフィー「転移、グラスの町の屋敷!」
シルフィーは転移した。
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15分後、シルフィー達が転移してきた。
シルフィー「ただいま戻りました。」
マリア「どうされたのですか?」
ミリス皇女「私も来て良かったのでしょうか?」
スニッカーズ店長「お、皇女様!?」
ミリス皇女「あら、あなたは靴屋さん。」
聖矢「知っておられるんですか?」
ミリス皇女「ええ、兵士の靴を買わせていただいてますわ。」
聖矢「そうだったのですね。」
マリア「聖矢さん、何の用事で呼ばれたのですか?」
聖矢「実は…、カクカクシカジカ…。」
聖矢は、マリアとミリスに詳細を話した。
マリア「そう言う事ですか。」
聖矢「金貨20枚は妥当な額ですか?」
マリア「マナード帝国での事はわかりませんが、ガイアス王国だと金貨50枚が妥当な額ですね。」
ナターシャ「それなら50枚ね。」
スニッカーズ店長「それはガイアス王国での事でわないか。」
ミリス皇女「マナード帝国は、例の事もあったので、30枚くらいかと。」
スニッカーズ店長「皇女様が言われた金貨30枚で…。」
ナターシャ「仕方ないわね。」
聖矢「でわ、用意していただけますか?」
スニッカーズ店長は頷くと、金庫の鍵を開け、修繕費と慰謝料を出した。
聖矢「店長さん、確認してください。」
ハッカーズ店長が確認をしていく。
ハッカーズ店長「はい、大丈夫です。」
スニッカーズ店長「今回はすまなかった…。」
ハッカーズ店長「いえ、お金もいただいたので、もういおです。」
マリア「ミリスさん、帰りましょうか?」
ミリス皇女「はい。」
マリア「白ちゃん、お願いできますか?」
白ちゃん「はい。」
マリア「でわ、帰りますね。」
聖矢「はい、ありがとうございました。」
白ちゃん「転移、お屋敷!」
マリアとミリスは屋敷に帰っていった。
そして、聖矢達もスニッカーズを出ていった。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
◯✕○✕✕○✕
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
スニッカーズに乗り込んだ聖矢達。
犯人はスニッカーズ店長の弟だった!?
なんとか慰謝料を手に入れたハッカーズ店長。
これからハッカーズはどうなるのだろうか。
感想や評価を頂けると幸いです。