第16話「隠された双子」【後編】
【シーン:地下施設・運命の瞬間】
ジュンソクの手は、震えていた。
銃口は、いまだ自分自身に向けられたまま。
対するヨンジュンは、
まるで少年時代に戻ったような、必死な声で叫ぶ。
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「ジュンソク……!」
「お前は、生きろ!」
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「誰に否定されたって――
俺が、お前を認める!」
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【シーン:ジュンソクの涙】
ジュンソクの瞳から、
静かに涙が溢れた。
幼い頃、誰にも抱きしめられなかった孤独。
選ばれなかった痛み。
すべてが、今、溶けていく。
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(ずっと……本当は、
こうして欲しかっただけなんだ。)
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銃が、コトリと床に落ちた。
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【シーン:兄弟の和解】
ヨンジュンは、
ゆっくりとジュンソクに近づき、
その肩に手を置いた。
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「終わらせよう、ジュンソク。」
「過去に縛られるのは、もうやめよう。」
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ジュンソクは、
泣きじゃくりながら、
ヨンジュンにすがった。
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「ごめん……ごめん……」
「ヨンジュン、ごめん……!」
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ヨンジュンは、
静かにその背中を支えた。
兄弟として。
家族として。
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【シーン:セリナの微笑み】
少し離れたところで、
セリナはそっと涙を拭った。
(よかった……)
(この兄弟が、
ようやく救われた……)
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彼女もまた、
二人の未来を信じたくなった。
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【シーン:新たな誓い】
ジュンソクは、
ヨンジュンとセリナを見つめながら、
震える声で言った。
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「俺は、償う。」
「逃げない。
自分の罪と、向き合う。」
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ヨンジュンは、頷いた。
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「それでいい。」
「それが――
本当の”兄弟”の在り方だ。」
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【シーン:朝の光】
地下施設の扉が開かれる。
外には、朝の光。
新しい未来を迎えるために、
三人は、一歩一歩、外へと歩き出した。
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復讐の鎖は、
ここで断ち切られた。
だが、物語は、
まだ終わらない。
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【第16話 完】




