第100話:タコの村(クラーケン編)⑥
一昨年からスタートして、100話にやってきました。
毎週読んでくれてる人も、数話溜まってから読む人も、まだまだ話は続くので、これからもよろしくお願いします。
ここは、マナード城前。
門を兵士が衛っていた所に、魔法陣が現れた。
兵士①「な、何だ!?」
兵士②「敵襲か!?」
魔法陣から現れたのは、聖矢達だった。
兵士①「何者だ!」
兵士は、槍を突き付ける。
聖矢「ちょ、ちょっと待ってください!」
兵士②「何だ?」
聖矢「僕は、『光野・聖矢』、伯爵です。」
兵士①「伯爵だ、そんな名の貴族は知らん。」
聖矢「マナード皇帝やデリア女王、ミリス皇女に言ってもらえればわかります。」
兵士②「陛下にか…、わかった。」
兵士①「大人しくしていろ!」
聖矢「はい…。」
兵士②は、城内へ消えて行った。
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謁見の間へやって来た兵士②。
兵士②「陛下に、謁見を申し出てる者が、来ているのですが。」
皇帝「うむ、私に謁見とな。」
兵士②「光野・聖矢と名乗っており、伯爵だとも言ってました。」
皇帝「聖矢どのが来たのか。」
サビア皇子「父よ、その者は、聞き覚えがないのですが?」
皇帝「そうか、言ってなかったなか。」
サビア皇子「ては、私が国境に居る間に?」
皇帝「ああ、私を助けたガイアス王国の冒険者なのだ。」
サビア皇子「ただの冒険者に伯爵位など。」
皇帝「まあ、月の塔と太陽の塔の攻略者でもあるのだ。」
サビア皇子「何と、太陽の塔を攻略したのですか!?」
皇帝「まあ、ガイアス王との話し合いで、お互いに伯爵位で落ち着いたのだ。」
サビア皇子「はあ、父が認めたのであれば。」
皇帝「聖矢達を、こちらに呼ぶのだ。」
兵士②「はい!」
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聖矢達が待たされていると、兵士②が戻って来た。
兵士②「この者達を通せとの陛下が。」
兵士①「では、伯爵とは本当なのだな。」
兵士②「ああ。」
兵士①「聖矢様、長らくお待たせしてすみませんでした。」
兵士②「陛下の元までお連れいたします。」
聖矢達は、兵士②に連れられ、城の中へ入って行った。
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謁見の間に案内されると、皇帝・デリア女王・サビア皇子・ミリス皇女が、待っていた。
聖矢「皇帝陛下、お久しぶりでございます。」
皇帝「聖矢どの、げんきそうたな。」
デリア女王「皆さん、お久しぶりですね。」
ナターシャ「女王様、ミリス皇女様、ガイアス王国以来ですね。」
デリア女王「あの時は、お世話になりました。」
シルフィー「いえ、私達もお買物を楽しめましたから。」
デリア女王「マリア、案内ありがとうございました。」
マリア「いえ、お役に立てて光栄です。」
聖矢「陛下、今回はデリア様に用事で伺ったのです。」
デリア女王「私にですか?」
聖矢は、宝飾屋店長と仕立屋店主を紹介する。
デリア女王「まあ、あなた方は!」
宝飾屋店長「デリア様、ネックレスとティアラのデザインが出来ました。」
デリア女王「まあ、では私の部屋で見せて頂戴!」
デリアは、宝飾屋店長と仕立屋店主にシルフィーとナターシャとシンシア、マリアとフィオナを連れて行った。
ミリス皇女「お母様!?」
ミリス皇女もデリア女王を追いかけて行った。
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皇帝「慌ただしくてすまんな。」
聖矢「いえ、今回はヘレンも連れて来ているんです。」
ヘレンが聖矢の隣に出てくる。
ヘレン「陛下、お久しぶりでごさいます。」
皇帝「ヘレンどのも来ておったのか。」
ヘレンが頷く。
聖矢「今は、僕の領地で花屋を営んでもらってます。」
皇帝「そうかそうか、元気そうでなによりだ。」
ヘレン「聖矢さん、あれを出してもらえますか?」
聖矢「うん。」
聖矢は花束をヘレンに渡す。
