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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第25話「嘘から生まれた愛」【前編】

【シーン:病院・個室】


救出から二日後。

ジュンソクはまだ意識が不安定なまま、治療室に横たわっていた。


その隣の部屋で、

ヨンジュンとセリナは、ほとんど言葉を交わしていなかった。


沈黙が続く。


空気が、重い。


**


【シーン:ヨンジュンの葛藤】


ヨンジュンは、

窓の外の風景を見つめながら、

拳を握っていた。


**


(俺は……最初から、嘘ばかりだった。)


(復讐のために近づいて――)


(でも今は……)


**


彼の胸には、

もはや怒りや復讐ではなく、

セリナへの“本物の想い”があった。


だが、それを口にすればするほど、

最初の嘘が重くのしかかる。


**


「セリナに……全部、話すべきか……」


**


誰にも届かない、

自問の声。


**


【シーン:セリナの迷い】


一方、セリナもまた悩んでいた。


あの日、ヨンジュンがすべてを賭けて守ってくれた。


あの温もりは、間違いなく“愛”だった。


でも――


彼の目に、時折映る“影”を、

彼女は確かに見ていた。


**


(あなたは、まだ全部を見せていない。)


(でも、私が信じたいのは――)


(あなたの“今”なんだ。)


**


**


【シーン:すれ違い】


その日の夜、

ヨンジュンはセリナの病室を訪れた。


だが、彼女はベッドの上で本を読みながら、

静かに言った。


**


「今日は、話したいこと……ある?」


**


ヨンジュンは、一瞬だけ躊躇した。


だが、口を開こうとしたその瞬間――


病室のドアがノックされた。


**


「……ジュンソクさんが目を覚まされました。」


**


看護師の声。


二人は同時に立ち上がった。


想いを交わすタイミングは、

またしても“運命”にすり抜けられていく。



(続く・中編へ)

今、ふたりは明確な想いを持ちながらも、

過去の“嘘”と“真実”の狭間で、

言葉にできずにいる。


でもこのあと、決定的な何かが起こる――!

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