表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ショートストーリー  作者: 美月×Aoi
囚われた男
5/12

心の中でついたため息を気付かれてはならない。

何故ならば、初老のこの男に隙を見せてはならない。


漸く、自分の意思で自分の身体を動かせる。


右手、左手

右足、左足


よし...。問題ない...。


チラリと見えるうざったい焼き印が見えるが

善しとしよう。


これからすることに、気付かれてはならない。


悟られてしまえば、全てが無に返す。


ドーーーーーーンと大きな雷鳴が鳴り響く。


雷鳴が鳴り響く前に

窓辺から見える青白い稲光が部屋にまで入ってくる。


3度目の雷鳴。



相変わらず鳴っているな。


俺は、その音を聞き逃すまいと神経を集中させる。


どんどん鋭利になっていく神経。


その時、来客を告げるベルと雷鳴の音が重なる。



4度目の雷鳴。



まだだ....。



まだその時ではない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