第102話:タコの村(クラーケン編)⑧
仕立屋店長は、マジックバッグから淡いピンクのドレスを取り出した。
仕立屋店長「デリア様、ご注文いただいたドレスを、お持ちしました。」
デリア女王「出来たのね!」
デリアは、手を合わせ目を輝かせる。
ミリス皇女「お買い物の時にご注文されていたのですね。」
デリア女王「ええ、そうよ。」
仕立屋店長「ミリス様が着られているドレス。」
ミリス皇女「お母様から頂いた物ですわ。」
デリア女王「貴方の店で買った物ですよ。」
仕立屋店長「着ていただいてありがとうございます。」
ナターシャ「いつの間にか買っていたのよね。」
デリア女王「奥に良い物があったのよ。」
仕立屋店長「1着目は、マリア様と同じAラインのドレスです。」
仕立屋店長は、ドレスをデリアに渡す。
デリア女王「早速、着て良いかしら?」
仕立屋店長「はい!」
チリンチリン!
デリアはベルを鳴らす。
コンコン!
メイドA「デリア様、どうされました?」
デリア女王「ドレスの着替えをお願い。」
メイドA「かしこまりました。」
ナターシャ「部屋を出た方が良い?」
デリア女王「いえ、大丈夫ですよ。」
メイドA「はい、着替え用のカーテンがありますので。」
デリアとメイド2人は、カーテンの中に入る。
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ガサゴソガサゴソ!
メイドB「デリア様、キレイなドレスですね。」
デリア女王「ガイアスで頼んだドレスよ。」
メイドA「先程のテーブルのドレスもですか?」
デリア女王「ええ、それも着るので、手伝ってもらえるかしら。」
メイド達「はい!」
ガサゴソガサゴソ!
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カラカラカラ!
デリア女王「着ましたわ。」
ミリス皇女「お母様、お似合いですわ!」
仕立屋店長「着心地はどうですか?」
デリア女王「ええ、とても良いわ。」
ナターシャ「お姫様みたいです。」
シンシア「お姫様と言うか、女王様ですよ。」
デリア女王「クイーンですから。」
仕立屋店長「次は、プリンセスラインのドレスです。」
仕立屋店長はメイドAにドレスを渡す。
仕立屋店長「お願いします。」
再び、デリアとメイド2人は、カーテンの中に入る。
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ガサゴソガサゴソ!
メイドA「これは、先程のよりスカートがフワフワですね。」
デリア女王「プリンセスラインですから。」
メイドA「もうプリンセスではないですけど。」
デリア女王「まあ、そうなんですけどね。」
ガサゴソガサゴソ!
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デリア女王「2着目、着れましたわ。」
ガラガラガラ!
ナターシャ「先程のドレスより、フワッとしてる。」
仕立屋店長「プリンセスラインの特徴ですね。」
デリア女王「このドレスの着心地も良いですわ。」
仕立屋店長「それは良かったです。」
デリア女王「最後のドレスを着ますね。」
デリアは、仕立屋店長から3着目のドレスを受け取ると、カーテンの中へ入った。
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ガサゴソガサゴソ!
メイドB「デリア様、スタイル良いですね。」
デリア女王「そう?」
メイドB「はい!」
デリア女王「うふふ、少し照れるわね。」
メイドA「とても、上品に見えますよ。」
デリア女王「あひがとう。」
ガサゴソガサゴソ!
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ガラガラガラ!
デリア女王「どうですか?」
仕立屋店長「スレンダーラインだけに、スタイリッシュさが出てますね。」
ナターシャ「スタイルがウラヤマシイです。」
デリア女王「そう、ナターシャさんも十分細いですよ。」
ナターシャ「いやいや、旅をしているから、細くても筋肉なんですよね。」
シンシア「そうですね、それは悩みですね。」
ミリス皇女「シルフィーさんは、そうは見えないですよ。」
ナターシャ「シルフィーは、魔法使いだから。」
フィオナ「私は、私は?」
ナターシャ「フィオナも細いね。」
シンシア「フィオナは、お肌もモチモチてすよ。」
コンコン!
デリア女王「どうぞ。」
兵士「失礼いたします。」
デリア女王「どうしました?」
兵士「えー、聖矢様とヘレン様を、客室に案内しました。」
デリア女王「わかりました。」
兵士「でわ、失礼いたしました。」
兵士は、警備に戻って行った。
デリア女王「お話は終わったみたいですね。」
ナターシャ「長く話してたみたいね。」
デリア女王「監獄でのヘレンさんも、救出してくれた聖矢さんも、恩人ですから。」
ミリス皇女「お兄様も話したがっていましたわ。」
ナターシャ「皇子には、前に会わなかったですね。」
デリア女王「それは、大臣に国境に送られていたようなので。」
ミリス皇女「お父様もお兄様も、無事で良かったですわ。」
ナターシャ「後で、私達も皇子に挨拶しないといけないかな?」
デリア女王「気にしなくて良いと思うわよ。」
シンシア「そうなのですか?」
デリア女王「話したいなら呼ぶわよ?」
ナターシャ「シンシアどうする?」
シンシア「聖矢さんが話したのでしたら、私達もお話をした方が。」
ナターシャ「デリア様、後で呼んでもらえますか?」
デリア女王「ええ、後で来てもらいまひょう。」
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紅の宝飾屋に転移した、シルフィーと宝飾屋店主は。
宝飾屋店主「シルフィーさん、ありがとうございます。」
カランカラン!
店員「紅の宝飾屋へいらっしゃいませ。」
宝飾屋店主「ああ、私私。」
店員「店主、おかえりなさいませ。」
宝飾屋店主「いやいや、帰って来たんじゃないわよ。」
店員「忘れ物ですか?」
宝飾屋店主「そうそう、そんな所。」
宝飾屋店主はシルフィーと奥に入って行く。
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宝飾屋店主「これと、これと…。」
宝飾屋店主は、ネックレスの棚から箱を集める。
店員「店主、忘れ物って、ネックレスだったんですね。」
宝飾屋店主「ティアラも…。」
店員が、ティアラの棚から、箱を集める。
店員「店主、ティアラはこれで良いですか?」
宝飾屋店主「それで良いよ。」
店員は、箱を纏めると、小袋に入れる。
宝飾屋店主「これは、これと一緒…。」
宝飾屋店主は、2箱ずつ、ヒモで結ぶ。
店員「店主、ネックレスの袋です。」
宝飾屋店主「ありがとう。」
宝飾屋店主は、袋に入れると、2つの袋をマジックバッグひ入れた。
宝飾屋店主「シルフィーさん、お待たせしました。」
店員「行ってらっしゃいませ。」
シルフィーと宝飾屋店主は、店内でマナード城へ転移した。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
ドレスのお披露目を行い、サンプルのネックレスとティアラを急いで集めた。
サンプルを見て、デリアはどうするのか!?
感想や評価を頂けると幸いです。