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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第21話「走るダンプ、叫ぶ名」【中編】

【シーン:ソウル・カフェ前・混乱】


車道に飛び出すヨンジュンとセリナ。


背後では、

黒いバンが急ブレーキをかけることなく、

暴走する大型ダンプを誘導するように動いていた。


**


――これは偶然じゃない。

確実に、狙われている。


**


ヨンジュンは、

セリナの腕を強く引き寄せ、

路地裏へ飛び込んだ。


**


【シーン:追う影】


しかし、

ダンプだけではない。


数人の黒服たちが、

路地裏に向かって追いかけてくる。


明らかに、計画された”襲撃”。


**


「セリナ、離れるな!」


**


ヨンジュンは、

必死に叫びながら走った。


セリナも、

震えながら彼にしがみついていた。


**


(絶対に……絶対に、守る!)


**


【シーン:行き止まり】


だが、

細い路地の奥で、

ヨンジュンたちは行き止まりに追い詰められる。


**


壁を背に、

ヨンジュンは周囲を睨んだ。


黒服たちが、じりじりと距離を詰めてくる。


その後ろでは、

黒いバンがゆっくりと停まり、

運転席から誰かが降りてくる。


**


【シーン:姿を現す男】


降り立ったのは――


チェ・ミランだった。


黒のコートに身を包み、

無表情でヨンジュンたちを見下ろしていた。


**


「――久しぶりね、ジン・ヨンジュン。」


**


冷たく、氷のような声。


背筋をなぞるような悪寒。


**


ヨンジュンは、

セリナを背後に庇いながら、低く唸った。


**


「……貴様か。」


**


【シーン:対決の予感】


ミランは、

手に小さなリモコンを掲げて見せた。


ボタン一つで、

ダンプを再び暴走させる仕組み。


**


「選びなさい。」


「自分が死ぬか、

 彼女を差し出すか。」


**


冷酷な、

余裕に満ちた声だった。


この女は、

本気で二人を破滅させるつもりだ。


**


ヨンジュンは、

拳を握りしめた。


セリナの手を、

そっと後ろで握る。


**


(俺は――絶対に、守る。)


(何があっても――!)



(続く・後編へ)

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