針葉樹で追いかけて
世界を創造しながら読んでほしいです
君と過ごした一夜は曇り空のような・・・
」
」
」
「ような・・・?」
◇◇◇◇◇
「そこでなにしてるのー!」
「いや、特になにも」
「つまんなーい!もっとあそぼーよ!! ほら、見て、空はこんなにも広いし」
「だからどうしたんだよ」
◇◇◇◇◇
だからどうしたんだよ
◇◇◇◇◇
「うわっ。夢か・・・」
「あ、やっと起きた。じゃあ遊ぼ!」
「いいけど、田舎だしなんもやることないだろ」
「やることないから遊ぶの!!今日は山にいこ!」
」
」
」
」
山・・・?あぁ龍神の杜か
「んなとこなんもねーぞ」
・・・いや、あった
「いってみないとわかんないじゃーん! だから今日は探検するって約束したんでしょ!」
・・・
「じゃあ、いくか」
「うん!」
なんでこんなに笑顔なんだろう。あんなことになるのに
◇◇◇◇◇
あんなことになるのに・・・?
」
」
」
」
」
「わぁ~暗いね~」
「そうだね」
「ちゃんとライトも用意したから!」
「俺の分まで・・・」
「はぐれた時。光があったほうがいいでしょ!」
そう、はぐれたら・・・
「そんなことにはならないよ」
「それもそうだね!私ってしっかりしてるし」
そうだな
「今日はどこまでいったら帰るんだ?」
「さっそく帰りの話~?探検に集中しようよ~」
「お前はいいけど、俺は虫が苦手なんだからそもそも乗り気じゃないんだよ」
「今回の探検を提案したの***じゃん、昨日はテキトー?」
「そうだった・・・か?」
「そうだよそうだよ。記憶喪失~?」
「笑うなよ・・・でもたしかに、色々おぼろ気なんだよな」
「今日口調がおかしいのはそういうことだったんだね」
「わかってるならさっさと教えてくれ・・・」
「でも~***は***だよ!苦手な虫にもやさしいし・・・」
「やさしいんじゃなくて、苦手だからなにもできないんだよ、やさしくもしていないし」
「じゃあいつもトンボに囲われてるけど眺めているだけじゃない」
「他の人が見かけたら叩いたり叫んだり捕まえようとしているのに」
「さっきも言ったけど苦手だからなにもできないの、それにトンボに囲まれるのだって怖いんだからな!」
「なら捕まったトンボを逃がしてあげたり、叩かれそうになったら止めたりしたのはなんで?」
「だって、可哀相だし・・・」
「ほら、やさしい。ふふふ・・おーかしぃ」
「笑うなよ・・・」
「口調、戻ってきてるよ?思い出してきた?」
ん?ああ・・・思い出し・・・いや
「ごめん、ちょっとまだ」
「ふーん・・・。あっほら見えてきたよ!」
寺・・・?いや神社か
「なぁもう帰ろう」
「なんで??ようやく目的のものまで歩いたのに」
「いや・・・なんか違和感というか・・・嫌な予感がする」
「じゃあ私一人でいくね」
・・・
「じゃあ・・・俺もいく」
「そういうと思ってたよ・・・***は私のこと好きだもんね」
「なわけねーだ・・・ろ?」
あれ・・・?
「じゃあ私一人でいくね」
違和感って認識という脳の判断を疑うもので
理性的なことだという認識