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ショートストーリー  作者: 美月×Aoi
憧れた白い羽根
3/12

私は深いため息をついた。

自分の好奇心によって、予想とは違った結果に。


興味が薄れまた地上に、あの自由な青空へ戻ろうと羽根をはためかせた刹那...


少年の狂ったとも言うのか、それとも歓喜と言うべきなのか

そんな声が私の背後から聞こえてきた。


そうその声は、私にとって恐怖だった。


「その翼を寄越せ!!!」


少年の地から這いずるようなその声は

私のこの白い翼がある故の妬みなのか?


大空に羽ばたける嫉妬か


私には、分かるはずもない....。



気づいていた時にはもう...


私があの自由な空へ、飛び回ることはできないと言うことだけだった。




私には、翼がある。


だが、少年には長い腕があった。


私の必死な抵抗も空しく呆気なほどあっさりと捕らわれた。


私は捕らわれた時、仰ぎ見て空へ想いを馳せる。

尊き空、自由な空


あぁ、もう私は自分の翼で飛び回ることができないのかと思うと


人間で言う"涙"が出るのだな。


空で言うなら"雨"


私で言うなら何になる?


私は自分のことを知らない。


この素晴らしき大空も、私を捕らえた少年も


私の声は何ひとつとして届かない。



                 END

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