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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第16話「隠された双子」【前編】

【シーン:地下施設・暗闇の中】


冷たいコンクリートの壁。

湿った空気。

鉄の錠前。


その奥――

ハン・セリナは、固く縛られて座らされていた。


**


微かな光の中で、

彼女は必死に、誰かを信じていた。


**


(ヨンジュンさん……)


(必ず……来てくれる。)


**


【シーン:迫る足音】


遠くから、足音が聞こえる。


規則正しいブーツの音。


その音に、セリナの心臓が跳ねた。


だが、次の瞬間。


姿を現したのは――


ヨンジュンではなかった。


**


【シーン:ジュンソクの再登場】


現れたのは、

肩に包帯を巻き、

かすかに笑うカン・ジュンソクだった。


**


「……久しぶりだね、セリナ。」


**


彼の瞳には、

狂気と悲しみが交錯していた。


**


【シーン:双子の真実】


ジュンソクは、

手に持ったデータファイルを軽く振った。


**


「これが、すべての”答え”だよ。」


「ジン・ヨンジュン――」


「そして僕、カン・ジュンソク。」


「僕たちは、かつて”一人”だった。」


**


セリナは、戸惑いながら訊ねた。


「……どういう、こと?」


**


ジュンソクは、

ゆっくりと語り始めた。


**


【ジュンソクの語り】


・ヨンジュンとジュンソクは、実は一卵性双生児だった。

・だが、ハン家の策略により、ヨンジュンだけが”本物”とされ、ジュンソクは「不要な存在」として排除された。

・孤児院に捨てられたのも、すべて計画だった。

・だからこそ、ジュンソクは「自分が選ばれなかった理由」を知るために、ハン家に忠誠を誓った。


**


【シーン:セリナの動揺】


セリナは、絶句した。


そんな酷い過去を、

この兄弟は背負ってきたのか。


**


ジュンソクは、

かすかに笑った。


**


「ねえ、セリナ。」


「僕と一緒に来ないか?」


「ヨンジュンを捨てて。」


「僕なら、君を絶対に離さない。」


**


狂おしいほどの執着。


それは、愛ではなく――

孤独と絶望の叫びだった。


**


【シーン:選択の時】


セリナは、

静かに首を振った。


**


「ごめんなさい。」


「私は、ヨンジュンさんを信じる。」


**


はっきりと、

迷いなく、答えた。


**


ジュンソクの顔が、

わずかに歪んだ。



(続く・中編へ)

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