第24話「奪われた未来」【中編】
【シーン:廃工場・作戦会議】
薄暗い工場内。
ヨンジュンとセリナは、
地図と通信機器を広げ、
ジュンソク救出の作戦を立てていた。
**
「敵はおそらく、
ハン・ギョンウ時代の隠し倉庫を拠点にしてる。」
**
ヨンジュンは、
過去に父と訪れた記憶を頼りに推測した。
ハンギョングループの裏資産を保管していた秘密の場所――
そこなら、監視も厳重だろう。
**
【シーン:覚悟を決める二人】
セリナは、
ヨンジュンの傷を気遣いながらも、
真剣な眼差しで言った。
**
「私も行く。」
**
ヨンジュンは、
迷いながらも頷いた。
**
「……わかった。」
「一緒に、取り戻そう。」
**
セリナがいてくれることが、
今のヨンジュンにとって最大の支えだった。
**
【シーン:敵地へ】
夜、二人は出発した。
無音で走る小型のバイクに跨り、
ソウル郊外へと向かう。
冷たい風が肌を切る。
だが、心は熱かった。
**
(ジュンソクを、救う。)
(未来を、奪わせない。)
**
**
【シーン:敵のアジト】
ようやく辿り着いた先は、
廃れた工場地帯に隠された秘密倉庫。
高い塀と、
無数の監視カメラ。
そして、
黒服たちの警備。
**
「ここか……。」
**
ヨンジュンは、
バイクを物陰に止め、
セリナに作戦を耳打ちした。
**
「俺が囮になる。」
「その間に、セリナ、お前は裏口から潜入してくれ。」
**
セリナは、
ためらいながらも頷いた。
ここまで来て、もう引き返す選択肢はなかった。
**
【シーン:作戦開始】
ヨンジュンは、
わざと音を立てながら正面に突っ込んだ。
銃声が走る。
黒服たちが一斉にヨンジュンに向かって殺到する。
**
その隙に、
セリナは塀を乗り越え、
裏口から中へ忍び込んだ。
**
【シーン:ジュンソクのもとへ】
倉庫の最奥――
薄暗い小部屋に、
ジュンソクは縛られたまま倒れていた。
**
「ジュンソク!!」
**
セリナは、すぐに駆け寄った。
だが、その背後で。
**
カチリ。
銃の安全装置が外れる音が響いた。
**
敵が――
待ち伏せていた。
⸻
(続く・後編へ)




