第106話:タコの村(クラーケン編)⑫
白ちゃんの転移で王都にやって来た2人。
聖矢「白ちゃん、布団屋わかる?」
白ちゃん「はい、マリア様と来て知ってますよ。」
聖矢「じゃあ、案内お願いできる?」
白ちゃん「はい、お任せください。」
2人は、白ちゃんの後ろをついていく。
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白ちゃんは、南門角の店にやって来る。
聖矢「この店?」
白ちゃん「はい、『不眠症』って店です。」
聖矢「『不眠症』って、眠れそうにないけど…。」
白ちゃん「聖矢様、入りましょう。」
2人は頷き、店に入った。
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カランカラン!
店長「いらっしゃい。」
聖矢「ベッドが買いたいんだけど。」
店長「どんなベッドをお探しですか?」
聖矢「お姫様やお嬢様が使うようなベッドを探してます。」
店長「なかなかの注文ですね。」
聖矢「難しそうですか?」
店長「布団だけなら、すぐにでも紹介できますが…。」
聖矢「お願いできますか?」
店長「では、こちらのマットはどうですか?」
店長は薄っぺらいマットを見せる。
聖矢「えっと…。」
店長「これは、エアマットです。」
聖矢「エアマット?」
店長「はい、ここの魔石に魅力を流してみてください。」
聖矢「風属性の魔石ですね。」
聖矢は、魔石に触れると、マットが徐々に膨らんできた。
モコモコモコ!
聖矢「おぉ!」
店長「寝転んでみますか?」
聖矢「フィオナ、寝転んでみて。」
フィオナは頷くと、エアマットに乗る。
ボヨンボヨン!
フィオナ「ボヨンボヨン跳ねて楽しいよ。」
店長「どうですか、寝心地も良いと思いますよ。」
聖矢「そうですね。」
店長「では、掛け布団も紹介しましょうか。」
聖矢「お願いします。」
店長は分厚い布団を持ってきた。
店長「この掛け布団は、魔力を流すと、温度を変えられます。」
聖矢「確かに変わった魔石が付いてますね。」
布団には、赤と緑、青と緑の魔石が付いていた。
店長「火属性お風属性の魔石を使うと温風が、水属性と風属性の魔石を使うと冷風が出ます。」
聖矢「便利ですね。」
店長「どうですか?」
聖矢「7つずつ買います。」
フィオナ「ベッド選んでいい?」
聖矢「良いよ。」
フィオナは、ベッドを選びに行く。
店長「マットと掛け布団それぞれ7枚お持ちしました。」
店長は聖矢に渡す。
聖矢「フィオナ、良いのあった?」
フィオナは頷き。
フィオナ「これが良い。」
聖矢「あのベッドと合わせていくらですか?」
店長「金貨460枚になります。」
聖矢は布団をマジックバッグに直し、金貨を払う。
店長「お支払いありがとうございます。」
聖矢はベッドもマジックバッグにしまう。
聖矢「ありかまとう。」
2人は店を出ていった。
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店を出ると。
聖矢「白ちゃん、グラスの町の仕立屋に転移して。」
白ちゃん「はい、でも仕立屋には、ナターシャさん達が居ますよ?」
聖矢「うん、ついでに迎えに行くんだよ。」
白ちゃん「わかりました。」
聖矢「フィオナも良いよね?」
フィオナ「うん。」
白ちゃん「転移、グラスの町仕立屋!」
2人は、白ちゃんと共に転移した。
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仕立屋前に転移してくると、丁度ナターシャ達も出てきた所だった。
ナターシャ「聖矢どうしたの!?」
聖矢「買い物が終わったから、ついでに迎えに来たんだよ。」
ナターシャ「そうなの、私達も今から帰る所だよ。」
聖矢「転移で帰る、歩いて帰る?」
ナターシャ「マリアに掃除を任せたままだから、転移で帰ろうよ。」
聖矢「そうだった…。」
フィオナ「白ちゃん、家までお願い。」
白ちゃんは頷き。
白ちゃん「転移、お屋敷!」
5人は屋敷へ転移した。
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屋敷に帰ると、マリアとシンシアがミリスの部屋の掃除を大方終わらせていた。
ナターシャ「2人共、遅くなってごめん。」
マリア「いえ、良い服はありましたか?」
ミリス皇女「はい、2人にコーデイネートしていただきました。」
マリア「そうですか、良かったです。」
聖矢「ミリス様に合うベッドは買えなかったけど、布団はあったよ。」
聖矢はミリスのベッドに、エアマットと掛け布団を置く。
聖矢「せっかくだから、全員の分を買ってきた。」
マリア「ありがとうございます。」
聖矢は布団の説明をする。
ナターシャ「たしかに便利ね。」
聖矢「だろ、後で皆んなに渡すな。」
フィオナが聖矢の服の裾を引く。
聖矢「じゃあ、フィオナの部屋に行こうか。」
5人「??」
2人はフィオナの部屋に向かった。
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フィオナの部屋で聖矢はベッドを出す。
聖矢「ここでいいか?」
フィオナ「うん、ありがとう。」
フィオナのベッドは、猫が掘られていた。
聖矢「お気に入りが見つかったね。」
フィオナ「うん!」
その後、皆んなに布団を渡した。
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2日後、聖矢達は旅の準備をしていた。
ミリス皇女「旅に出られるのですか?」
聖矢「はい、クラーケンを倒しに行きます。」
ミリス皇女「また帰って来ますか?」
聖矢「いつになるかはわかりませんが…。」
ミリス皇女「無事を祈ってますね。」
聖矢「はい。」
ナターシャ「マリアと町を楽しんでね。」
ミリス皇女「はい。」
シルフィー「転移、ザネルの町ハッカーズ!」
聖矢達はザネルの町へ転移した。
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ハッカーズの前に転移してくると、店のガラスが割られていた。
聖矢「こ、これは!?」
ナターシャ「ひどい…。」
シルフィー「店長さんは!?」
皆はハッカーズに入って行った。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
ミリスのベッドは買えなかったが、エアマットと布団を買い、フィオナはお気に入りのベッドを買った。
ザネルの町のハッカーズの店長はいかに。
感想や評価を頂けると幸いです。