幼馴染の誘惑を断つ方法
休憩時間の教室の中、俺ーー青木幸太郎は、今日もクラスメイト達の仲良くする様子を見ていた。 その中にいる一人の彼女ーー上野明美は他のクラスメイトの話を真剣に聞いている様だ、表情は優しい微笑んでいて、お淑やかそうに見える。 それは外見だけではないーークラスメイトが彼女に意見を求めている。
「ねぇどう思う、上野さん? あり得ないよねそんなの!」
「はい、私もそう思います。 そう言うことは確実に口にしてもらわないと困りますよね」
「やっぱり、わかってくれると思ってた!」
そう言ってクラスの女子は嬉しそうにしている、周りで一緒にいる他のクラスメイト達もそうだ、みんな彼女のことをそう言う人だと思って見ているに違いない。
ジト目で俺はその様子を見ていたが、不意に彼女と視線が交わるーー俺は慌て視線を逸らしたのだが、これは完全に見ていたことがバレたとため息をつく。 すると横にいた奴らが俺に話かけて来た。
「青木、なんだよため息ついて⋯⋯」
「どうしたの、私に言ってごらん、話ぐらいなら聴くよ!」
「いやいや⋯⋯なんでもないって本当に」
「そう、困ったことがあったら私に言ってね、なんでもするからね青木くん」
「おいおい、青木、よ! モテ男!」
まったくコイツらは、と俺はやれやれと肩をすくめたその時、何処からか鋭い視線と殺気を感じて、俺は固まる。
「青木なんだよそのポーズ! めっちゃウケる」
「青木くん、おもしろい~」
おい、こっちは面白くないんだよ、なんだよこれは⋯⋯しばらくその気配が脳裏に張り付いて、授業が頭に入らなかった。
「えっと⋯⋯そのなにしてるの」
「お昼寝だよ~」
夕方寄り道をしながら家に帰って自分の部屋に入ったら、彼女ーー上野明美がベットの中に居たのだった。 家には誰もいないし、気配も感じなかったので驚きを隠せない。
一旦家に帰ったのか服を着替えていた。 まあ、彼女の家はすぐそこなので、それは疑問ではないのだが⋯⋯
「あのさ、年頃の女性が誰もいない家に侵入して男の部屋に潜んでいるってどう言うことなの?」
「お昼寝だよ~」
そうかい、あくまでお昼寝ぐらいしか言わないのか⋯⋯そう思っている俺を尻目に彼女がそれよりもといいながら俺に話かける。
「ねぇ休憩時間に仲良く話てたあの女、誰かな?」
「はあ、そんなのどうでもいいだろう⋯⋯お前には」
「わかってないねコウちゃんは」
コウちゃんーー小さい頃からずっと彼女が俺を呼ぶ時の呼び方だ。 そう言うと彼女は、寝転んだままこちらを挑発する視線を送ってくる。
「⋯⋯おいあまり俺を舐めない方がいいぞ、お前は冷静になって今の自分状況を考えろ」
「好きな幼馴染の家に私と彼しか居ない状態で、これから二人の戦いが始まるところだよ~」
そう言うと彼女は俺に襲いかかって来た⋯⋯どうしよう。 お願いします、誰助けてください。
「おい~青木! しっかりしろ~生きてるか?」
「すまん、意識が遠くなってたわ⋯⋯本当現実最高!」
「あはは、やっぱり青木くんおもしろい」
いや本当に最高だわ、昨日のことが嘘見たいだな~⋯⋯あれあいつは、いつもの場所に彼女がいないぞ。
「ねぇ上野さんも青木くんっておもしろいと思うよね」
「はい、私もそう思います」
うん、聞き覚えのある声がするな⋯⋯気のせいか、今日も日差しが暖かいな。
「上野さん、コイツいつもアンタのこと見てやがんだよ、⋯⋯よかったな青木! 彼女と話せて」
「そうですね、私頑張って上野さんを説得してきたんですよ、褒めてください」
コイツを招いたのはお前か⋯⋯味方じゃなかったのかよ!
「そうでしたか、青木さんは照れ屋さんなんですね⋯⋯大丈夫ですこちらを向いてください」
そう言って彼女は俺の首に触れた⋯⋯痛ってなんつう握力だ、首がもげる。 仕方なく俺は彼女の方を向く。
目があった彼女を見て昨日の事を思い出した俺だった。
「ねぇコウちゃん、あまり嫉妬させないで欲しいな~。 じゃないと私、我慢出来ないよ!」
「⋯⋯お、お前は全然我慢してないじゃないか⋯⋯」
「? あれ気付いてた? ⋯⋯じゃわかるよねコウちゃん、ね」
「はい~わかります」
「よしよし、えらいねコウちゃん。 じゃこっちにおいで~」




