第15話「壊れた約束」【後編】
【シーン:会長室・極限の選択】
スクリーンに映る、
必死にもがくセリナの姿。
ヨンジュンの拳は、
音が聞こえるほどに強く握り締められていた。
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(選べるわけがない――!)
(セリナを犠牲にして、俺だけ助かるなんて。)
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【シーン:ギョンウの追い打ち】
ハン・ギョンウは、
悠然と続けた。
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「答えは?」
「君の復讐心は、
本当に”愛”を越えられるのか?」
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ヨンジュンは、
ゆっくりと、顔を上げた。
その瞳には、もう迷いはなかった。
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「……あんたの言う”取引”なんか、いらない。」
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「俺は――彼女を救う。」
「何があっても、
絶対に。」
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【シーン:会長室の激突】
次の瞬間。
ヨンジュンは机を蹴り飛ばし、
隠していた小型ナイフを抜き放った。
護衛たちが一斉に動き出す。
だが、
ヨンジュンの動きは、それを上回った。
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(ここで負けたら、
すべてが終わる。)
(セリナを、守れなくなる。)
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鋭く、速く、
研ぎ澄まされた動き。
ヨンジュンは、
次々と黒服たちを制圧していった。
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【シーン:ギョンウの逃走】
ギョンウは、
秘書たちに守られながら、
非常口へと逃げ出した。
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ヨンジュンは、
すぐにその後を追った。
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(待っていろ、セリナ。)
(必ず、助けに行く。)
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【シーン:セリナの囚われた部屋】
その頃、
どこかの地下施設。
セリナは、
冷たい椅子に縛り付けられ、
必死に脱出を試みていた。
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「ヨンジュンさん……」
「私、信じてる……!」
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涙を堪え、
震える体で、必死に心を繋ぎとめていた。
信じている。
彼は、必ず来てくれると。
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【シーン:未来への賭け】
ヨンジュンは、
暗い非常階段を駆け上がった。
セリナを助けるために。
愛する人を、
今度こそ守り抜くために。
そして――
すべてを、終わらせるために。
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【第15話 完】




