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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第20話「あの日の手紙」【中編】

【シーン:ヨンジュンの自宅・夜明け前】


手紙を胸に抱いたまま、

ヨンジュンはソファに身を沈めていた。


外では、夜がゆっくりと白んでいく。


**


(父さん……。)


(俺は、ずっと間違えてたのかもしれない。)


**


憎しみだけを頼りに生きてきた十五年。

そのすべてが、父の本当の願いとは違っていた。


**


【シーン:セリナの訪問】


ノックの音。


ヨンジュンが顔を上げると、

ドアの向こうにセリナの姿があった。


心配そうな瞳。


**


「……入ってもいい?」


**


ヨンジュンは、無言で頷く。


セリナはそっと部屋に入り、

彼の隣に腰を下ろした。


**


【シーン:父の手紙を共有】


ヨンジュンは、

震える手で手紙をセリナに差し出した。


**


「……読んでくれるか。」


**


セリナは、

受け取った手紙を丁寧に開き、

静かに読み始めた。


そして、

彼女もまた、目に涙を浮かべた。


**


「……あなたのお父さん、

 本当に……すごい人だったんだね。」


**


ヨンジュンは、

かすかに微笑んだ。


**


「こんなにも温かい手紙を、

 俺は今まで知らずに生きてきた。」


「知らないふりをして、

 憎しみだけで、世界を見てた。」


**


セリナは、

彼の手をそっと握った。


**


「でも……それでも、あなたは生き抜いた。」


「たとえ憎しみからでも、

 あなたはここまで歩いてきた。」


「それは、きっと……お父さんが、心のどこかで支えてくれてたから。」


**


【シーン:新たな未来へ】


ヨンジュンは、

セリナの手を握り返した。


**


(俺はもう、過去に縛られない。)


(憎しみに、心を食われない。)


(これからは、守るために戦う。)


**


**


ふたりの間に、

静かで確かな、

“新しい絆”が生まれていた。



(続く・後編へ)

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