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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第23話「運命の綻び」【後編】

【シーン:別荘・脱出開始】


ヨンジュン、セリナ、ジュンソクは、

裏手の森に向かって走り出した。


まだ敵は気づいていない。


だが、時間の猶予はほとんどない。


**


(絶対に逃げ切る――!)


**


ヨンジュンは、

痛む身体を無理やり動かして先頭を走った。


セリナは、必死にその後ろを追う。


**


【シーン:発覚】


だが。


森の手前で、

背後から銃声が鳴り響いた。


セリナの肩をかすめるように、弾丸が飛んだ。


すぐそこまで敵が迫ってきていた。


**


「早く!!」


**


ヨンジュンが叫ぶ。


だが、セリナが躓き、倒れ込んだ。


**


【シーン:ジュンソクの選択】


瞬間、ジュンソクが動いた。


銃を構え、後ろを振り返る。


**


「行け!!」


「俺が時間を稼ぐ!!」


**


ヨンジュンは、

迷わずセリナを抱き上げた。


ジュンソクの顔を一瞬だけ見た。


そこには、

かつての憎しみも、怒りもなかった。


ただ、“家族”を守るために立つ、兄の姿があった。


**


「必ず……生きろ!」


**


ジュンソクは微笑んだ。


それは、

初めて見せた本当の笑顔だった。


**


【シーン:逃走】


ヨンジュンとセリナは、

ジュンソクを残し、森の中へ飛び込んだ。


銃声が、闇を裂く。


だが、振り返らない。


今は、未来に向かって走るだけ。


**


(ジュンソク……)


(必ず、助ける。)


(絶対に……!)


**


ヨンジュンは、

セリナを強く抱きしめながら、

全力で森を駆け抜けた。


**


【シーン:遠ざかる銃声】


銃声が、次第に遠ざかる。


代わりに、夜明けの光が森を照らし始めていた。


**


希望か。


それとも、新たな悲劇か。


答えは、まだ誰にもわからない。


だが確かに、

彼らは運命の綻びの中で、

新たな絆を手繰り寄せようとしていた。



【第23話 完】

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