第15話「壊れた約束」【中編】
【シーン:ハンギョングループ本社・会長室】
重厚な扉が、音もなく開かれた。
ヨンジュンは、黒服たちに導かれるまま、
一歩、また一歩と中へ進んだ。
そこにいたのは――
ハン・ギョンウ。
この復讐劇の、すべての元凶。
椅子に悠然と座り、
手元のウイスキーグラスを弄んでいる。
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【シーン:父と息子】
「久しいな、ジン・ヨンジュン。」
ギョンウは、低い声で呟いた。
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ヨンジュンは、無言で対峙する。
この男が、
父を殺し、
すべてを奪った。
そして今、再び彼の目の前に立っている。
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「何の用だ。」
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ヨンジュンの声は、氷のように冷たかった。
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【シーン:ギョンウの提案】
ギョンウは、笑った。
それは、まるで全てを見透かしているような、
底知れぬ笑みだった。
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「取引だ。」
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「セリナを諦めろ。」
「そうすれば、君のすべてを許してやろう。」
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ヨンジュンの瞳が、鋭く光った。
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「……ふざけるな。」
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ギョンウは、
まるで退屈なゲームを楽しむかのように、肩をすくめた。
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「君は分かっていない。」
「セリナは、私の”作品”だ。」
「自由など、最初からない。」
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【シーン:ヨンジュンの怒り】
ヨンジュンは、一歩前に出た。
胸の奥から、
かつてない激しい怒りが湧き上がる。
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「……だから、あんたを終わらせる。」
「セリナは、あんたの所有物なんかじゃない。」
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「彼女は、彼女自身の人生を生きる。」
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【シーン:ギョンウの罠】
ギョンウは、
小さなリモコンを取り出した。
ボタンを押すと、
スクリーンに映し出された映像。
それは――
拘束されるセリナの姿だった。
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「君が逆らえば、
彼女がどうなるか、分かっているな?」
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ヨンジュンの血が凍る。
(セリナが、捕まった――!?)
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【シーン:絶望】
ギョンウは囁く。
「君の”選択”だよ。」
「命を賭けてでも彼女を守るか――
それとも、全てを諦めるか。」
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ヨンジュンは、
牙を食いしばった。
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(どうすれば――)
(どうすれば、彼女を守れる――!?)
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(続く・後編へ)




