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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第19話「重なる罪と罰」【中編】

【シーン:検察庁・取調室】


無機質な空間。

白い壁と、硬い椅子。

冷たい蛍光灯の光。


ヨンジュンは、

ひとり座っていた。


対面にいるのは、無表情の検事。


机の上には、

孤児院時代の古い事件記録が置かれている。


**


【シーン:検事の追及】


検事は、

冷たく言い放った。


**


「ジン・ヨンジュン――」


「あなたは少年時代、

 窃盗を行った過去がありますね?」


**


ヨンジュンは、

ゆっくりと頷いた。


**


「……はい。」


「生きるために、

 やりました。」


**


堂々と、

逃げることなく、答えた。


**


【シーン:静かな反撃】


検事は、さらに言葉を重ねた。


**


「しかし――」


「現在あなたは、財閥の中枢にまで入り込み、

 裏社会と接点を持った疑惑もあります。」


「ジン・ヨンジュン。あなたの存在自体が”危険”だと、

 世間は見ています。」


**


ヨンジュンの拳が、

机の下でぎゅっと震えた。


だが、彼は感情を抑え、

真っ直ぐに答えた。


**


「俺は、復讐のために生きてきました。」


「でも――今は違う。」


「守りたい人ができたんです。」


**


【シーン:セリナの想い】


その頃。


セリナは、検察庁の外で待っていた。


冷たい雨が、

静かに降り始めていた。


**


(ヨンジュンさん……)


(あなたがどんな過去を背負っていても、

 私は絶対に、あなたを信じる。)


**


**


【シーン:ジュンソクの登場】


さらに、

少し離れた場所。


ジュンソクが、

傘も差さずに立っていた。


セリナに気づくと、

ゆっくりと近づいてくる。


**


「……ヨンジュンは、

 一人じゃない。」


**


「俺たちも、支える。」


**


ジュンソクの瞳には、

確かな決意が宿っていた。


かつては憎しみ合った兄弟。

だが今、彼もまた”赦し”の道を選んでいた。



(続く・後編へ)

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