第24話「奪われた未来」【後編】
【シーン:倉庫内部・緊迫の対峙】
銃声が、空気を裂く寸前――
セリナは、即座に床に伏せた。
背後の敵は発砲を外し、
弾丸は壁にめり込む。
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(逃げられない……!)
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セリナは必死に立ち上がろうとする。
だが、銃を構えた敵が再び狙いを定めた、そのとき。
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――ドンッ!
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背後から、
敵の身体が弾き飛ばされた。
倒れた男の背後に立っていたのは――
ヨンジュンだった。
血まみれで、呼吸も荒く、
それでもなお、立っていた。
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「遅くなったな……。」
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ヨンジュンは、かすかに微笑みながら、セリナを見た。
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【シーン:ジュンソクの救出】
ヨンジュンは敵を蹴り飛ばし、
セリナと一緒にジュンソクの縄を解き始めた。
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「ジュンソク……聞こえるか?」
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ジュンソクは、
うっすらと目を開けた。
意識は朦朧としているが、まだ生きていた。
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「……お前ら、バカだな……。」
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かすれた声で、笑った。
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【シーン:脱出】
銃声と叫び声が倉庫全体に響き渡る中、
ヨンジュンとセリナは、
必死にジュンソクを支えながら脱出を試みる。
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だが、出口付近にはまた敵の包囲。
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「くそっ……!」
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ヨンジュンは、ジュンソクを守るため、
自ら盾となって前に立った。
弾丸が飛び交う。
絶望的な状況――
かと思われたその時。
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【シーン:救援】
サイレンの音が轟く。
突入してきたのは、
警察特殊部隊。
密かにセリナが病院時代に連絡していた、
刑事ユン・セジュンの手配だった。
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「全員、武器を捨てろ!!」
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警官たちが黒服たちを一網打尽にし、
倉庫は一気に制圧された。
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【シーン:勝利と再会】
銃声が止んだあと。
ヨンジュン、セリナ、ジュンソク――
三人は、ぼろぼろの姿で、ただお互いを見つめ合った。
そして、静かに、微笑み合った。
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(守った。)
(失わなかった。)
(未来は、まだ俺たちの手の中にある。)
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ヨンジュンは、
強く、強く思った。
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【シーン:夜明け】
夜が明けたソウル。
救急車のサイレンが遠ざかり、
街には、朝の光が差し込んでいた。
三人の影が、長く伸びる。
その影の先には――
まだ、誰も知らない未来が広がっていた。
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【第24話 完】




