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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第16話「隠された双子」【後編】

【シーン:地下施設・運命の瞬間】


ジュンソクの手は、震えていた。

銃口は、いまだ自分自身に向けられたまま。


対するヨンジュンは、

まるで少年時代に戻ったような、必死な声で叫ぶ。


**


「ジュンソク……!」


「お前は、生きろ!」


**


「誰に否定されたって――

 俺が、お前を認める!」


**


【シーン:ジュンソクの涙】


ジュンソクの瞳から、

静かに涙が溢れた。


幼い頃、誰にも抱きしめられなかった孤独。

選ばれなかった痛み。

すべてが、今、溶けていく。


**


(ずっと……本当は、

 こうして欲しかっただけなんだ。)


**


銃が、コトリと床に落ちた。


**


【シーン:兄弟の和解】


ヨンジュンは、

ゆっくりとジュンソクに近づき、

その肩に手を置いた。


**


「終わらせよう、ジュンソク。」


「過去に縛られるのは、もうやめよう。」


**


ジュンソクは、

泣きじゃくりながら、

ヨンジュンにすがった。


**


「ごめん……ごめん……」


「ヨンジュン、ごめん……!」


**


ヨンジュンは、

静かにその背中を支えた。


兄弟として。

家族として。


**


【シーン:セリナの微笑み】


少し離れたところで、

セリナはそっと涙を拭った。


(よかった……)


(この兄弟が、

 ようやく救われた……)


**


彼女もまた、

二人の未来を信じたくなった。


**


【シーン:新たな誓い】


ジュンソクは、

ヨンジュンとセリナを見つめながら、

震える声で言った。


**


「俺は、償う。」


「逃げない。

 自分の罪と、向き合う。」


**


ヨンジュンは、頷いた。


**


「それでいい。」


「それが――

 本当の”兄弟”の在り方だ。」


**


【シーン:朝の光】


地下施設の扉が開かれる。


外には、朝の光。


新しい未来を迎えるために、

三人は、一歩一歩、外へと歩き出した。


**


復讐の鎖は、

ここで断ち切られた。


だが、物語は、

まだ終わらない。



【第16話 完】

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