第16話「隠された双子」【中編】
【シーン:地下施設・緊迫】
セリナの「ヨンジュンを信じる」という答えに、
ジュンソクの表情が、みるみる歪んでいく。
目の奥に、
耐えきれない絶望と狂気が渦巻く。
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「どうしてだ……!」
「どうして……また僕じゃない!!」
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ジュンソクは、
手に持っていた椅子を叩きつけた。
破片が、部屋中に飛び散る。
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【シーン:セリナの勇気】
それでも、
セリナは怯まなかった。
震える足で立ち上がり、
真っ直ぐにジュンソクを見据える。
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「あなたは、“選ばれなかった”んじゃない。」
「誰かに”捨てられた”んじゃない。」
「あなたは――あなた自身なんだ!」
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「それだけで、
本当は、生きる価値がある!」
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セリナの叫び。
それは、
ジュンソクの心を鋭く突き刺した。
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【シーン:ジュンソクの崩壊】
ジュンソクは、
膝から崩れ落ちた。
震える肩。
嗚咽。
――そして、呟き。
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「……それでも、
僕は、もう戻れない。」
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「誰かに許されることも、
救われることもないんだ。」
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【シーン:ジュンソクの最期の選択】
ジュンソクは、
ポケットから銃を取り出した。
そして、
その銃口を自分に向けた。
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「これが、僕の”償い”だ。」
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セリナは、息を呑んだ。
(やめて――!)
(ヨンジュンさんの兄弟なのに――!)
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【シーン:走る足音】
だが、その時。
遠くから、
駆ける足音が聞こえた。
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(ヨンジュン……!)
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扉が開かれる。
そこに立っていたのは、
全力で駆けつけたジン・ヨンジュンだった。
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【シーン:絶叫】
ヨンジュンは、叫んだ。
「やめろ、ジュンソク!!」
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その声は、
確かにジュンソクの耳に届いた。
震える手。
銃口が、微かに下がる。
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(続く・後編へ)




