第14話「償いの選択」【前編】
【シーン:ソウル・病院の屋上】
朝焼けに包まれた病院の屋上。
風が静かに吹き抜ける。
ヨンジュンは、
無言で街を見下ろしていた。
手すりを握る指に、力がこもる。
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(すべてを壊すために、ここまで来た。)
(なのに――)
(俺は、何を選ぼうとしている?)
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復讐か、
赦しなのか。
愛か、
孤独なのか。
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【シーン:セリナの手紙】
ポケットの中。
小さな封筒。
あの日、セリナがそっと手渡してきたもの。
「いつか、
あなたが立ち止まったとき、読んで。」
そう言って。
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ヨンジュンは、
震える指で封を切った。
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そこに綴られていたのは――
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【手紙の内容】
『ヨンジュンさんへ。
あなたがどんなに冷たく見えても、
私は知っていました。
本当は誰よりも優しいこと。
誰よりも傷つきやすいこと。
あなたが自分を責める夜も、
私は全部、抱きしめたかった。
だから――
どうか、
あなた自身を赦してあげてください。
私にとって、
あなたは、生きる理由です。』
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【シーン:ヨンジュンの涙】
読んだ瞬間、
ヨンジュンの胸に、何かが崩れ落ちた。
頬を伝う涙。
それは、
15年間、押し殺してきたすべてだった。
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(俺は……)
(こんなにも、赦されたかったんだ。)
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【シーン:決意】
ヨンジュンは、
拳を強く握りしめた。
そして、静かに呟く。
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「……償う。」
「この命をかけても。」
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(俺はもう、誰も傷つけたくない。)
(もう一度、立ち上がる。)
(セリナと、生きるために。)
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夜明けの光が、
新たな決意に満ちた彼を包み込んだ。
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(続く・中編へ)




