第25話「嘘から生まれた愛」【中編】
【シーン:病院・ジュンソクの病室】
薄暗い部屋の中、
ジュンソクは目を開け、静かに天井を見つめていた。
ベッドのそばには、ヨンジュンとセリナ。
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「……助かったのか。」
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かすれた声。
ヨンジュンは、わずかに笑った。
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「お前が勝手に犠牲になるから、面倒だった。」
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ジュンソクは、かすかに笑みを浮かべる。
けれど、その目の奥は――どこか憂いを帯びていた。
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「なあ、ヨンジュン……」
「お前、セリナに全部話したのか?」
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部屋の空気が、ぴたりと止まる。
ヨンジュンは目を逸らした。
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【シーン:沈黙の時間】
セリナが、ゆっくりと立ち上がった。
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「……二人で話してきて。私は外にいる。」
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そう言い残して部屋を出ていく。
扉が閉まり、静寂だけが残った。
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【シーン:兄弟の対話】
ジュンソクは、天井を見たまま呟いた。
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「もう……逃げられないぞ。」
「お前の気持ちは、全部顔に出てる。」
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ヨンジュンは黙っていた。
だが、確かに胸の奥で揺れていた。
あの日からの嘘。
最初の一歩から塗り重ねた“復讐”という仮面。
だが今、
その仮面の下に芽生えたのは――
紛れもなく、本物の愛だった。
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「……セリナを傷つけるかもしれない。」
「でも、これ以上、黙っているほうが裏切りだ。」
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ジュンソクは、ゆっくりと目を閉じた。
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「そうだな。」
「愛は、嘘からは守れない。」
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【シーン:夜の中庭】
その夜、セリナは病院の庭で風に吹かれていた。
その背後に、足音。
振り向くと、ヨンジュンが立っていた。
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「セリナ……話がある。」
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セリナは、ゆっくりと頷いた。
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「……やっと、話してくれるのね。」
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(続く・後編へ)
ついに、ヨンジュンがすべてを話す決意をする。
すべての“始まり”を――セリナに、正面から。
そして彼女が、それをどう受け止めるのか――
次の【後編】で、運命が決まる。




