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ショートストーリー  作者: 美月×Aoi
海に還る日
11/12

耳を澄ませばさざ波が聴こえてくる

瞳を開けばコバルトブルーの海

砂浜を歩けば私の足に波が撫でてさらっていく




今は冬だから、ブーツを脱いでなんて...なんて

寒いからできないわねと思ってしまう。





私の周りには誰も居ない...。




この肌に冷たく撫でて去る風も、壮大な砂浜も

潮の匂いがついた髪の毛も

私の眼下に広がるコバルトブルーも

今は私だけのもの。




私ひとりだけのもの....。



コバルトブルーの色

あの人の瞳の色もコバルトブルーだった

想い出すのは、あの人の肌の熱。


星空を二人して見上げれば

柔らかな風が頬を撫でる


そうこの海は、私から彼を奪ったの


やけに美しく見えるのは、あの人が

彼がそこにいるという錯覚からか


やけに冷たく感じるのは

私が一人だからなのか





泣かない。と決めたのに...


まだ涙が枯れてないのは


彼が、あの人が私の心の中で生きているから



さざ波が私の心をくすぐる

コバルトブルーの海が私を誘う


あの人の瞳のように吸い込まれていきそう









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