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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第25話「嘘から生まれた愛」【中編】

【シーン:病院・ジュンソクの病室】


薄暗い部屋の中、

ジュンソクは目を開け、静かに天井を見つめていた。


ベッドのそばには、ヨンジュンとセリナ。


**


「……助かったのか。」


**


かすれた声。


ヨンジュンは、わずかに笑った。


**


「お前が勝手に犠牲になるから、面倒だった。」


**


ジュンソクは、かすかに笑みを浮かべる。


けれど、その目の奥は――どこか憂いを帯びていた。


**


「なあ、ヨンジュン……」


「お前、セリナに全部話したのか?」


**


部屋の空気が、ぴたりと止まる。


ヨンジュンは目を逸らした。


**


【シーン:沈黙の時間】


セリナが、ゆっくりと立ち上がった。


**


「……二人で話してきて。私は外にいる。」


**


そう言い残して部屋を出ていく。


扉が閉まり、静寂だけが残った。


**


【シーン:兄弟の対話】


ジュンソクは、天井を見たまま呟いた。


**


「もう……逃げられないぞ。」


「お前の気持ちは、全部顔に出てる。」


**


ヨンジュンは黙っていた。


だが、確かに胸の奥で揺れていた。


あの日からの嘘。

最初の一歩から塗り重ねた“復讐”という仮面。


だが今、

その仮面の下に芽生えたのは――


紛れもなく、本物の愛だった。


**


「……セリナを傷つけるかもしれない。」


「でも、これ以上、黙っているほうが裏切りだ。」


**


ジュンソクは、ゆっくりと目を閉じた。


**


「そうだな。」


「愛は、嘘からは守れない。」


**


**


【シーン:夜の中庭】


その夜、セリナは病院の庭で風に吹かれていた。


その背後に、足音。


振り向くと、ヨンジュンが立っていた。


**


「セリナ……話がある。」


**


セリナは、ゆっくりと頷いた。


**


「……やっと、話してくれるのね。」


**



(続く・後編へ)

ついに、ヨンジュンがすべてを話す決意をする。

すべての“始まり”を――セリナに、正面から。


そして彼女が、それをどう受け止めるのか――

次の【後編】で、運命が決まる。

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