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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第24話「奪われた未来」【後編】

【シーン:倉庫内部・緊迫の対峙】


銃声が、空気を裂く寸前――


セリナは、即座に床に伏せた。


背後の敵は発砲を外し、

弾丸は壁にめり込む。


**


(逃げられない……!)


**


セリナは必死に立ち上がろうとする。

だが、銃を構えた敵が再び狙いを定めた、そのとき。


**


――ドンッ!


**


背後から、

敵の身体が弾き飛ばされた。


倒れた男の背後に立っていたのは――


ヨンジュンだった。


血まみれで、呼吸も荒く、

それでもなお、立っていた。


**


「遅くなったな……。」


**


ヨンジュンは、かすかに微笑みながら、セリナを見た。


**


【シーン:ジュンソクの救出】


ヨンジュンは敵を蹴り飛ばし、

セリナと一緒にジュンソクの縄を解き始めた。


**


「ジュンソク……聞こえるか?」


**


ジュンソクは、

うっすらと目を開けた。


意識は朦朧としているが、まだ生きていた。


**


「……お前ら、バカだな……。」


**


かすれた声で、笑った。


**


【シーン:脱出】


銃声と叫び声が倉庫全体に響き渡る中、

ヨンジュンとセリナは、

必死にジュンソクを支えながら脱出を試みる。


**


だが、出口付近にはまた敵の包囲。


**


「くそっ……!」


**


ヨンジュンは、ジュンソクを守るため、

自ら盾となって前に立った。


弾丸が飛び交う。


絶望的な状況――

かと思われたその時。


**


【シーン:救援】


サイレンの音が轟く。


突入してきたのは、

警察特殊部隊。


密かにセリナが病院時代に連絡していた、

刑事ユン・セジュンの手配だった。


**


「全員、武器を捨てろ!!」


**


警官たちが黒服たちを一網打尽にし、

倉庫は一気に制圧された。


**


【シーン:勝利と再会】


銃声が止んだあと。


ヨンジュン、セリナ、ジュンソク――

三人は、ぼろぼろの姿で、ただお互いを見つめ合った。


そして、静かに、微笑み合った。


**


(守った。)


(失わなかった。)


(未来は、まだ俺たちの手の中にある。)


**


ヨンジュンは、

強く、強く思った。


**


【シーン:夜明け】


夜が明けたソウル。


救急車のサイレンが遠ざかり、

街には、朝の光が差し込んでいた。


三人の影が、長く伸びる。


その影の先には――

まだ、誰も知らない未来が広がっていた。



【第24話 完】

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