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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第17話「すれ違う復讐」【後編】

【シーン:ソウル・夜】


重たい雲が空を覆い、

街の灯りもどこか頼りなく揺れていた。


ヨンジュンは、

セリナと共にビルの屋上に立っていた。


**


「来る。」


ヨンジュンは、確信していた。


チェ・ミランは、必ず動く。


そしてそれは、セリナをも巻き込む”新たな地獄”の始まりだった。


**


【シーン:過去の呪縛】


ヨンジュンは思い返していた。


孤児院でのあの夜。

餓えに苦しみ、

一片のパンを盗んだ過去。


それは、

生きるために選んだ、必死の選択だった。


**


だが。


今、誰かがそれを「罪」として暴こうとしている。


**


(俺は……もう過去に縛られない。)


(この手で、すべて終わらせる。)


**


【シーン:セリナの決意】


隣で、セリナがそっと手を握った。


「私も、戦う。」


「あなたの過去も、痛みも、全部、受け止める。」


**


ヨンジュンは、

その手を強く握り返した。


**


「一緒に――乗り越えよう。」


**


【シーン:ミランの宣戦布告】


一方。


チェ・ミランは、

ヨンジュンの過去を暴くために、記者たちへのリークを完了させていた。


**


(お前の正義なんて、

 簡単に崩れ去る。)


**


ミランの瞳には、

冷たい勝利の光が宿っていた。


**


【シーン:運命の鐘が鳴る】


夜、0時。


ソウル中のニュース速報に、

ヨンジュンの過去が一斉に流れ始めた。


**


【緊急速報】

「大財閥の秘書――かつての少年犯罪発覚か!?」


**


ヨンジュンとセリナは、

ビルのスクリーンに映るニュースを、

黙って見つめていた。


**


だが。


ヨンジュンは、顔を上げた。


その瞳には、

決して折れない光が宿っていた。


**


「これくらいじゃ、

 俺たちは終わらない。」


**


【シーン:二人の誓い】


セリナは、

涙をこらえながら微笑んだ。


**


「どんな過去があっても――」


「私は、あなたを信じる。」


**


ヨンジュンは、

小さく頷いた。


そして、

静かに、未来への一歩を踏み出した。



【第17話 完】

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