第13話「血の繋がり」【後編】
【シーン:森の中・夜明け】
ジュンソクは、
ヨンジュンに抱きしめられたまま、
静かに嗚咽を繰り返していた。
すべての仮面を剥ぎ取られ、
ただ、壊れた少年のように。
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ヨンジュンは、
そんな兄をしっかりと支えながら、
ぽつりと囁いた。
「……俺たちは、血で繋がってる。」
「それだけは、誰にも壊せない。」
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【シーン:セリナの想い】
少し離れた場所で、
セリナはその光景を見つめていた。
胸が締め付けられる。
こんなにも傷つきながら、
それでも兄を見捨てないヨンジュン。
(この人は――強い。)
(誰よりも、優しい。)
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セリナは、
両手をぎゅっと握りしめた。
この人を、絶対に守る。
たとえ、世界中を敵に回しても。
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【シーン:ジュンソクの最後の願い】
ジュンソクは、
震える声で言った。
「ヨンジュン……」
「……俺、罪を償うよ。」
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「生きて、
償う。」
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ヨンジュンは、
静かに頷いた。
「……それでいい。」
「それが――兄弟だからな。」
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ジュンソクは、
微かに笑った。
初めて、
穏やかな顔で。
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【シーン:救急車のサイレン】
遠くから、
サイレンの音が近づいてきた。
誰かが、通報していたらしい。
この騒動に、
いよいよ終わりが来る。
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ヨンジュンは、
ジュンソクをそっと引き渡した。
そして、最後にもう一度だけ、
強く抱きしめた。
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(また会おう。)
(次は、笑って。)
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【シーン:夜明け】
夜が、完全に明けた。
赤く染まる空。
ヨンジュンとセリナは、
並んで立ち、
静かにそれを見上げていた。
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これから、また新たな戦いが始まる。
だが今だけは――
この穏やかな光を、
胸に刻もう。
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【第13話 完】




