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▼▼桃色シンドローム

「おはようございます、アリシアです。お迎えにあがりました。」


ローラン家門外で合流した2人を従えて、アリシアがドアノッカーを鳴らすと、身長190ほどの美丈夫がにこやかに出迎えてくれた。


「やあ、昨日ぶり。よく来てくれたねぇ。ちょうどミカの髪を編み切ったところなんだ。」


中に通された3人が見たのは、艶々の濃いピンクの髪にエメラルドの瞳が映える春の妖精の化身と言われても誰も否を突きつけられない美女だった。どう結ったらそんなことになるのかわからないが、髪の所々が薔薇のモチーフに結い上げられているのが非常に似合っているし、結った人間の気合いを感じる最早作品だった。


「では、まず挨拶をしようか。僕はスカイ・クロラ。今日から副担任としてお世話になるよ。よろしくねぇ。」


名乗りに入れなかったが、彼はアルファだ。

生徒のほうにも新しい副担任はアルファであると事前に連絡が入っている。出なければ、このような迅速な行動は、いかにローラン家といえ難しかっただろう。


「ミカ・クロラです。一芸で入りました。社交界にも積極的に出なければいけないと思っていたので、ほんとうにアリシア様の申し出には助かりました。ありがとうございます。よろしくお願いします。」


女性にしては高めの身長である事に加えて、足元が規定ではないが大体の生徒が履いているローファーより幾分高いものを履いているのでスラーっとした見た目がより際立っている。

一芸で入れるとはなかなかない才能であるが、一体何で入ったのかまったく読めない。


「私のことは皆さん分かると思うので飛ばさせて頂いて、次は担任の先生です。」


そういうアリシアの肩を片方ポンと押しやると、桃色の美青年が柔らかな声を出した。


「初めまして。担任のミッチェル・ディオンです。4年間よろしくね。」

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