第20話「あの日の手紙」【後編】
【シーン:ヨンジュンの自宅・夜明け】
空が白み始め、
街が静かに目を覚まそうとしていた。
ヨンジュンは、
セリナと並んで座りながら、
ゆっくりと話し始めた。
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「俺は……」
「これから、何をすればいいんだろうな。」
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それは、かつての彼なら絶対に口にしなかった弱音。
セリナは、
そっと彼の肩に寄り添った。
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「あなたが望むことをすればいい。」
「誰かのために生きるって、
そんなに難しいことじゃないよ。」
「あなたが、あなたでいればいい。」
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その言葉に、
ヨンジュンの心の奥で、
何かがじんわりと溶けていった。
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【シーン:小さな決意】
ヨンジュンは、
そっと父の手紙をテーブルに置き、
立ち上がった。
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「……まずは。」
「この街で、生きる。」
「誰かを傷つけるためじゃなくて、
誰かを守るために。」
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セリナも、
微笑みながら立ち上がった。
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「私も、一緒に。」
「どこへでも、あなたと一緒に行く。」
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二人は、
朝日に照らされながら、
そっと指を絡めた。
もう、離さない。
どんな運命が待っていようとも。
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【シーン:新たな始まり】
玄関のドアを開けると、
街は、まだ静かに眠っていた。
だがその静けさの中に、
確かな”希望”が満ちていた。
ヨンジュンとセリナは、
ゆっくりと歩き出した。
過去を抱きしめ、
未来を信じて。
これから、
新しい人生が始まる。
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【第20話 完】




