第20話「あの日の手紙」【中編】
【シーン:ヨンジュンの自宅・夜明け前】
手紙を胸に抱いたまま、
ヨンジュンはソファに身を沈めていた。
外では、夜がゆっくりと白んでいく。
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(父さん……。)
(俺は、ずっと間違えてたのかもしれない。)
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憎しみだけを頼りに生きてきた十五年。
そのすべてが、父の本当の願いとは違っていた。
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【シーン:セリナの訪問】
ノックの音。
ヨンジュンが顔を上げると、
ドアの向こうにセリナの姿があった。
心配そうな瞳。
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「……入ってもいい?」
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ヨンジュンは、無言で頷く。
セリナはそっと部屋に入り、
彼の隣に腰を下ろした。
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【シーン:父の手紙を共有】
ヨンジュンは、
震える手で手紙をセリナに差し出した。
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「……読んでくれるか。」
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セリナは、
受け取った手紙を丁寧に開き、
静かに読み始めた。
そして、
彼女もまた、目に涙を浮かべた。
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「……あなたのお父さん、
本当に……すごい人だったんだね。」
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ヨンジュンは、
かすかに微笑んだ。
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「こんなにも温かい手紙を、
俺は今まで知らずに生きてきた。」
「知らないふりをして、
憎しみだけで、世界を見てた。」
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セリナは、
彼の手をそっと握った。
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「でも……それでも、あなたは生き抜いた。」
「たとえ憎しみからでも、
あなたはここまで歩いてきた。」
「それは、きっと……お父さんが、心のどこかで支えてくれてたから。」
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【シーン:新たな未来へ】
ヨンジュンは、
セリナの手を握り返した。
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(俺はもう、過去に縛られない。)
(憎しみに、心を食われない。)
(これからは、守るために戦う。)
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ふたりの間に、
静かで確かな、
“新しい絆”が生まれていた。
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(続く・後編へ)




