↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/66

▼ロマンスは突然に

はじめまして。

悪役令嬢だいすっき。

ある日、ある時、ある国で。

私は姫と呼ばれ、着飾り、高笑いを響かせていた。

そう、その書物に出会い、前世と言われる記憶を取り戻すまでは・・・


カツカツカツカツ

貴婦人顔負けの高い音を鳴らして、五歳児は自分の個人図書館をめぐる。なかにぎっしりと詰まっているのは、歴史書と魔法学の専門書に、隠すように置かれているロマンス小説。

流行を知るために手を伸ばしたつもりがどっぷりとはまってしまい、日ごと胸をきゅんきゅんと鳴らして読みふけっている。


(今日はなにを読もうかしら?)


でろでろに甘やかされいることを差っ引いても聡明をうたわれる姫であっても、夢が夢とも知れぬ五歳児だ。いつか王子様が白馬に乗って迎えに来てくれる、そんな作品に胸キュンは抑えられない。自分は姫なのに。

そんな現状を、弟たちはあまりよく思っていないようではあるので、こっそりと蔵書は個人図書館の隅に隠しているのだ。


「あら?」


こんな本、あったかしら。

本自体は分厚く、表紙にまかれた紙には光沢がある。

ペーパーバックというにはしっかりとした紙で、学術書よりつるつるとしている。

薄いベージュを溶かしたそれを手に取ると、表紙には異国の文字が並んでいた。

今まで学んだどの国の言葉でもないのに、自分には読むことができた。


「『必携!あなたの恋を完全サポート♡攻略ブック』??」


その瞬間、頭に流れ込んできた膨大な情報量に精神的なショックをパンチされた「私」は、


「きゅう・・・」


と呟いて目を回し倒れてしまった。

流れてきたのは、前世の記憶と、見つけてしまった本に添えられたタイトルにあったゲームの意地悪キャラとして今世に自分が生れ落ちているという衝撃の情報であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。