第9話特別編「歪んだ絆、狂った愛」
今、セリナとヨンジュンが絆を深めたその裏側で、
カン・ジュンソクの”狂気”がどれだけ肥大しているのか
【シーン:ジュンソクの隠れ家・深夜】
暗い部屋。
灯りは消え、ただモニターの明かりだけがぼんやりと揺れている。
カン・ジュンソクは、
そのモニターを見つめていた。
映し出されているのは、
森の中に身を潜めるヨンジュンとセリナの姿。
優しく、寄り添い合う二人。
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ジュンソクの唇が、ゆっくりと歪む。
「……やっぱり……君は、
僕を選ばないんだね。」
低く、呟くような声。
その言葉の奥には、
血の匂いを帯びた嫉妬と、
誰にも救えない孤独が滲んでいた。
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【シーン:ジュンソクの回想】
あの夜――
まだ幼い頃。
ヨンジュンとジュンソクは、
たしかに”兄弟”だった。
苦しみの中でも、
互いに支え合い、
生き延びてきた。
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だが。
いつからか、
世界はジュンソクだけを拒絶し、
ヨンジュンだけを”選んだ”。
両親も、
周囲も、
そして――
あの少女も。
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【シーン:歪んだ感情】
セリナ。
初めて出会った瞬間から、
ジュンソクは彼女に”救い”を見た。
だが、その救いは、
すぐに”呪い”へと変わった。
(君は、僕を見ない。)
(君は、あいつを選んだ。)
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だから――
奪うしかなかった。
壊すしかなかった。
愛しているからこそ、
すべてを台無しにしてやりたかった。
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【シーン:ジュンソクの独白】
モニターの前で、
ジュンソクは静かに拳を握る。
「ヨンジュン……」
「君が奪ったものを、
君が愛したものを、
すべて……僕のものにする。」
それだけが、
生きる理由だった。
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【シーン:闇の中の微笑み】
ジュンソクは、
ゆっくりと立ち上がった。
その瞳には、
一片の迷いもない。
あるのは、ただ狂おしいほどの執着。
そして――
破滅への、静かな予感。
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夜は、深く、
底なしの闇へと沈んでいく。
ジュンソクもまた、
その闇に飲まれていった。
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【第9話特別編・完】




