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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第17話「すれ違う復讐」【中編】

【シーン:ソウル・路地裏】


冷たい風が吹き抜ける裏通り。

チェ・ミランは、暗いコートを翻しながら歩いていた。


手には一枚の古びた書類。


それは――


かつて孤児院で、ヨンジュンが「生きるため」に犯した、

小さな窃盗事件の記録。


**


【シーン:ミランの執念】


ミランは、

その書類を見下ろしながら呟いた。


**


「英雄気取りのジン・ヨンジュン……。」


「お前の足元なんて、最初から泥だらけだ。」


**


彼女は、

この”過去”を世間に暴露する計画を立てていた。


ヨンジュンが築いた信用も、名誉も、

すべて打ち砕くために。


**


(復讐を捨てたつもりか?)


(なら――思い知らせてやる。)


**


【シーン:ヨンジュンの予感】


その頃。


ヨンジュンは、

小さなオフィスで資料を整理していた。


ふと、

胸騒ぎを覚える。


**


(何かがおかしい――)


**


だが、それが何なのか、

まだ掴めなかった。


**


【シーン:セリナの不安】


セリナも、

その異様な空気を感じ取っていた。


彼女はそっとヨンジュンの背に手を伸ばした。


**


「……大丈夫?」


**


ヨンジュンは、

振り返り、小さく笑った。


**


「大丈夫だ。」


「今度こそ、

 もう誰にも壊されない。」


**


(そう、信じたい。)


(だが――)


**


【シーン:ドフンの警告】


そこへ、

ドフンから一本の電話が入る。


**


「ヨンジュン……」


「気をつけろ。」


「お前の過去、誰かが掘り起こしてる。」


**


ドフンの声は、

明らかに緊張していた。


**


(誰だ?)


(まさか、ハン・ギョンウ……?)


(いや、それ以上に――)


**


【シーン:忍び寄る悪意】


電話越しに、

ドフンは続けた。


**


「名前は……チェ・ミランだ。」


**


ヨンジュンの瞳が、鋭く光った。


冷たい怒りが、心の奥で燃え上がる。


**


(チェ・ミラン――)


(まだ終わっていなかったか。)


**


復讐を捨てたはずのヨンジュン。

だが、新たな”戦い”は、確実に迫っていた。



(続く・後編へ)

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