第23話「運命の綻び」【前編】
【シーン:ヨンジュンたちの隠れ家・朝】
一夜明けたソウル。
ヨンジュン、セリナ、ジュンソクの三人は、
郊外にある古い別荘に身を潜めていた。
窓から差し込む朝陽が、
静かに室内を照らしている。
**
【シーン:束の間の平和】
セリナは、キッチンで簡単な朝食を作っていた。
ジュンソクは、
外のパトロールを終えて戻ってきた。
ヨンジュンは、
ソファに座りながら、
父の手紙を何度も読み返していた。
**
(これが、守るべきもの。)
(これが、俺たちの未来。)
**
ふと、
セリナが笑顔で近づいてきた。
**
「朝ごはんできたよ。」
**
その声に、
ヨンジュンも、ジュンソクも自然と微笑む。
まるで、
本当に家族のような時間。
**
【シーン:運命の綻び・始まり】
だが。
その静かな平和は、
またしても、音もなく裂け始めていた。
**
裏切り者が、いた。
ヨンジュンたちの居場所を、
ハン・ギョンウ残党に密告した者が――
**
【シーン:電話の着信】
突然、ヨンジュンの携帯が震えた。
知らない番号。
警戒しながら応答する。
すると、聞こえてきたのは、
聞き覚えのある低い声。
**
「ジン・ヨンジュン。」
「逃げ場はない。」
「すべては、もう……仕組まれている。」
**
通話は、それだけで切れた。
**
【シーン:警戒】
ヨンジュンはすぐに立ち上がり、
ジュンソクに目配せする。
**
「……準備しろ。」
「ここも、もう安全じゃない。」
**
セリナも、顔色を変えた。
彼らは、
また”運命の綻び”の中へ、
巻き込まれていこうとしていた。
⸻
(続く・中編へ)




