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ショートストーリー  作者: 美月×Aoi
海に還る日
12/12

そう、私はここに死ににきたの。


この冷たい、と感じる心も今日でおしまい。


返す波は、私を拒絶しているよう。


抗う統べはすでに私の足が知っていた



死にたい

生きたい

死にたい



その繰り返しからいつ抜け出せるの?


貴方はもうここにいない


けれどまだここにいる


そんな矛盾が私を弱くする


生と死

ふたつが交わることはない


故に私と貴方は交わらない


死が貴方のほうにあるのならば

私も貴方の元に行くわ



弱い心のままでは貴方に逢えないの





ぐっと力を身体に込めて、海の中に行こうとした時


生暖かい風が私を包み込む


頬が撫でる。


あの人が、私を....


私を抱きしめてくれた...そういう気がする



私に"生きろ"

貴方はそう言うのね....。


貴方...そこに、いる....?


愛しいあなた


やっと逢えた...あなたに...


あなたが

そう望むのなら、私は...。


辛くなったらあなたの優しい

コバルトブルーの瞳を想い出すわ


大丈夫...死なないから



だからどうか見ていて


私があなたの隣にいくまで....


                END

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