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紅蓮の契約  作者: ZEN
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第13話「血の繋がり」【中編】

【シーン:森の中・対峙】


朝靄の中、

ヨンジュンとジュンソクは向かい合っていた。


互いにボロボロの身体。

互いに、心も血まみれだった。


それでも。


ここで、決着をつけるしかない。


**


【シーン:ジュンソクの本音】


ジュンソクは、

絞り出すように叫んだ。


「お前に、嫉妬なんかしてない!!」


「ただ――

 ただ、僕も……愛されたかっただけだ!!」


**


(愛。)


その言葉に、

ヨンジュンは、胸をえぐられるような痛みを覚えた。


**


ジュンソクは、

この世界に生まれ落ちた瞬間から、

誰からも必要とされていなかった。


必死に、必死に、

誰かに認められたかった。


それだけだった。


**


【シーン:ヨンジュンの決意】


ヨンジュンは、

ジュンソクに一歩、近づいた。


そして、低く静かな声で言った。


**


「だったら……」


「お前の全部を、俺が受け止める。」


**


「怒りも、憎しみも、孤独も――

 全部、俺が抱えてやる。」


**


ジュンソクは、

震える手で銃を構えた。


だが、撃てなかった。


ヨンジュンの瞳は、

ただ、まっすぐに彼を見つめていたから。


**


(俺は、お前の”兄弟”だ。)


(たとえ、どれだけ歪んでも。)


**


【シーン:崩れ落ちるジュンソク】


ジュンソクの手から、

銃が滑り落ちた。


そして――


ぼろぼろと泣き崩れた。


**


「ヨンジュン……」


「ごめん……」


**


涙と血でぐしゃぐしゃになった顔で、

子供のように、謝り続ける。


過去の後悔。

孤独。

嫉妬。

愛。


すべてを吐き出すように、

嗚咽し続けた。


**


【シーン:兄弟の抱擁】


ヨンジュンは、

そんなジュンソクを、そっと抱きしめた。


憎しみも、罪も、悲しみも。


全部、

受け止めるように。


**


(俺たちは、

 結局――兄弟だったんだ。)


**


朝の光が、

二人を優しく照らしていた。



(続く・後編へ)

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