第19話「重なる罪と罰」【前編】
【シーン:ソウル・検察庁前】
どんよりと重たい雲が、空を覆っている。
ヨンジュンとセリナは、
並んで立っていた。
目の前には、検察庁の威圧的な建物。
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【シーン:自首】
ヨンジュンは、
静かにセリナに微笑みかけた。
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「俺は、自分の罪を償いに行く。」
「……たとえ、どんな裁きが下されても。」
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セリナの手が、
小さく震えた。
必死に、泣きそうな瞳を上げる。
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「そんなの……!」
「あなたは、もう十分苦しんだじゃない!」
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ヨンジュンは、
優しく、しかし揺るがない瞳で答えた。
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「だからこそ、終わらせるんだ。」
「俺が、俺自身を許せるように。」
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【シーン:すれ違う想い】
セリナは、
ヨンジュンのスーツの袖をぎゅっと掴んだ。
震える声で。
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「一緒に……一緒に行く。」
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ヨンジュンは、
そっと彼女の手を外した。
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「ここからは、俺の戦いだ。」
「セリナ、お前には――」
「自由な未来を生きてほしい。」
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セリナの瞳に、
涙が溢れた。
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(あなたの未来に、私もいたいのに――)
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【シーン:ヨンジュンの決意】
ヨンジュンは、
一度だけ深く息を吐き、
そして、ゆっくりと
検察庁の扉を開けた。
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(俺は逃げない。)
(俺自身と、向き合うために。)
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【シーン:遠ざかる背中】
セリナは、
ヨンジュンの背中を、ただ黙って見送った。
小さくて、遠くて、
でも、どこまでも強い背中。
その姿を、
心に焼き付けるように。
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(続く・中編へ)




