第22話「あなたを守るために」【前編】
【シーン:ソウル・総合病院・早朝】
雨上がりの空。
窓の外には、朝陽がまぶしく広がっている。
ヨンジュンは、ベッドに横たわりながら、静かに目を覚ました。
額には包帯。
腕にはギプス。
だが、心は――
不思議と静かだった。
**
【シーン:セリナの微笑み】
ベッド脇には、セリナが座っていた。
手を握りながら、
涙を浮かべ、それでも笑顔を見せている。
**
「おはよう、ヨンジュンさん。」
**
その声に、
ヨンジュンは微かに笑った。
**
「……生きてる、みたいだな。」
**
セリナは、小さく頷いた。
**
「あなたは、私のために……」
「命を懸けて守ってくれた。」
**
ヨンジュンは、
ゆっくりと頭を振る。
**
「違う。」
「俺自身のためでもある。」
「俺は……お前と、生きたかった。」
**
【シーン:新たな覚悟】
ふたりは、
ゆっくりと指を絡めた。
温もりを確かめ合うように。
**
「これからは、守るために生きる。」
「もう、復讐のためじゃない。」
「お前と、未来のために。」
**
ヨンジュンの言葉に、
セリナは涙を溢れさせながら、微笑んだ。
**
「……ずっと、隣にいてね。」
**
ヨンジュンは、
静かに、力強く頷いた。
**
「約束する。」
「何があっても――
お前を守る。」
**
【シーン:新たなる敵の影】
だが。
その頃、
遠く離れた場所で、
またひとつ新たな陰謀が動き始めていた。
**
かつてハン・ギョンウに仕えていた残党たち。
彼らは、財閥崩壊の復讐を誓い、
密かにヨンジュンとセリナを標的に定めていた。
**
「ジン・ヨンジュン……」
「お前には、まだ”罰”が足りない。」
**
暗闇の中で囁かれる、
不気味な声。
ヨンジュンとセリナに、
また新たな試練が迫っていた。
⸻
(続く・中編へ)




