第13話「血の繋がり」【中編】
【シーン:森の中・対峙】
朝靄の中、
ヨンジュンとジュンソクは向かい合っていた。
互いにボロボロの身体。
互いに、心も血まみれだった。
それでも。
ここで、決着をつけるしかない。
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【シーン:ジュンソクの本音】
ジュンソクは、
絞り出すように叫んだ。
「お前に、嫉妬なんかしてない!!」
「ただ――
ただ、僕も……愛されたかっただけだ!!」
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(愛。)
その言葉に、
ヨンジュンは、胸をえぐられるような痛みを覚えた。
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ジュンソクは、
この世界に生まれ落ちた瞬間から、
誰からも必要とされていなかった。
必死に、必死に、
誰かに認められたかった。
それだけだった。
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【シーン:ヨンジュンの決意】
ヨンジュンは、
ジュンソクに一歩、近づいた。
そして、低く静かな声で言った。
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「だったら……」
「お前の全部を、俺が受け止める。」
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「怒りも、憎しみも、孤独も――
全部、俺が抱えてやる。」
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ジュンソクは、
震える手で銃を構えた。
だが、撃てなかった。
ヨンジュンの瞳は、
ただ、まっすぐに彼を見つめていたから。
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(俺は、お前の”兄弟”だ。)
(たとえ、どれだけ歪んでも。)
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【シーン:崩れ落ちるジュンソク】
ジュンソクの手から、
銃が滑り落ちた。
そして――
ぼろぼろと泣き崩れた。
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「ヨンジュン……」
「ごめん……」
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涙と血でぐしゃぐしゃになった顔で、
子供のように、謝り続ける。
過去の後悔。
孤独。
嫉妬。
愛。
すべてを吐き出すように、
嗚咽し続けた。
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【シーン:兄弟の抱擁】
ヨンジュンは、
そんなジュンソクを、そっと抱きしめた。
憎しみも、罪も、悲しみも。
全部、
受け止めるように。
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(俺たちは、
結局――兄弟だったんだ。)
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朝の光が、
二人を優しく照らしていた。
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(続く・後編へ)




