第105話:タコの村(クラーケン編)⑪
部屋に着いた時だった。
ガチャ!
部屋からメイドBが出て来た。
メイドB「皆さんお戻りになられたのですね。」
ナターシャ「聖矢、寝てたでしょ?」
メイドB「はい、暫く譲ってはみたのですが、熟睡されてるみたいで…。」
ナターシャ「まあ、皇帝陛下や皇子と話してたから、疲れたんでしょ。」
メイドB「すみません。」
ナターシャ「明日、頼むから気にしないで。」
メイドB「ありがとうございます。」
ナターシャ達が部屋に入り。
シルフィー「おやすみなさい。」
メイドB「はい、おやすみなさいませ。」
メイドBは、頭を下げ、扉を締めた。
ガチャ!
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翌日、朝から謁見の間に全員が揃い。
デリア女王「仕立屋店長さん、ドレスはおいくらですか?」
仕立屋店長「えっと、金貨780枚です。」
皇帝「意外と高いんだな…。」
仕立屋店長「生地も良い物を使っているので。」
デリア女王「キレイに見せる物なのですから、高くても気にしませんわ。」
サビア皇子「3着でそんなにするのですか?」
仕立屋店長「はい、プリンセスラインのドレスが2着で金貨440枚で、スレンダーラインのドレスは金貨340枚です。」
デリア女王「サビア、女性はお金がかかるものなのよ。」
サビア皇子「そうなのですか…。」
皇帝「サビア、お前の服も結構な金額なんだぞ。」
サビア皇子「そうなのですね。」
デリア女王「では、お支払しますね。」
兵士は、宝箱から金貨を袋に入れる。
ジャラジャラ、ジャラジャラ、ジャラジャラ!
デリア女王「その間に、宝飾屋店主さん、ネックレスとティアラ、おいくらになります?」
宝飾屋店主「えっと、まずはネックレスですが。」
宝飾屋店主は、紙を取り出し。
宝飾屋店主「2種類のチェーン2本ずつと、ルビー・サファイア・エメラルド・ダイアモンドの飾りで、金貨800枚です。」
デリア女王「ドレスとあまり変わらないのね。」
宝飾屋店主「ティアラもあるので…。」
デリア女王「そうね。」
宝飾屋店主「ティアラは何になさるか決められましたか?」
デリア女王「1つ目と3つ目をお願いするわ。」
宝飾屋店主「でわ、ティアラ2種類で、金貨1200枚になります。」
皇帝「それは高くないのか?」
宝飾屋店主「ティアラは、宝石が沢山使われているので、高くなりますね。」
皇帝「そう言うものなのか…。」
宝飾屋店主「合計:金貨2000枚ですが、初めてガイアス王国へ来られた記念に、金貨1700枚でいいです。」
デリア女王「それで良いのですか?」
宝飾屋店主「はい、ただ前金で半分の、金貨900枚を頂きたいです。」
デリア女王「ええ、わかったわ。」
兵士は仕立屋店長と宝飾屋店主にそれぞれ袋を渡した。
デリア女王「宝飾屋店主さん、出来上がりを楽しみにしてますね。」
宝飾屋店主「はい、お任せください。」
皇帝「支払いは終わったようだな。」
ミリス皇女「聖矢様、もう帰られるのですね。」
聖矢「はい、クラーケン胎児もありますので。」
ミリス皇女「また来てくれますか?」
聖矢「ええ、きっと。」
皇帝「それなら、グラスの町で暮らせは良いのではないか?」
聖矢「えっ…。」
皇帝「グラスの町なら、マリアどのも居るし、聖矢どのも必ず戻るだろうし。」
ミリス皇女「お父様良いのですか?」
皇帝「グラスの町なら良いだろう。」
聖矢「しかし、城と違い屋敷は狭いですよ?」
皇帝「なら、新しい屋敷を建てては?」
聖矢「領地のお金を私欲に使うのは…。」
皇帝「聖矢どのの様な領主なら、民も反対はしないと思うが。」
マリア「そうですね、屋敷の建て替えぐらいなら大丈夫ですね。」
皇帝「決まりじゃな。」
聖矢「えー…。(決まってしまったよ…。)」
皇帝「娘が住むのだから、こちらからも資金を出すぞ。」
サビア皇子「父上、外国へ資金を出せのですか?」
皇帝「ミリスの為だ構わん。」
デリア女王「ミリス、良かったですね。」
ミリス皇女「はい!」
皇帝「聖矢どの、ミリスを頼んだぞ。」
聖矢「は、はい。」
皇帝「皆の活躍を期待しておるぞ。」
皆は頭を下げた。
シルフィー「転移、グラスの町!」
皆が城から転移した。
皇帝「賑やかだったな。」
デリア女王「はい。」
サビア皇子「父上、早速ですが、大臣をいい加減決めないと、政治が動きません。」
皇帝「そうだなさて。」
皇帝は、貴族を集め、会議を始めるのだった。
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グラスの町:中央
ミリス皇女「ここがグラスの町なのですね。」
聖矢「はい、のどかな町でしょ。」
仕立屋店長「聖矢様、私は店に戻って良いですか?」
聖矢「ええ、今までありがとうございました。」
マリア「後で、出張費を送りますね。」
仕立屋店長「はい。」
ヘレン「私も良いですか?」
聖矢「はい、ありがとうございました。」
ナターシャ「また、お店に行くわね。」
ヘレン「はい、お待ちしてます。」
仕立屋店長もヘレンも、手を振り店に帰って行った。
シルフィー「聖矢さん、宝飾屋店主さんを送って来ますね。」
聖矢「うん、頼むね。」
シルフィー「はい!」
ナターシャ「私もついていくよ。」
聖矢「わかった。」
聖矢は、金貨50枚を宝飾屋店主に渡した。
聖矢「出張費です、雑な渡し方ですみません。」
宝飾屋店主「いえ、ありがとうございます。」
宝飾屋店主は頭を下げる。
シルフィー「転移、紅の宝飾屋前!」
シルフィー達は転移して行った。
聖矢「では、屋敷に行きましょう。」
ミリス皇女「はい!」
聖矢達は屋敷に帰って行った。
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屋敷に着いた5人。
聖矢「ミリス様、どうぞ。」
ミリス皇女「ええ、聖矢さんありがとう。」
聖矢「忍穂とは大違いでしょ?」
ミリス皇女「ええ、ですが皆さんこちらに集まるんですよね?」
聖矢「屋敷に滞在中はそうですね。」
マリア「聖矢さんは、旅をされているので。」
ミリス皇女「そうでしたわね。」
聖矢「次の予定も決まってるんですけどね。」
ミリス皇女「そうなのですか?」
聖矢「はい、ザネルの町で靴を買ったら、クラーケン退治にタコの村へ行く予定です。」
ミリス皇女「大変そうですね。」
聖矢「まあ、マリアのおかげて旅が出来るんだけどね。」
ナターシャ「ただいま。」
ナターシャとシルフィーが屋敷に帰ってきた。
聖矢・フィオナ「おかえり。」
シンシア・マリア「おかえりなさい。」
ミリス皇女「おかえりなさおませ。」
ナターシャ「ミリス様、これから一緒に住むんですから、楽に話してください。」
ミリス皇女「では、私の事もミリスで良いですよ。」
ナターシャ「それは、恐れ多い気が…。」
ミリス皇女「いえいえ、聖矢さんもですよ?」
聖矢「僕もですか!?」
ミリス皇女「ええ、ミリスと呼んでください。」
聖矢「ミリス…さん…。」
ミリス皇女「あらら…。」
ミリスは苦笑いする。
ナターシャ「ミリス、よろしくね。」
ミリス皇女「はい!」
マリア「服はどうしましょうか?」
ミリス皇女「服ですか?」
マリア「はい、屋敷や町の外にドレスだと動きにくいと思いますよ。」
ナターシャ「また仕立屋に行く?」
ミリス皇女「お願いします。」
シルフィー「では行って来ます。」
マリア「はい、お願いします。」
シルフィー「転移、仕立屋!」
シルフィー・ナターシャ・ミリスは仕立屋に転移した。
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マリア「では、ミリスさんの部屋を掃除しまひょう。」
聖矢「はい?」
マリアは、客間に来ると。
マリア「この部屋をミリスさんの部屋にしても良いですか?」
聖矢「良いですよ。」
サッサッサッ、サッサッサッ!
マリアとフィオナは、ホウキで履いていく。
聖矢「ベッドこれで良いのかな?」
マリア「そうですね、もう少し良いベッドありますか?」
聖矢「買いに行かないと無いかも。」
マリア「では、白ちゃんと買いに行ってもらえますか?」
聖矢「わかった、白ちゃんよろしく。」
白ちゃん「はい、任せて。」
フィオナ「私も行って良い?」
聖矢「そうだな、女性が選んだ方が良いな。」
白ちゃん「転移、王都ガイアス!」
聖矢達は転移した。
マリア「シンシアさん、ブーストになりましたが、お願いします。」
シンシア「ええ。」
2人は部屋の模様替えを進めた。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
何故か、屋敷でミリス皇女と一緒に住む事になった聖矢。
次回は、ミリスの部屋作り。
感想や評価を頂けると幸いです。