ヘレン「陛下、私のお店で収穫し、花束にしました、お受け取りください。」
皇帝「おぉ、そなたの店でか。」
ヘレンは、花束を皇帝に渡す。
皇帝「ありがとう、大事に飾らせてもらうぞ。」
サビア皇子「父様、ヘレンと言う娘とは、どう言ったご関係なのですか?」
皇帝「サビアよ、特にやましい事はないぞ。」
聖矢「サビア皇子、僕から説明させていただいてよろしいでしょうか?」
サビア皇子「ああ、構わんぞ。」
聖矢は、監獄での話と、ヘレンが監獄に連れて行かれた経緯を話した。
サビア皇子「そうか、ヘレンとやら、変な疑いを持ってすまない。」
ヘレン「いえ。」
サビア皇子「ただ父様、聖矢達は脱獄の手伝いをしたのでは?」
皇帝「まあ、その事なんだが、聖矢どのは、女神様のお導きでした事なのだ。」
サビア皇子「それは、証明ができないですか?」
皇帝「まあ、確かに。」
サビア皇子「では、捕らえるべきでは?」
聖矢は、少し動揺する。
???「お待ちなさい!」
サビア皇子「誰だ!」
突然、天井が光り、3女神が現れた。
皇帝「おぉ、女神様!」
サビア皇子は、女神の登場に腰を抜かす。
セシリア「サビアさん。」
サビア皇子「は、はい。」
セシリア「聖矢達に、皇帝の救出をお願いしました。」
アリシア「あと2日もすれば、皇帝の処刑が大臣により行われる予定だつた。」
エミリア「信じてくれた?」
サビア皇子「は、はい女神様の言葉を信じます。」
皇帝「危なかったんだな…。」
セシリア「彼は、魔王を倒す勇者なのです。」
アリシア「倒すのは、まだまだ先だろうけどね。」
エミリア「聖矢、信じてもらえて良かったね。」
聖矢「はい、エミリア様。」
皇帝「女神様、魔王は復活したのですか!?」
セシリア「ええ、復活していますよ。」
アリシア「力は封印されたままだけどね。」
サビア皇子「今の『バがルグ魔国』には、魔王は居ないのですか?」
アリシア「居る事は居るけど。」
エミリア「お飾りの魔王かな。」
サビア皇子「お飾り?」
セシリア「ええ、初代魔王の末裔ではありますが。」
アリシア「力はありません。」
エミリア「でも、人間には倒せないけどね。」
サビア皇子「今の魔王は倒さないのですか?」
セシリア「ええ、今の魔王は、温厚な方ですよ。」
皇帝「今のバがルグ魔国の王は『ベルギオス15世』だったとおもうが。」
セシリア「はい、その通りです。」
サビア皇子「封印されている魔王と言うのは?」
アリシア「ベルギオス8世だよ。」
セシリア「この大陸を67年間統一した、最強の魔王です。」
聖矢「僕達で倒せるんですか?」
アリシア「今の力では無理ね。」
セシリア「もっと力をつけるのです。」
皇帝「我の先祖が、ドワーフを迫害したから、魔王の力の封印の場所もわからん。」
聖矢「バルガスの子孫は居ないのですか?」
セシリア「マナードを離れてからはわからないですね。」
サビア皇子「他のドワーフに聞けば良いのでは。」
皇帝「我等には答えてけれんだろうな。」
聖矢「以前、知り合いのドワーフに聞いた事はありますが、エターナルドワーフと言う事しかわかりませんでした。」
セシリア「旅を続けていれば、見つかるかもしれません。」
聖矢「はい。」
セシリア「今回は、長く話しましたね。」
エミリア「疑念は無けなったみたいだから。」
アリシア「帰るわね。」
聖矢「はい。」
3女神は、天に帰って行った。
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サビア皇子「聖矢さん、疑ってしまいすみませんでした。」
聖矢「いえ、女神様が居なければ、証明できなかったので。」
皇帝「女性達は、戻っては来ないだろうな。」
聖矢「ですね。」
皇帝「聖矢どの、暫く居るのであろう?」
聖矢「そのつもりです。」
皇帝「ヘンどのも、暫く楽しんでくれ。」
ヘレン「はい。」
聖矢とヘレンは、用意された部屋へ向かった。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
サビア皇子の疑いもはれ、ヘレンも皇帝と謁見を済ました。
そして部屋に移動したデリア達は。
感想や評価を頂けると幸いです。